十年以上前の本なので扱っている事件は古いが、パラパラページをめくっていると、ああこんな事件をニュースでやっていたなって思い出した。どれも家庭内で起きた殺人事件で、どの事件にも共通しているのは、田舎の保守的な同質社会やこうでなければならないといった家族幻想や男尊女卑的な慣習、それに伴ったDVなどが殺人事件の原因の一つになっていることだ。都会で起きた事件でも事件の加害者と被害者は共に地方出身者だ。
こういった本を読んでしまうと、自由だとか個性の尊重や職業選択の自由や男女平等といったものは都会の中のさらに一部の人だけが享受しているもののように思える。
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