迷宮探索者たちとそれに関わる人々を描いた群像劇。
迷宮探索者は「ヒーロー」ではありません。
成功を約束された者ではなく、たとえ優れた人物であっても
ふとしたことで「死」は訪れます。
平等に。
迷宮探索者の希望や夢などが入り込む余地は微塵もありません。
笑って、飲んで、騒いで、恋をして・・・
そうして生きている迷宮探索者たちの側には、常に虚無が口を開けています。
迷宮探索者たちの周りで関わる、
友人、恋人、教官、道具屋、商社などの様々な人々。
そういった迷宮探索者ではない人々もしっかりと描かれており、
密接に関わりながら物語は進んで行きます。
好きなシーンを挙げておきます。
●P55〜62 田垣 功'@
後藤さんの悪相に反した暖かな心が伝わってくるような祝儀が素敵です。
●P93〜95 真壁啓一の日記 十二月九日
青柳さんの回答が最高です。爆笑しました。
こういう緩急のついた展開は読んでて心地よいです。
●P144〜149 間 光彦'@
迷宮探索者と普通の人々との感覚のズレが一番強く出たシーン。
あまりの痛烈さに打たれました。
●P249〜257 笠置町 葵'B
多くは語る必要もないかと思います。
とにかくご一読を!
●P294〜302 橋本 辰'A & 津差 龍一郎'C
皆を支える「旗」。
熱い。
●P417〜446 祭典の前夜祭
甘酸っぱい!これぞ青春!
すごく楽しめました。
まだまだ挙げたりませんが、
全て挙げていくと「2巻まるごと!」になってしまうのでこの辺りで。
大変幸せな時間を過ごさせていただきました!
第3巻が出るまで、また何度も読み返し、
幸せに浸りながら発売を待とうと思います。
昔、迷宮に挑んだ方にも、そうでない方にも、お勧めです!
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