前作発売当時はラノベ業界で激震が走った。こんな作品を世に出して良かったのだろうか。誰もがブレーキをかけるラインをアクセルフルスロットルで駆け抜けた作品であった。
そして満を持して発売された第2巻、まだこんなにも面白い事を書けるのか、この作者は天才かと思ったのである。そしてこんな作品を世に出すことを許容したラノベ界の雄、KADOKAWAにもよくやってくれたと頭が下がる思いである。恐らくKADOKAWAのブレーキは壊れている。
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賢勇者シコルスキ・ジーライフの大いなる探求 痛 ~愛弟子サヨナと今回はこのくらいで勘弁しといたるわ~ (電撃文庫) Kindle版
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有象利路
(著)
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言語日本語
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出版社KADOKAWA
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発売日2020/2/7
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ファイルサイズ21183 KB
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
担当編集は憤っていた。悪ノリで2巻が出てしまうこの『賢勇者』シリーズを王道ファンタジー路線に戻すべく、彼は時間遡行を繰り返し、未来を変えようとしていたのだ。しかし、何度繰り返しても本作の主人公・シコルスキは、賢勇者というカッコいい肩書きなのに定期的に全裸になる変態であり、ヒロイン・サヨナは昨今のトレンドに反して胸が極薄で、性格がバブみから遠ざかっていくのだった。サブキャラも全員反社会的なサムシングだ。「オレは、嫌なんだ!全文検索で卑猥な単語がジャンジャン引っかかる下品な小説を編集するのは…!うおおおッ!」果たして担当は未来を変えられたか!?その答えは今、君の手の中にある―。
--このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B084BRLP8X
- 出版社 : KADOKAWA (2020/2/7)
- 発売日 : 2020/2/7
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 21183 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 303ページ
-
Amazon 売れ筋ランキング:
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- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
5つ星のうち4.7
星5つ中の4.7
22 件のグローバル評価
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年2月7日に日本でレビュー済み
そして満を持して発売された第2巻、まだこんなにも面白い事を書けるのか、この作者は天才かと思ったのである。そしてこんな作品を世に出すことを許容したラノベ界の雄、KADOKAWAにもよくやってくれたと頭が下がる思いである。恐らくKADOKAWAのブレーキは壊れている。
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Amazonで購入
5つ星のうち5.0
ラノベ界の問題作が再びやってきた!
ユーザー名: Amazonユーザ、日付: 2020年2月7日
前作発売当時はラノベ業界で激震が走った。こんな作品を世に出して良かったのだろうか。誰もがブレーキをかけるラインをアクセルフルスロットルで駆け抜けた作品であった。ユーザー名: Amazonユーザ、日付: 2020年2月7日
そして満を持して発売された第2巻、まだこんなにも面白い事を書けるのか、この作者は天才かと思ったのである。そしてこんな作品を世に出すことを許容したラノベ界の雄、KADOKAWAにもよくやってくれたと頭が下がる思いである。恐らくKADOKAWAのブレーキは壊れている。
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11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2020年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
えー……何故これがシリーズ化できてしまったのか正直不思議です。
確かに1巻目、と称することができるあれも中身はともかく流れはきっちり作られたものでしたからね。
ギャグマンガを小説化したようなものが登場する、というのもライトノベルらしいと思います。
しかしまさか2巻目が出てくるとは思いませんでしたし出せるとは思っていませんでした……。
そしてこの作品の感想を知りたい方は以下の2行だけで十分です。
「前巻と比較しますとややハジケ具合が足りないものの面白いですが、やはり読む人を選ぶ作品です」
作品の内容については前巻を読んでいれば大体お察しの通りです。
え、前巻を読んでいない?
……何故読まずに2巻目を読もうとしたのですか? これに興味を持っておいて?
明らかにアレな小説だとお判りになるではありませんか!
ともかく、2巻目と銘打った通りのハジケ具合です。
登場人物の変態……ではなく大半はまあ"奇人"になりますからやはり読む方を選ぶかと。
1巻目を読んで2巻目を読もうと決める人間がどれほどいるかですから些事ですね。
今回はヒロイン(笑)のサヨナ嬢がある意味ヒロインになれたような気がしました。
ヒロインというよりもただの……これ以上言うと脛を蹴られそうなので止しておきましょう、痛いですからね。
3巻……出るのですかね。
出るのだとすれば楽しみですが電撃文庫、いや、KADOKAWAが大丈夫と認めるかですね。
KADOKAWAの意味合いもDENGEKIの意味合いも大分あれな作品ですが、今後の電撃文庫様の発展をお祈り申し上げます。
確かに1巻目、と称することができるあれも中身はともかく流れはきっちり作られたものでしたからね。
ギャグマンガを小説化したようなものが登場する、というのもライトノベルらしいと思います。
しかしまさか2巻目が出てくるとは思いませんでしたし出せるとは思っていませんでした……。
そしてこの作品の感想を知りたい方は以下の2行だけで十分です。
「前巻と比較しますとややハジケ具合が足りないものの面白いですが、やはり読む人を選ぶ作品です」
作品の内容については前巻を読んでいれば大体お察しの通りです。
え、前巻を読んでいない?
……何故読まずに2巻目を読もうとしたのですか? これに興味を持っておいて?
明らかにアレな小説だとお判りになるではありませんか!
ともかく、2巻目と銘打った通りのハジケ具合です。
登場人物の変態……ではなく大半はまあ"奇人"になりますからやはり読む方を選ぶかと。
1巻目を読んで2巻目を読もうと決める人間がどれほどいるかですから些事ですね。
今回はヒロイン(笑)のサヨナ嬢がある意味ヒロインになれたような気がしました。
ヒロインというよりもただの……これ以上言うと脛を蹴られそうなので止しておきましょう、痛いですからね。
3巻……出るのですかね。
出るのだとすれば楽しみですが電撃文庫、いや、KADOKAWAが大丈夫と認めるかですね。
KADOKAWAの意味合いもDENGEKIの意味合いも大分あれな作品ですが、今後の電撃文庫様の発展をお祈り申し上げます。
ベスト1000レビュアー
※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります
前巻 は早い内にダレてしまった感がありましたが,出るはずのなかった第二巻では,
下品度をさらに上げ,汁やら濁点まみれのブースト効果で最後まで突き抜けた印象で,
ウンちんマンなんて序の口,伏せ字に空白続出と,今回もやりたい放題となっています.
このほか,下ネタばかりでなく,各方面へのディスり,イジりには何度も笑わせられ,
どこまで根回しがされているのか,そこは伏せた方が…と,心配になるものもいくつか.
とはいえ,ただのイロモノでは終わらず,竜巻級のネタを台風級にまで膨れ上がらせ,
ワチャワチャでムチャクチャとなっていく終盤を,それまでのあれこれを引っ張り寄せ,
この巻もうまくまとめられており,ヒロインの満面の笑顔での幕引きも実に良かったです.
一応,布石らしきものも打たれており,可能性がゼロということはないのでしょうが,
ハードルが上がり続けることを考えると,これ以上を期待するのはさすがに難しそうで,
第一巻 はあまり…だったのですが,まさか次を期待するまでになるとは思いませんでした.
前巻 は早い内にダレてしまった感がありましたが,出るはずのなかった第二巻では,
下品度をさらに上げ,汁やら濁点まみれのブースト効果で最後まで突き抜けた印象で,
ウンちんマンなんて序の口,伏せ字に空白続出と,今回もやりたい放題となっています.
このほか,下ネタばかりでなく,各方面へのディスり,イジりには何度も笑わせられ,
どこまで根回しがされているのか,そこは伏せた方が…と,心配になるものもいくつか.
とはいえ,ただのイロモノでは終わらず,竜巻級のネタを台風級にまで膨れ上がらせ,
ワチャワチャでムチャクチャとなっていく終盤を,それまでのあれこれを引っ張り寄せ,
この巻もうまくまとめられており,ヒロインの満面の笑顔での幕引きも実に良かったです.
一応,布石らしきものも打たれており,可能性がゼロということはないのでしょうが,
ハードルが上がり続けることを考えると,これ以上を期待するのはさすがに難しそうで,
第一巻 はあまり…だったのですが,まさか次を期待するまでになるとは思いませんでした.
2020年3月1日に日本でレビュー済み
前作はあくまで『お遊び』で、今度こそ作者の次作は
『ぼくたちの青春は覇権を取れない。』の第2巻になるかと思いきや、
その予想を大きく裏切りリリースされたのがまさかの第2巻である。
第2巻もまた、最難関ダンジョン『欲望の樹海』を抜けた先の一軒家に
住む賢勇者シコルスキ・ジーライフと貧乳少女サヨナがゲストキャラの
問題を解決するというのがベースとなっている全8話の連作短編で
構成されており、ナンバリングは前作から通算されている。
パロディとメタフィクションは劇薬であり、多用すると電撃文庫を
よく知る人たちだけの『内輪ネタ』になってしまうという危険性が
あるが、作者はそれらを惜しみなく投入している。
また、電撃文庫では異例である榎宮祐による冒頭メッセージが掲載
されているが、なぜ電撃文庫で小説を発表したことがない(イラスト
レーターとしての参画経験はあり)榎宮祐を選んだのかという意図が
よく分からない。
『出入口と弟子』
依頼人であるナルア公国モンギク領の領主カヴァーナは自身の尻の穴に
野菜を入れるという性癖の持ち主で、『開発』のために領民の租税に
手を出す始末。そこでカヴァーナはシコルスキに自身が満足するような
物体を探してほしいと依頼し、シコルスキは異界の知識を基に
《倍震(ばいぶる)》なるものを作り、テストと称し弟子サヨナへの
挿入を試みるが、彼女は断固として拒否する――というストーリー。
『尻の穴に入れる入れないの問答』から、『常識的に考えて、そもそも
尻の穴って一方通行だよね?』という同意を求めるオチは『この作品は
こういう作品だよ』ということで読者に対する作品世界への適合を求めて
おきながらそれをあっさり否定して読者を振りまわすという酷い内容と
なっている。あと、電撃文庫はどっちの穴にせよ挿入シーンNGなのは
何となく分かっていた。その一方で、本来『黄金』が出てくる穴の中に
『本物の黄金』を仕込むというネタを思いつき、それをそのまま描いて
しまう作者はさぞかしイカレた人物なのだろう。
『マウントの応酬と弟子』
隣接する『ナロ村』(前巻『奇祭と弟子』参照)と骨肉の争いを繰り広げる
『カクヨ村』の村長の依頼により、自身のステータスを対戦相手に開示し、
相手が自分より弱ければその相手の命を奪うことができる奇病
《マウンティング・シンドローム》を収拾するべく村にやって来た
シコルスキとサヨナであったが、シコルスキのステータスはまるで小学生が
考えるような数値が、サヨナにはロベルト・ペタジーニのホークスに
おける現役最終年の成績が、挙げ句の果てにユージンにはゴリラの
ステータスが表示される始末だった――というストーリー。もはや
『異界の知識』を知るバックグラウンドについてはどうでもいいらしく、
わけの分からないうちに事態は収束を迎えるとともに、なぜかサヨナの
ステータスがペタジーニのキャリアハイであるスワローズ時代の成績に
グレードアップしたことに何の意味があるのかは謎。そして
『広澤克実はどの球団のOBか問題』については、移籍を繰り返した
多くの元選手共通の問題かと。
『暴虐と弟子』
喉が渇いたサヨナはバケツで冷やしていた瓶入りの透明な液体をこっそり
飲んでしまい、それが『勃ったら腹にくっついていた頃に戻りたい薬』
だったため、身体と記憶がインゲイル聖王国第三王女だった四~五歳の頃に
戻ってしまい、えげつない『暴君』と化する――というストーリー。
『KADOKAWA』を男性自身、そして『WA』で根の部分の比喩表現と
することで相対的に『KADOKA』が本体であることを暗喩する手法は
テクニックの無駄遣いと言える。
ちなみに『ありがとう 私たち、幸せになります』の元ネタについてだが、
前巻のCOMIC快楽天と異なり書影が掲載できなかったということは、
コアマガジンの許可が出なかったことが推察できる。コンビニエンスストア
から撤退し、書店でしか扱えなくなったのを逆手にとってハードコア化
したことをタダで宣伝できるというのに。
『トレモと弟子』
《タブゾマ》という太った中年の依頼人(言うまでもなくチープな
ネーミングである)が職を求めてシコルスキのもとを訪れた。どうやら
彼は職安か何かと勘違いしたようだが、極度のマゾヒストである
タブゾマはマゾヒストゆえにどの仕事も長続きがしなかった――という
ストーリー。作中でも言及しているように御坂美琴にビリビリやられて
しまえばいいが、それはそれで大喜びなのだろうから困ったものである。
そして二人目の依頼人として、シリアスなものをとにかく許さない
人間が集う会(シリゆる会)会長の娘で、コメディ要素が皆無なユズ
(前巻『邪教と弟子』参照)が自身を強くして欲しいと依頼してくる。
シコルスキは二人を引き合わせ、両者の依頼を一度に解決することを
目論むが――というストーリーだが、案外シリゆる会会長には有効な
やり方なのかも知れない。
『弟子の弟子と弟子』
研鑽を積むべく一時的にシコルスキの弟子になりたいと彼のもとを訪れた
従者である騎士シューリエとともにやって来たアリス。これまでにはない
高貴かつまともそうな人物であることにサヨナは安心していたが、
シューリエがド直球な表現に躊躇うことのない姫騎士と分かり、
その安心は脆くも崩れ去った――が序盤のストーリー。そこへ、
『感度』が悪くなったと気持ちいいという理由だけで甲冑の下は
『救水』を着て生活している老練の騎士ハマジャックがあらわれ、
なぜか『感度三千倍はどこだゲーム』が始まり――というくだりへと
展開した挙げ句、分かったのは『姫騎士』と『女騎士』の違いだけである。
また、個人的にはパコパコハウスというネーミングは意外と秀逸に
思えてしまったのだが、果たして自分は感覚を毒されてしまったの
だろうか。
『就活と弟子』
前巻『魔王と弟子』にてどうせ送られてこないだろうと思って
面白半分で募集した魔王カグヤ・アテーリアの新しい部下が本当に
電撃文庫編集部宛に八通送られてきてしまい、書類審査に通った
四通を面接という体でレビューするのが本章の内容。しかも八通の
うち作者本人二通、同一人物による応募が三通のため、ユニークでは
五人ということになる。
問題ないと思うのであえてネタバレすればドッグフードを食べる城が
増築されるのが最終的なオチなのだが、なぜこんなことになったのかは
本文を参照に。
『ご新規様と弟子』
旧友でヒキニートのアーデルモーデル・ソロウが童貞を捨てたいから
風俗に付き合えとシコルスキとユージンに声を掛けるが、特に女性に
困っていない二人は拒否するものの、その代わり、アーデルモーデルの
自宅でロールプレイをすることになり、サヨナが嬢の役をすることに
なるのだが――というストーリー。おそらく風俗で紳士面すると
ろくなことがないというのが本章の教訓なのだろう。そして前章
『就活と弟子』で応募してきた読者の願いが叶うこととなる。
『真・最終話 故郷と弟子』
シコルスキのもとにサヨナの異母兄でレオステップ王国に半ば強制的に
併合され現在は独立を失った旧インゲイル聖王国、現インゲイル領の
王子ジョコスがあらわれ、サヨナを迎えに来る。どうするかは自身の
意志で決めろというシコルスキの言葉と、どうしてもシコルスキの
もとにいなければならないという理由がなくなったことから、
一旦インゲイルに戻ることに決める。
メスーキ王国の後ろ盾により再独立を目論むインゲイルではサヨナと
メスーキ王国のバイヤ王子との縁談が進められているが、まだ
もう少しだけ自由にいたいサヨナはユージンを、女装しなければ
性的興奮を覚えることができないジョコスはシコルスキと組んで
各々が縁談を壊そうと動き始めるのだが、縁談の席でそれぞれが
仕込んだハマジャックとタブゾマが乱入し――というストーリー。
途中、三木一馬氏の写真が紛れ込むというよく分からない展開が
あるものの(もし彼が編集長だったら本作は絶対に出版されなかった
だろう)、なんだかんだいって某公共放送のドラマのオチのような
展開に落ち着いたと思ったのは、読み手である自分が毒された
からだろうか。
結論
今度こそ『ぼくたちの青春は覇権を取れない。』の第2巻が楽しみです。
『ぼくたちの青春は覇権を取れない。』の第2巻になるかと思いきや、
その予想を大きく裏切りリリースされたのがまさかの第2巻である。
第2巻もまた、最難関ダンジョン『欲望の樹海』を抜けた先の一軒家に
住む賢勇者シコルスキ・ジーライフと貧乳少女サヨナがゲストキャラの
問題を解決するというのがベースとなっている全8話の連作短編で
構成されており、ナンバリングは前作から通算されている。
パロディとメタフィクションは劇薬であり、多用すると電撃文庫を
よく知る人たちだけの『内輪ネタ』になってしまうという危険性が
あるが、作者はそれらを惜しみなく投入している。
また、電撃文庫では異例である榎宮祐による冒頭メッセージが掲載
されているが、なぜ電撃文庫で小説を発表したことがない(イラスト
レーターとしての参画経験はあり)榎宮祐を選んだのかという意図が
よく分からない。
『出入口と弟子』
依頼人であるナルア公国モンギク領の領主カヴァーナは自身の尻の穴に
野菜を入れるという性癖の持ち主で、『開発』のために領民の租税に
手を出す始末。そこでカヴァーナはシコルスキに自身が満足するような
物体を探してほしいと依頼し、シコルスキは異界の知識を基に
《倍震(ばいぶる)》なるものを作り、テストと称し弟子サヨナへの
挿入を試みるが、彼女は断固として拒否する――というストーリー。
『尻の穴に入れる入れないの問答』から、『常識的に考えて、そもそも
尻の穴って一方通行だよね?』という同意を求めるオチは『この作品は
こういう作品だよ』ということで読者に対する作品世界への適合を求めて
おきながらそれをあっさり否定して読者を振りまわすという酷い内容と
なっている。あと、電撃文庫はどっちの穴にせよ挿入シーンNGなのは
何となく分かっていた。その一方で、本来『黄金』が出てくる穴の中に
『本物の黄金』を仕込むというネタを思いつき、それをそのまま描いて
しまう作者はさぞかしイカレた人物なのだろう。
『マウントの応酬と弟子』
隣接する『ナロ村』(前巻『奇祭と弟子』参照)と骨肉の争いを繰り広げる
『カクヨ村』の村長の依頼により、自身のステータスを対戦相手に開示し、
相手が自分より弱ければその相手の命を奪うことができる奇病
《マウンティング・シンドローム》を収拾するべく村にやって来た
シコルスキとサヨナであったが、シコルスキのステータスはまるで小学生が
考えるような数値が、サヨナにはロベルト・ペタジーニのホークスに
おける現役最終年の成績が、挙げ句の果てにユージンにはゴリラの
ステータスが表示される始末だった――というストーリー。もはや
『異界の知識』を知るバックグラウンドについてはどうでもいいらしく、
わけの分からないうちに事態は収束を迎えるとともに、なぜかサヨナの
ステータスがペタジーニのキャリアハイであるスワローズ時代の成績に
グレードアップしたことに何の意味があるのかは謎。そして
『広澤克実はどの球団のOBか問題』については、移籍を繰り返した
多くの元選手共通の問題かと。
『暴虐と弟子』
喉が渇いたサヨナはバケツで冷やしていた瓶入りの透明な液体をこっそり
飲んでしまい、それが『勃ったら腹にくっついていた頃に戻りたい薬』
だったため、身体と記憶がインゲイル聖王国第三王女だった四~五歳の頃に
戻ってしまい、えげつない『暴君』と化する――というストーリー。
『KADOKAWA』を男性自身、そして『WA』で根の部分の比喩表現と
することで相対的に『KADOKA』が本体であることを暗喩する手法は
テクニックの無駄遣いと言える。
ちなみに『ありがとう 私たち、幸せになります』の元ネタについてだが、
前巻のCOMIC快楽天と異なり書影が掲載できなかったということは、
コアマガジンの許可が出なかったことが推察できる。コンビニエンスストア
から撤退し、書店でしか扱えなくなったのを逆手にとってハードコア化
したことをタダで宣伝できるというのに。
『トレモと弟子』
《タブゾマ》という太った中年の依頼人(言うまでもなくチープな
ネーミングである)が職を求めてシコルスキのもとを訪れた。どうやら
彼は職安か何かと勘違いしたようだが、極度のマゾヒストである
タブゾマはマゾヒストゆえにどの仕事も長続きがしなかった――という
ストーリー。作中でも言及しているように御坂美琴にビリビリやられて
しまえばいいが、それはそれで大喜びなのだろうから困ったものである。
そして二人目の依頼人として、シリアスなものをとにかく許さない
人間が集う会(シリゆる会)会長の娘で、コメディ要素が皆無なユズ
(前巻『邪教と弟子』参照)が自身を強くして欲しいと依頼してくる。
シコルスキは二人を引き合わせ、両者の依頼を一度に解決することを
目論むが――というストーリーだが、案外シリゆる会会長には有効な
やり方なのかも知れない。
『弟子の弟子と弟子』
研鑽を積むべく一時的にシコルスキの弟子になりたいと彼のもとを訪れた
従者である騎士シューリエとともにやって来たアリス。これまでにはない
高貴かつまともそうな人物であることにサヨナは安心していたが、
シューリエがド直球な表現に躊躇うことのない姫騎士と分かり、
その安心は脆くも崩れ去った――が序盤のストーリー。そこへ、
『感度』が悪くなったと気持ちいいという理由だけで甲冑の下は
『救水』を着て生活している老練の騎士ハマジャックがあらわれ、
なぜか『感度三千倍はどこだゲーム』が始まり――というくだりへと
展開した挙げ句、分かったのは『姫騎士』と『女騎士』の違いだけである。
また、個人的にはパコパコハウスというネーミングは意外と秀逸に
思えてしまったのだが、果たして自分は感覚を毒されてしまったの
だろうか。
『就活と弟子』
前巻『魔王と弟子』にてどうせ送られてこないだろうと思って
面白半分で募集した魔王カグヤ・アテーリアの新しい部下が本当に
電撃文庫編集部宛に八通送られてきてしまい、書類審査に通った
四通を面接という体でレビューするのが本章の内容。しかも八通の
うち作者本人二通、同一人物による応募が三通のため、ユニークでは
五人ということになる。
問題ないと思うのであえてネタバレすればドッグフードを食べる城が
増築されるのが最終的なオチなのだが、なぜこんなことになったのかは
本文を参照に。
『ご新規様と弟子』
旧友でヒキニートのアーデルモーデル・ソロウが童貞を捨てたいから
風俗に付き合えとシコルスキとユージンに声を掛けるが、特に女性に
困っていない二人は拒否するものの、その代わり、アーデルモーデルの
自宅でロールプレイをすることになり、サヨナが嬢の役をすることに
なるのだが――というストーリー。おそらく風俗で紳士面すると
ろくなことがないというのが本章の教訓なのだろう。そして前章
『就活と弟子』で応募してきた読者の願いが叶うこととなる。
『真・最終話 故郷と弟子』
シコルスキのもとにサヨナの異母兄でレオステップ王国に半ば強制的に
併合され現在は独立を失った旧インゲイル聖王国、現インゲイル領の
王子ジョコスがあらわれ、サヨナを迎えに来る。どうするかは自身の
意志で決めろというシコルスキの言葉と、どうしてもシコルスキの
もとにいなければならないという理由がなくなったことから、
一旦インゲイルに戻ることに決める。
メスーキ王国の後ろ盾により再独立を目論むインゲイルではサヨナと
メスーキ王国のバイヤ王子との縁談が進められているが、まだ
もう少しだけ自由にいたいサヨナはユージンを、女装しなければ
性的興奮を覚えることができないジョコスはシコルスキと組んで
各々が縁談を壊そうと動き始めるのだが、縁談の席でそれぞれが
仕込んだハマジャックとタブゾマが乱入し――というストーリー。
途中、三木一馬氏の写真が紛れ込むというよく分からない展開が
あるものの(もし彼が編集長だったら本作は絶対に出版されなかった
だろう)、なんだかんだいって某公共放送のドラマのオチのような
展開に落ち着いたと思ったのは、読み手である自分が毒された
からだろうか。
結論
今度こそ『ぼくたちの青春は覇権を取れない。』の第2巻が楽しみです。
