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身体活動の増強および運動継続のための行動変容マニュアル―行動変容実践編:プログラム28・トピックス22 単行本(ソフトカバー) – 2005/6/30

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商品の説明

内容紹介

どうすれば、運動を始められ、継続し、挫折しないか――「行動変容」のマニュアル

子どもから高齢者までの体力低下が大きな社会問題になっています。健康づくりのために運動が必要だとわかっている人は多いのですが、なかなか習慣化できないもの。どうすれば、よりよい健康行動を始められるか、さらにそれを継続することができるか。また挫折しかけてもうまく乗り越えられるか(逆戻り防止)。この問題に心理・行動科学的介入の理論と方法を網羅した「行動変容」のマニュアルです(プログラム28、トピックス22を収録)。
*本書は、平成13年度から15年度までの3年間にわたって行われた日本体育協会スポーツ医・科学専門委員会研究プロジェクト「身体活動・運動アドヒアランス強化に関する心理・行動科学的研究」(研究班代表・竹中晃二)の成果をまとめたもの。企画委員は、三村寛一・大阪教育大学、橋本公雄・九州大学健康科学センター、竹中晃二・早稲田大学、大野太郎・関西福祉科学大学、堤 俊彦・近畿福祉大学、青野 博・(財)日本体育協会、上地広昭・山口大学(順不同)。執筆者は企画委員も含め、計42名。

抜粋

KeyWords:生活習慣病,アドヒアランス,指導のミスマッチ

2-1 継続の困難さ:続けられない,続けさせることができない
竹中晃二

 スポーツ競技を中心にした運動・スポーツの普及活動は,楽しみが少なかった時代には有効であったものの,現在のようにさまざまに楽しめる遊びが普及した時代には必ずしも効果をあげているとは言えません.オリンピックなど国際試合における選手の活躍と運動実施人口の増加が一致しないことは欧米の研究でも確認されており,人々にとって,スポーツは実施するというよりもスポーツ観戦は娯楽として捉えられるようになりました.また,オーストラリアの研究では,スポーツ競技施設の建設よりも多目的の公園設置の方が地域の運動実施者を増やしたという報告があり,スポーツ競技を前面に押し出した普及活動も考え直す時期にきているのかもしれません.
 スポーツがレジャーやレクリエーションの一環とした普及が行われてきた一方で,中高年を中心として,健康づくりのための運動が脚光を浴びています.この動きの背景には,身体を動かさない生活がますます進んできた現在において,生活習慣病の罹患者が増え続けているという現実があります.このような身体活動・運動の公衆衛生的な必要性は,健康に対する不安が高まるにつれて大きくなっていきます.にもかかわらず,運動を実施していない人は世の中に多く存在します.本書は,身体活動・運動行動の採択,継続,および逆戻り予防という一連の流れにそって,指導者が使いやすい行動変容の理論・モデルおよび技法を紹介し,特に適用プログラムの実例を多く掲載しました.ここでは,まず現在,指導者や政策担当者が抱えている問題を明確にしたいと思います.

指導者のぼやき
 現在,運動教室やフィットネスクラブで汗を流している人たちは,さまざまな動機をもって運動を始めました.それらは,ダイエットのため,健康づくりのため,ストレス解消のため,体力づくりのためと,運動を始めた動機はさまざまですが,継続できている人は,いつの間にかそういった動機よりもむしろ運動を行うこと自体が楽しみというように変わっていきます.一方で,一念発起して始めたにもかかわらず,さまざまな事情で継続できない人もいます.また,習慣化できたと信じていても,ちょっとした気候や体調の変化が原因で止めてしまう人もいます.指導者はその原因を探りたいと思いますが,たとえば,教室タイプの運動教室においてはいつも「来ている」人しかみていないわけで,「来なくなった」人の事情を知る機会はあまりありません.たとえ事情がわかったとしても,彼らをもとの場に戻すことは不可能に近いことです.そのため,熱心な指導者は,いつのまにか来なくなった受講者に対して,ついつい悪態をついてしまいます.指導者のぼやきを聞いてみましょう.
「Aさんには参るわ.これだけ一生懸命指導しているのに.あの人は,もともと意志が弱いんだね.最初からやる気がなかったのじゃないの」.熱心に指導を行う人ほど,また指導者としてのプロ意識を備えている人ほど,相手が応えてくれないと,会話がついつい相手への中傷に変わってしまいます.ここで,発想を転換してみたらどうでしょうか.『運動はもともと続かないものなんだ』と.続かないのは,指導者の熱意や指導力の不足が原因ではありません.米国では,運動を始めた人の約半数が6カ月以内に止めてしまうという統計があります.他の健康行動でも同様で,たとえば禁煙に失敗した人の数は成功できた人の数を上回ります.さらに,たとえ禁煙に成功できた人たちでさえ,平均3-5回の逆戻りを繰り返しながら止めていきます.健康行動は続かないのが普通だと考えると,単に健康障害について脅しをかけたり,権威を示したり,知識を伝達するだけではうまくいかないことが理解できます.人は健康のために,容易に運動を始めますが,それを継続させることは並大抵のことではありません.現場の運動指導者は,参加者に対して,いかに運動の楽しみぁ植えつけるかという点には心を割いてきたものの,運動そのものの継続に際して,また教室タイプの活動が終了した後の継続に関して,十分な働きかけを行っているとは言えません.そこには,健康行動を維持させるための「しかけ」,すなわち本著で述べる行動変容の理論・モデルおよび技法の適用が必要とされており,従来のプログラムに適切に組み込んでいくことで,ある程度の効果が期待できます.

企画担当者のため息
 地域の健康・体力づくりに取り組む政策担当者,および事業企画担当者,特に運動やスポーツの普及に取り組む人たちにとって,ため息をもらす原因となっている大きな課題があります.その一つは,健康づくり政策に関わる公衆衛生的観点であり,まさに運動を必要としている人たちをいかに参加させるかという課題です.しかし,現実に運動教室に参加する人の多くは,すでに運動を行っていたり,心身ともに元気な人たちです.たとえば,最近広く行われている転倒予防教室に参加している高齢者のほとんどは,すでに元気な高齢者であり,現実に転倒予防を必要とする高齢者を取り込めていません.この問題は,現在喫煙している人の約60%の人々が禁煙する気が全くなく,その人たちへの禁煙教育が効果をあげていないのに似ています.運動する気がない人をいかに取り込むのか,しかも本当に運動を必要としている人たちをいかに運動を行う気にさせるか,これらの課題は,政策上,留意しなければいけない問題となっています.

知識伝達型,指示型アプローチの限界
 健康づくりに関わる政策担当者や研究者は,従来から公な立場で,運動の効果を声高に述べてきました.しかし,これらの情報・宣伝活動は,必要な対象者を取り込むこと,またいったん始めた運動実践者に運動を継続させることには十分貢献できていないように思えます.すなわち,従来行われてきた知識伝達型,キャンペーンタイプ,また教室募集型のアプローチは,運動を行わないといけないと強く感じている人に対して運動を開始させること,またすでに活動的な人をさらに活動的にさせることに効果が発揮できても,運動を行うことを渋っている人たちを取り込むまでには至っていません.
 指導現場に目を向けてみると,同様の問題が浮かび上がります.指導者は,継続させるためにどのような援助ができるかについて具体的な方策を見出していません.この課題に対しては,心理学および社会学を中心とする研究者が,長年繰り返し,「動機づけ」という観点で論じてはいますが,これらの記述は,机上の理論の傾向が強く,現場の指導者がまさに求めているニーズ,特に対象者の幅広い動機づけに応えながら,それらをどのように強めていったらよいのかといった課題に対して十分に答えているとは言えません(竹中,2003).

解決の糸口
 解決のヒントはいくらか存在します.魅力があり,人気のある指導者はどのようなことを行っているのか,運動を継続できている実践者は,継続するためにどのようにことを行っているかを調べることです.たとえば,よい指導者は,受講者に対して,適切な教示を与え,タイミングよく褒め,指導内容をたえず工夫しています.運動を継続できている実践者は,カレンダーに運動実践のスケジュールを書き込んだり,一緒に行う仲間をもっています.本書で紹介する行動変容の理論・モデル,および技法は,研究の中で突然に生まれたわけではなく,実は,よい指導者,うまく継続できている実践者を観察し,それら行動のエキスを整理し直して,実践可能な内容にまとめ上げたものです.そのように理解すれば,逆に,介入にあたっては,優れた指導者および実践者でみられる行動のエキスと考えられる理論・モデル,および技法をプログラムの中にうまく組み込むことで,継続強化に役立てることができます.

効果が期待でき,しかも合理性を追求
 巻頭の紙芝居は,まさに効果と合理性の両立をねらった例です.現場の指導者は,少ない人数で集中して効果があがることに指導のやりがいを感じますが,後で述べる効果と接触する対象者数のかけ算でみると,個別指導も多人数へのキャンペーン介入となんら変わらなくなります.この紙芝居で示した問題を,現在行われている指導のミスマッチとしてみていきましょう.
 図1A~Cは,運動指導に際して考えられるミスマッチです.ミスマッチ1は,運動内容の提供に関して指導者と参加者との間に存在するミスマッチです.このミスマッチの極端な例としては,虚弱で,ほとんど身体を動かしていない人に対して,元気で,かつ日常生活でよく身体を動かしている人に対して行う指導内容と同じ内容をもってきて指導すればどうなるかということを想定しています.もちろん,指導者は,現実に,虚弱な人に対して,健常な人たちが行うような運動を指導しているわけではありません.しかし,実際には,運動やスポーツに対して否定的な感情を抱いている人や運動を行う時間がない人たちには,それなりの配慮が必要です.教室タイプの参加者に対しては,いきなり運動を勧めるのではなく,日常生活において実践可能な身体活動全般,たとえばエスカレータを使用しないでできるだけ階段を上がるようにする,洗車は自分で行う,庭仕事を積極的に行う,ちょっとそこまではできるだけ歩くようにするなど,いわゆる『ライフスタイル身体活動』をまず増加させることを目標とさせ,参加者にとって,「特別に運動を行わなくっちゃ」という敷居をぁきるだけ低くすることから始めるべきです.スポーツマンタイプでないほとんどの人たち,特に運動を行ってこなかった人にとって,運動教室の「運動」という用語には抵抗感が強く,このことが結果的に参加を妨げてしまいます.また,時間のないサラリーマンにとって,彼らが運動を実践すること,また継続することは,指導者が考えているほど容易なことではありません.このような悪循環を断ち切るためにも,対象者それぞれのレベルに合った活動を奨励したり,指導していくことが重要です.
 ミスマッチ2は,動機づけに関するミスマッチです.現在運動を行っていない人たちにおいてさえ,運動を行おうという決心がついていない人,どちらでもない人,およびすでに運動を行う決心ができている,しかし行っていない人が存在します.もし,指導者が,決心ができている人に対して行うコメントや指導を,決心ができていない人に行えばどのような結果になるのかを想像してください.そうすると,きっと,彼らに抵抗感をもたれて,逆効果,つまり意地でも運動は行わないと思わせるに違いありません.ここでは,レディネス,すなわち心の準備状態に応じた対応が必要であることがわかります.つまり,運動を行う決心がついていない人には,できるだけ抵抗感のない,簡単な知識やこのまま不健康な生活を続けていくと将来どのようになるかをイメージさせるなど,わずかでも『?』に近づけることが最もよい対処となります.対象者のレディネスに合わせた指導については,後にトランスセオレティカル・モデルの説明の中で述べることにします.
 ミスマッチ3は,運動指導を行う形式に関するミスマッチです.このミスマッチは,まさに巻頭の紙芝居の内容と同種のものです.私たちは,個別指導が最も効果があると思い込んでいます.しかし,政策担当者の側に立てば,必ずしもそうとは言えません.つまり,個別指導は,効果があったとしても,大勢の人にその効果を広げる,すなわち普及を進めるという観点ではきわめて効率が悪いのです.個別指導は,図に示したように,『効果』という観点では高いのですが,一方,『接触する対象者数』は必ずしも多いとは言えません.逆に,集団指導(キャンペーンや各種イベントを含む)では,『効果』が低い代わりに,『接触する対象者数』にかけては多くの人を対象に取り込めるというメリットがあります.新しい指標として,『影響力=効果×接触する対象者数』という観点に立てば,個別指導も集団指導もあまり変わらないことになります.そこで,両者の利点を活かした指導形式が考えられます.私たちは,「ターゲット化」および「テイラー化」と称していますが,たとえば対象者を体力や活動レベルである程度グループ化し,それぞれのグループごとに指導を行い(ァーゲット化指導).加えて個々の対象者のニーズに合わせた内容を加味する(テイラー化指導)という指導形式です.この形式は,レディネス(動機づけ)の水準に対しても当てはまり,レディネスに応じてグループ化し,運動を勧めるアプローチの内容を変えていくという,ステージに適合したアプローチ(トランスセオレティカル・モデルの適用)につながっていきます.

『アドヒアランス(維持・継続)』を強化する行動変容介入
 行動の維持や継続は,アドヒアランス(adherence)と呼ばれています.アドヒア(adhere)とは,固執するという意味で,米国では,健康行動の継続や維持に使用される用語として定着しています.Meichenbaum and Turk(1987)によれば,「アドヒアランスとは,個人およびヘルスケアの専門家が,相互に満足し,肯定的な健康関連の結果を導くような一連の活動が継続し,随意的でしかも自由選択的な過程」と定義されています.アドヒアランスと同義的に使用される用語としてコンプライアンス(compliance)があります.しかし,医療の現場で頻繁に使用されるコンプライアンスは,単に医療従事者の指示に対する忠者の従順度の程度を示しており,医療従事者側の決定権に優勢な意味合いが含まれています.それに対して,アドヒアランスは,実行者の選択権が重視されています.すなわち,アドヒアランスの定義の中に存在する「随意的でしかも自由選択的な」という表現は,行動の維持.継続に関連して,私たちが,座位中心の生活を送ることと比べて,活動的なライフスタイルを送ったり,運動を実践するという「選択」を行えることを意味ぁるのです.指導者は,単に運動の指導だけを行うのではなく,対象となる人が健康的な選択を行い,指導者に依存することなく自立を目指す,そういう行動の援助を行うという一段高いスタンスで活動する必要があります.

最後に
 本書では,健康づくりのために行う身体活動や運動という行動を,健康行動の1)採択,2)継続,および3)逆戻りの予防という一連の流れについて,行動変容の理論・モデルの解説を行い,実例をできるだけ多くあげました.この一連の流れとは,運動を行う気がない人が多くいて,そういう人たちにいきなり運動を行わせるのではなく,昼休みのちょっとした散歩のように,わずかな身体活動を生活の中に取り入れさせること(行動の採択),徐々に強度や頻度,時間を高めて維持させること(行動の継続),しかしせっかく始めた運動でも必ずと言ってよいぐらい何かのきっかけで止めてしまう人が多くいるので,その予防(行動の逆戻り予防)をあらかじめ考えておくということです.
 私たちの不健康な健康行動は,医学的な知識の提供や指導によってだけでは簡単に修正することが難しく,特に生活習慣病に関わってはボディブローのように効いてくる不健康な習慣の積み重ねをいかに修正し,逆にそれを継続させていくかが大きな課題です.「何をどのように行ったらよいのかわからない」,「仕事が忙しくって」,「自分は(まだ)健康だから」と,誰も「近々起こりもしない病気」に目を向けようとはしません.そのため,私たちは,身体活動増強や運動継続をはじめとする健康づくりの習慣づけについては,次の3つのことに気をつけて働きかけるようにしています.
1.やるか,やらないかという2者択一の考えを捨てさせる
 私たちは,健康行動を考える場合,「やらない」か,「やる」かの『ゼロかイチかモード』で考えてしまうために,このイチの敷居がきわめて高いと行動の開始が起こりにくいのです.そのため,プログラムの中では,無理なくできることから始めさせ,何もやらないよりはわずかなことでもやった方がましという考えをもたせることが行動の採択には重要なことです.
2.健康づくりは,もともと続かない
 どのような行動でもそうですが,動機づけの高さや意志の力が強いのは,行動の開始にこそ役に立つものの,何年も継続し続けることは並大抵のことではありません.そのため,続けるための工夫を行うことが重要になってきます.行動変容の理論やモデルを基にしたプログラムづくりは,もともと「続かない」行動に働きかけようとしています.
3.行わなければいけない健康行動は複数ある
 私たちが健康のために行わなければならない行動は複数あります.禁煙,運動,ストレスマネジメント,ダイエットなど健康行動の内容については多くの種類があります.プログラムの実践にあたっては,まずは,小言になりがちな健康教育の中でも容易に採択できる内容から始めさせたり,また1つに絞らせてから,その後,他の行動も取り入れさせていくこと,すなわちゲートウェイ・プログラムの開発は意味があります.身体活動量の増強は,まさにゲートウェイ行動として相応しい内容であると思います.
 「健康」という用語は,簡単に使用されている割に,その意味合いはきわめて曖昧です.また,従来,健康づくりは個人の問題だと考えられてきました.しかし,自分が病気になると,職域では仕事仲間や上司に迷惑をかけ,みんなで行う共同作業に支障がでてきます.また,家族や恋人にも多大な影響を与えます.そう考えると,健康づくりは,個人の責任を超えた内容であることがわかり,組織ぐるみ,つまり会社全体や職場で行っていく必要があります.さらに,一次,二次,三次予防という考え方も,医療の発達した現在では収まらなくなっています.疾患を思った人が回復に向かう行動も,慢性疾患を患っていて回復が難しくてもそれ以上に悪くならないようにする行動も,もっと重度の患者が悪くなりながらもそれを受け入れながら日々充実させようと願う行動も,単に健常者や半健常者が予防のために何かを行う行動も,スタートラインはそれぞれ違ったとしても,ポジティブな方向性をもって行うという点,しかも無理をしないで自然な形の行動をとるという点では共通しているように思います.また,健康は,人生の主役ではなく,人生に生きがい,やりがいを持つために必要な脇役です.それぞれの人にとって,何が健康と言えるのか,これは誰かに決めてもらうのではなく,結局は自分が決めることだと思います.現在起こっている異常な健康ブームの中で,個人がもう一度健康の意味を問い直す必要はありそうです.それでは,身体活動・運動の行動変容を材料として健康について考えていきましょう.


登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 149ページ
  • 出版社: ブックハウス・エイチディ (2005/6/30)
  • ISBN-10: 4938335174
  • ISBN-13: 978-4938335175
  • 発売日: 2005/6/30
  • 梱包サイズ: 26.4 x 18.4 x 1 cm
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