著者は石川県能美市で専業農家を営んでいます。
東京から北陸新幹線に乗って2時間28分。金沢から在来線に揺られ約30分。
ええ?? ここ??
「日本一小さい農家」と聞いていたのですが、ほんとうに小さかった!
そして、無肥料・無農薬のパセリを畑から著者が採ってくれて食べたとき、
口中にレモングラスのフレーバーがジュワ~と!
正直、レーズンとパセリだけは苦手なのですが、パセリってこんなにうまいのか!
と感じたことは生涯一度もなかったので、びっくりしました。
西田さんは従来の農家の方から見たら、なんと非常識なことを次々やっている方かもしれません。
でも、その根っこは「本質」に根差した驚くべき「日本一小さい農家」なのです!!
従来の常識といえば……
「農業は儲からない」
「農業を始めるには、農機具・設備費など莫大な資金が必要」
「補助金がないと成り立たない」
「農業技術を習得するには時間がかかる」
「広い土地がないと無理」
「人手が必要」
「天候により収入が不安定」
「自然相手なので休みがない」
ですが、著者は、この常識を下記のとおり、ことごとく覆しています!!
●〝借金なし〞……起農資金を含め一切借金なし
●〝補助金なし〞……行政に一切頼らなくてもやっていける仕組み
●〝農薬なし〞……当初から農薬を使わない農法を実践
●〝肥料なし〞……2012年から無肥料栽培(炭素循環農法)に切替え
●〝ロスなし〞……予約販売、加工で野菜のロス(廃棄)がほぼない仕組み
●〝大農地なし〞……通常の10分の1以下の耕地面積の「日本一小さい専業農家」
●〝高額機械なし〞……3万円で購入した機械がメインプレーヤー
●〝宣伝費なし〞……これまで一度も有料広告を出したことがない
しかも、通常1000万円くらいはかかるといわれる初期投資はたったの143万円!
3万円で買った中古の農機具がメインプレーヤー!
知識ゼロ、経験ゼロの「脱サラ農家」が年間売上1200万円!
地方で家族みんなが幸せに稼いでいるというではありませんか!!
どういうことなのでしょう?
「栽培・加工・直売・教室」風来式全技術を一挙大公開! 出し惜しみなしで、すべて吐き出していただきました!!
現在会社員で農にあこがれはあるが、敷居が高いと感じている方、
農家になったけど、なかなかうまくいっていない方、
新たなビジネスの芽を探している方に
ぜひお読みいただけれればと思います。
きっと新たな視点が見えてきます‼︎
--このテキストは、
tankobon_softcover版に関連付けられています。
内容(「BOOK」データベースより)
著者について
菜園生活「風来」(ふうらい)代表。1969年、石川県生まれ。
大学卒業後、バーテンダーとなる。1994年、オーストラリアへ1年間遊学後、ビジネスホテルチェーンの支配人業を3年間勤務。
その後帰郷し、1999年、知識ゼロから起農。
小さなビニールハウス4棟、通常の10分の1以下の耕地面積である30アールの「日本一小さい専業農家」となる。
3万円で購入した農機具などで、50品種以上の野菜を育て、野菜セットや漬物などを直売。
SNSなどでお客さんとダイレクトにつながり、生産・加工・販売を夫婦2人でやりながら、3人の子どもたちと暮らす。
借金なし、補助金なし、農薬なし、肥料なし、ロスなし、大農地なし、高額機械なし、宣伝費なしなど、
〝ないないづくし〟の戦略で、年間売上1200万円、所得(利益)600万円を達成。
基準金額95%未満でも105%超でも反省する「売上基準金額経営」を実践。
小さいからこそ幸せになれるミニマム主義を提唱。
地域とお客さんとのふれあいを大切に、身の丈サイズで家族みんなが明るく幸せになる農業を行う。
著書に『小さい農業で稼ぐコツ――加工・直売・幸せ家族農業で30a1200万円』(農山漁村文化協会)がある。
最近は、多くの新規就農者の相談に乗りながら、全国各地からの講演依頼も多い。
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