続け様に国語辞典に関する本を読んでいる。これまで読んだものは三省堂(というか見坊豪紀氏)に偏っていたので、今回は岩波。著者は長年『岩波国語辞典』や『広辞苑』の編集に携わった方である。
ひとことで言うと、とても上質な作品。辞書に興味を持った方向けにどれか一冊を勧めるなら、迷う事なくこれになる。「辞書の仕事」がどのようなものであるのか、不必要にマニュアル的になることもなく、読者にとって興味深い部分を中心にして語られている。辞書観にあまり偏りがなく、バランスが良い。語りは謙虚でウィットに富み、その執筆姿勢には大変好感が持てる。しかし、その謙虚さの中に時々、鋭い棘が出現する。それこそが著者の優れた知性であり、優れた辞書を作り続けてきた矜恃であろう。Kindle版があるから良いが、紙の書籍が品切れになっているのが惜しい。
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