身体教育という概念の歴史的な変化や,体育・運動・スポーツに対する「科学的アプローチ」の歴史(戦前からあるアプローチで決して最近のことではないことなど)なども解説しながら,身体教育をどのように語るかについて論じてあり,身体教育に関する理解が深まる本だと思った。
特に「方法論としての身体教育」という考え方には個人的にも共感する。つまり,「身体」にのみ注目して研究したり論じたりする「身体教育」では,結局のところどこまでいっても,身体教育は「知育」の添えもの的な扱いしかうけることができないと思っていたからだ。そして添え物である以上,「課外活動でいいじゃないですか」という扱いをされてしまったり,学校や大学の「広告塔」としてのスポーツ活動としてしか大事にされないと思っていたから。
体育を他の科目と異なる特殊なものと考えるという方向ではなく(それでは添え物になる危険が大きい),「身体教育」という視点を取ることで,すべての教育の見方が新しくなりうるというのは,大変興味深く価値のある可能性だと思う。
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