この商品をお持ちですか?
マーケットプレイスに出品する

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません 。詳細はこちら
Kindle Cloud Readerを使い、ブラウザですぐに読むことができます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
超男性 (白水Uブックス) 新書 – 1989/5/1
アルフレッド ジャリ (著) 著者の作品一覧、著者略歴や口コミなどをご覧いただけます この著者の 検索結果 を表示 |
1902年に出現した小説『超男性』は、風変りな性交ゲームと自転車のスピード競技の描写を通して、人間の機械との闘い、愛の真実と無限のエネルギーへの憧憬を盛り込んだ「新しい神話」を構成し、小説というより詩的幻想の書、現代文明への予言の書ともいえよう。
- 本の長さ210ページ
- 言語日本語
- 出版社白水社
- 発売日1989/5/1
- ISBN-104560070776
- ISBN-13978-4560070772
この商品を見た後に買っているのは?
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
Kindle化リクエスト
このタイトルのKindle化をご希望の場合、こちらをクリックしてください。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
このタイトルのKindle化をご希望の場合、こちらをクリックしてください。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
登録情報
- 出版社 : 白水社 (1989/5/1)
- 発売日 : 1989/5/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 210ページ
- ISBN-10 : 4560070776
- ISBN-13 : 978-4560070772
- Amazon 売れ筋ランキング: - 608,671位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 272位白水Uブックス
- - 1,365位フランス文学 (本)
- - 1,540位フランス文学研究
- カスタマーレビュー:
この商品を買った人はこんな商品も買っています
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.5
星5つ中の4.5
8 件のグローバル評価
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2021年5月12日に日本でレビュー済み
白水社から出ていた「小説のシュルレアリスム」の中の1冊。このシリーズ、ルーセルにグラック、デスノス、スーポーと変わり種が多くて、仏文学をめざす学生にはたまらないラインナップだろう。
そして本作はシリーズの中でも飛び抜けて、笑える作品。
序盤の上流階級の会話、機関車と自転車とのいかれたレースに、最後の仕合にしても、笑わずにはいられない。
私自身、高校時代に神保町で、本書と出逢った。黒い箱の装丁のなんとも言えないいかがわしさに「これは香ばしいぞ!」と誘われるままに読み、その推測は見事に当たったのだった。
こういった文学との出会いも過去のものとなりつつあるのかもしれない。
そして本作はシリーズの中でも飛び抜けて、笑える作品。
序盤の上流階級の会話、機関車と自転車とのいかれたレースに、最後の仕合にしても、笑わずにはいられない。
私自身、高校時代に神保町で、本書と出逢った。黒い箱の装丁のなんとも言えないいかがわしさに「これは香ばしいぞ!」と誘われるままに読み、その推測は見事に当たったのだった。
こういった文学との出会いも過去のものとなりつつあるのかもしれない。
2010年8月10日に日本でレビュー済み
アルフレッド・ジャリ、このアポリネールの酔狂な親友について、私はアンドレ・ブルトンの『黒いユーモア選集』を通じて、また日本語翻訳を手掛けた澁澤龍彦の諸著作を通じて、僅かに知っている程度であり、むろん、その破天荒なエピソードの断片だけでも、ジャリには充分に興をそそるものがあるのだが、なかなか機縁にも恵まれず、結局これまで読まずにきてしまっていた。ところが先日、ふと迷い込んだ某古書店で当時の函入り版の『超男性』を見つけ、その奇矯な装丁に一目で惹かれた私は、とうとうジャリを手に取ったのであった。
さっそく、一読。ふむふむ、思っていたほど奇想天外ではない。澁澤龍彦の訳業の妙も手伝ってか、予想していたような晦渋さは感じられず、やはりシュールではあるものの、すんなりと咀嚼できる。レーモン・ルーセルやユイスマンスのような過剰なペダントリーもなく、思いの外、まっとうだ。
本作においてジャリが愛とスポーツと機械の等質性を謳っていることは、すでに散々言われてきた通りである。個人的には、等質であるのは必ずしもこの三項である必要はなく、ジャリは『超男性』において、あらゆる事象が質的差異ではなく量的大小に還元されてしまう近代社会を半ば自己批判的に風刺したのではないかと思われるのだが、ここは批評の場ではないので深くは立ち入らずにおこう。
さて、これはレビューである。そこで、ざっくりと感想を言っておけば、この『超男性』は、普通に面白い。
ことに、自転車と機関車の1万マイル(!!)競走のくだりには息を飲むばかりで、その未来派的とも言うべき速度の描写に私はたちまち眩惑されてしまった。
また、本作のメインディッシュである24時間のセックスバトルの、殊にレース後、不気味な蓄音機に視姦されながら二人が愛のために交わる場面の蠱惑的な不気味さは、本作をシュルレアリスムの単なる先駆的作品というポジションから更に一段上の存在に高めていると言える。
ラストも秀抜である。鉄と溶け合って絶命するマルクイユ、そしてエランのその後を記した短いエピローグには、なにかリラダンの『未来のイヴ』を彷彿とさせる美しさがある。
さて、冗漫なレビューになってしまったが、最後に一言、私はいま『ユビュ王』を読んでいるのだが…、こちらも滅法面白い!
さっそく、一読。ふむふむ、思っていたほど奇想天外ではない。澁澤龍彦の訳業の妙も手伝ってか、予想していたような晦渋さは感じられず、やはりシュールではあるものの、すんなりと咀嚼できる。レーモン・ルーセルやユイスマンスのような過剰なペダントリーもなく、思いの外、まっとうだ。
本作においてジャリが愛とスポーツと機械の等質性を謳っていることは、すでに散々言われてきた通りである。個人的には、等質であるのは必ずしもこの三項である必要はなく、ジャリは『超男性』において、あらゆる事象が質的差異ではなく量的大小に還元されてしまう近代社会を半ば自己批判的に風刺したのではないかと思われるのだが、ここは批評の場ではないので深くは立ち入らずにおこう。
さて、これはレビューである。そこで、ざっくりと感想を言っておけば、この『超男性』は、普通に面白い。
ことに、自転車と機関車の1万マイル(!!)競走のくだりには息を飲むばかりで、その未来派的とも言うべき速度の描写に私はたちまち眩惑されてしまった。
また、本作のメインディッシュである24時間のセックスバトルの、殊にレース後、不気味な蓄音機に視姦されながら二人が愛のために交わる場面の蠱惑的な不気味さは、本作をシュルレアリスムの単なる先駆的作品というポジションから更に一段上の存在に高めていると言える。
ラストも秀抜である。鉄と溶け合って絶命するマルクイユ、そしてエランのその後を記した短いエピローグには、なにかリラダンの『未来のイヴ』を彷彿とさせる美しさがある。
さて、冗漫なレビューになってしまったが、最後に一言、私はいま『ユビュ王』を読んでいるのだが…、こちらも滅法面白い!
2006年5月28日に日本でレビュー済み
私は一人の作家を特別に研究してはいないけれども、このアンドレ・マルクイユの傑作な性格が大好きです。素直でないのだけれど、折れて敗れた形で愛を讃えているんじゃないかと思います。超人主義においては、生易しい現在の愛が置き去りにされる訳であり、ダンディズムに通じます。また作者のユーモア・センスが良い。笑いました。多分テオフラストスとは稀代の錬金術師パラケルススの事ではないか、と私は推測しました。ある意味では誰しもが超男性になりたいのでは?機械産業に対して、人間の英雄の偉大さを思い出す為にも。