本書はその副題がタイトルにむしろ相応しく
「平成の政治と経済を読み解く」内容で
平成というドメインを切り出し
その特徴と要点を上手にまとめていると思います
そこでの経験は
拡大豊潤の既定の経験ではなく
足を止めてしまうような縮小崩壊の経験でもあり
翻弄されながら足場を探して求めた経験であったとも言えるでしょう
本書は平成ドメインの事実確認から
私たちが次のドメインへ進む為の知恵を求めています
あらゆる力の連繋範囲が多国間へと広がり
私たちはその中を進んでいます
著者は最終章で提案を行っています
これは大きな議題で
私たちの行方を見つける為の先鞭として
その議論喚起に役立つかも知れません
資本主義と民主主義の終焉――平成の政治と経済を読み解く (祥伝社新書) (日本語) 新書 – 2019/4/27
水野和夫
(著)
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本の長さ264ページ
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言語日本語
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出版社祥伝社
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発売日2019/4/27
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ISBN-104396115709
-
ISBN-13978-4396115708
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
平成とはどのような時代だったのか。そして、令和はどのような時代になるのか―。『資本主義の終焉と歴史の危機』で歴史の転換を明示した水野和夫教授と、政権与党時の民主党ブレーンとして政治の内側を見てきた山口二郎教授が語り尽くす。まず、平成三一年間を六つの時代に分けて分析。そのうえで平成を総括し、今後を予測・提言する。見えてきたのは、日本が資本主義を“卒業”していく過程であり、政治が大きく変質・劣化していく様だった。歴史的に未知の領域に入ろうとしている現在の日本。両名の主張に刮目せよ。
著者について
水野和夫(みずの かずお)
法政大学教授、博士(経済学)。1953年生まれ、早稲田大学政治経済学部卒業、埼玉大学大学院経済科学研究科博士課程修了。三菱UFJ証券チーフエコノミスト、内閣官房内閣審議官などを経て現職。専門は現代日本経済論。著書に『資本主義の終焉と歴史の危機』など。
山口二郎(やまぐち じろう)
法政大学教授。1958年生まれ、東京大学法学部卒業。同大学法学部助手、北海道大学法学部教授、オックスフォード大学セントアントニーズ・カレッジ客員研究員などを経て現職。専門は行政学、現代日本政治論。著書に『政権交代とは何だったのか』など。
法政大学教授、博士(経済学)。1953年生まれ、早稲田大学政治経済学部卒業、埼玉大学大学院経済科学研究科博士課程修了。三菱UFJ証券チーフエコノミスト、内閣官房内閣審議官などを経て現職。専門は現代日本経済論。著書に『資本主義の終焉と歴史の危機』など。
山口二郎(やまぐち じろう)
法政大学教授。1958年生まれ、東京大学法学部卒業。同大学法学部助手、北海道大学法学部教授、オックスフォード大学セントアントニーズ・カレッジ客員研究員などを経て現職。専門は行政学、現代日本政治論。著書に『政権交代とは何だったのか』など。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
水野/和夫
法政大学教授、博士(経済学)。1953年生まれ、早稲田大学政治経済学部卒業、埼玉大学大学院経済科学研究科博士課程修了。三菱UFJ証券チーフエコノミスト、内閣官房内閣審議官などを経て現職。専門は現代日本経済論
山口/二郎
法政大学教授。1958年生まれ、東京大学法学部卒業。同大学法学部助手、北海道大学法学部教授、オックスフォード大学セントアントニーズ・カレッジ客員研究員などを経て現職。専門は行政学、現代日本政治論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
法政大学教授、博士(経済学)。1953年生まれ、早稲田大学政治経済学部卒業、埼玉大学大学院経済科学研究科博士課程修了。三菱UFJ証券チーフエコノミスト、内閣官房内閣審議官などを経て現職。専門は現代日本経済論
山口/二郎
法政大学教授。1958年生まれ、東京大学法学部卒業。同大学法学部助手、北海道大学法学部教授、オックスフォード大学セントアントニーズ・カレッジ客員研究員などを経て現職。専門は行政学、現代日本政治論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 祥伝社 (2019/4/27)
- 発売日 : 2019/4/27
- 言語 : 日本語
- 新書 : 264ページ
- ISBN-10 : 4396115709
- ISBN-13 : 978-4396115708
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 124,668位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 84位経済史 (本)
- - 110位祥伝社新書
- - 366位MBA(経営学修士)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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殿堂入りベスト10レビュアー
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水野氏が語る資本主義の未来は悲観的だ。中国と東南アジアを除けば投資先はないのだ。そうなった時資本主義は終焉すると水野氏は考えている。このスタンスは変わらない。アベノミクスでは、結局賃金の増加が見られなかった。そのままの状態で、消費税増税を迎える。景気後退は避けられない。しかし、人気ラーメン店には開店前から黒山の人だかりで、客が行列を作って並んでいる。これが資本主義の終焉なのであろうか?経済は、家計・企業・政府という三つの経済主体で動いている。国債は政府、賃金は家計、売上は企業、それぞれの経済主体の行動を正しく分析しなければならないのだ。
民主主義はどうなるか?安倍首相の後継者は誰なのか?答えは不明だ。有力な後継者がいない時は一時的な後継首相が就任するのが常だ。菅官房長官の首相就任もあり得る。安倍首相を批判した石破氏の就任は無理であろう。ましてや野党は自民党以上に力不足だ。
国民の政治離れは加速するだろう。山口二郎氏が期待するような、無党派層が選挙に足を運ぶことは全く期待出来ない。国民の政治的無関心こそ安倍政権長期化の根本原因なのだ。若者を政治に取り込むにはネット選挙を導入しなければ無理であろう。野党が無力化している限り、自民党政権が続くであろう。
新聞がメディアとしての力を失ったのは、情報提供能力において、ネットニュースに叶わなくなったからである。論説や評論はありきたりな見解ばかりだ。ヤフーニュースの方が即座に的確な情報が得られる。新聞の宅配制は消えてしまうであろう。配達員も確保出来ない時代になっている。
資本主義は終焉しない。家計・企業・政府間で痛みを分け合うことが大切だ。
本書は未来への指南書だ。
お勧めの一冊だ。
民主主義はどうなるか?安倍首相の後継者は誰なのか?答えは不明だ。有力な後継者がいない時は一時的な後継首相が就任するのが常だ。菅官房長官の首相就任もあり得る。安倍首相を批判した石破氏の就任は無理であろう。ましてや野党は自民党以上に力不足だ。
国民の政治離れは加速するだろう。山口二郎氏が期待するような、無党派層が選挙に足を運ぶことは全く期待出来ない。国民の政治的無関心こそ安倍政権長期化の根本原因なのだ。若者を政治に取り込むにはネット選挙を導入しなければ無理であろう。野党が無力化している限り、自民党政権が続くであろう。
新聞がメディアとしての力を失ったのは、情報提供能力において、ネットニュースに叶わなくなったからである。論説や評論はありきたりな見解ばかりだ。ヤフーニュースの方が即座に的確な情報が得られる。新聞の宅配制は消えてしまうであろう。配達員も確保出来ない時代になっている。
資本主義は終焉しない。家計・企業・政府間で痛みを分け合うことが大切だ。
本書は未来への指南書だ。
お勧めの一冊だ。
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山口二郎さんが政治の動きを通して見たものを語り、水野和夫さんが経済の流れを解き明かしていく。
50代以上の方にとっては、成人として目撃した現象が語られている訳で、そうであったのか、いや違うだろうと言う感想を懐きつつ考え直すきっかけになる書物だろう。一見軽そうな体裁ではあるが、非常に重たい内容であった。
この30年間を企業の中で過ごした私にとっては、水野さんが語る世界と経済の流れに、そうだ、そうだったと共感を覚えてしまう。特に「第2章 危機感漂う世紀末」は、当時、日米貿易摩擦の只中にいた、自分の経験と重なる。「この10年間は、アメリカが日本的経営の根幹を崩して日本経済の弱体化をはかった時代だったのです。」(本書80頁。水野さん。)は、まさにその通りなのだ。私の経験でも、頼んでいたワシントンの大手法律事務所の幹部から、「もはや反共最前線としての日本を甘やかす必要は無くなった。北朝鮮と対峙する韓国はまだ面倒を見る必要はあるが、日本に米国市場を好きにさせることはない。これが米国の国策だよ。」と言われた経験がある。
「その優良企業であるソニーは、1997年頃からリストラを開始します。・・・・。現在もリストラで利益を出す、欧米流の経営がまかり通っています。」(本書82頁、水野さん)。今や、リストラをした経営者が咎められることがなくなっているのは、皆さんもご承知のことだろう。
大学の研究室や、政策官庁ではなく、三菱UFJ証券のチーフエコノミストとして、企業活動の現場を見て来た水野さんの観察は具体的で説得力に富む。
「日本国債には一定の信用力があります。・・・・、日本の家計と企業の預金をもとに発行されているからです。・・・・・。経常黒字を続けることが絶対条件です。経常黒字のためには、自動車産業で貿易黒字を・・・」(本書236頁、水野さん)。確かにそうだが、大丈夫だろうかと思ってしまう。
水野さんの経済解説に偏りすぎてしまったが、山口さんが語る政治の動きも、経済の動きの中で捉えると、現実感を増す。経済を支配しようとするイデオロギーと、政治を支配しているイデオロギーが見事に符合していることが明確に見えてくるのだ。
政治も経済も今のままで良いはずはない。だが、山口さんと水野さんのお話が、世界史的な局面を押さえているだけに、難事業だと感じざるを得なかった。
50代以上の方にとっては、成人として目撃した現象が語られている訳で、そうであったのか、いや違うだろうと言う感想を懐きつつ考え直すきっかけになる書物だろう。一見軽そうな体裁ではあるが、非常に重たい内容であった。
この30年間を企業の中で過ごした私にとっては、水野さんが語る世界と経済の流れに、そうだ、そうだったと共感を覚えてしまう。特に「第2章 危機感漂う世紀末」は、当時、日米貿易摩擦の只中にいた、自分の経験と重なる。「この10年間は、アメリカが日本的経営の根幹を崩して日本経済の弱体化をはかった時代だったのです。」(本書80頁。水野さん。)は、まさにその通りなのだ。私の経験でも、頼んでいたワシントンの大手法律事務所の幹部から、「もはや反共最前線としての日本を甘やかす必要は無くなった。北朝鮮と対峙する韓国はまだ面倒を見る必要はあるが、日本に米国市場を好きにさせることはない。これが米国の国策だよ。」と言われた経験がある。
「その優良企業であるソニーは、1997年頃からリストラを開始します。・・・・。現在もリストラで利益を出す、欧米流の経営がまかり通っています。」(本書82頁、水野さん)。今や、リストラをした経営者が咎められることがなくなっているのは、皆さんもご承知のことだろう。
大学の研究室や、政策官庁ではなく、三菱UFJ証券のチーフエコノミストとして、企業活動の現場を見て来た水野さんの観察は具体的で説得力に富む。
「日本国債には一定の信用力があります。・・・・、日本の家計と企業の預金をもとに発行されているからです。・・・・・。経常黒字を続けることが絶対条件です。経常黒字のためには、自動車産業で貿易黒字を・・・」(本書236頁、水野さん)。確かにそうだが、大丈夫だろうかと思ってしまう。
水野さんの経済解説に偏りすぎてしまったが、山口さんが語る政治の動きも、経済の動きの中で捉えると、現実感を増す。経済を支配しようとするイデオロギーと、政治を支配しているイデオロギーが見事に符合していることが明確に見えてくるのだ。
政治も経済も今のままで良いはずはない。だが、山口さんと水野さんのお話が、世界史的な局面を押さえているだけに、難事業だと感じざるを得なかった。
2019年8月23日に日本でレビュー済み
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平成の終了に合わせて刊行されたと思われる総括的な内容で、リベラルなエコノミストと政治学者の組み合わせは的を射ている。水野和夫氏はいわゆる経済学者ではなく、証券会社のエコノミストの出身。この書の前に「資本主義の終焉と歴史の危機」(集英社新書)でヒットした在野の研究者である。大学の経済学者がえてして専攻する既存の経済学の枠組みに捉われがちなのと対照的に、自由な発想と証券会社という現場の視野から、独自の分析を示しているのが魅力である。昭和初期の傑出した在野の経済評論家・高橋亀吉氏が長きにわたって的確な経済見通しを示したことが思い出される。山口二郎氏は北海道大学教授をつとめた政治学者としてよく知られる人で、その所論には時流に右顧左眄しない一貫性がある。安倍長期政権のなかで、世論の右傾化が顕著になり、悪しき保守路線ににシフトする論者が少なくないなか、現在の日本の状況を
長期的、かつ社会科学的に捉えようとする意欲は評価に値いする。ただ、大急ぎで作成された書物らしく二人の対談を分割したほころびが目立つのは惜しい。一層の論証の展開を期待したい。
長期的、かつ社会科学的に捉えようとする意欲は評価に値いする。ただ、大急ぎで作成された書物らしく二人の対談を分割したほころびが目立つのは惜しい。一層の論証の展開を期待したい。
2020年7月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
資本主義の終焉を解いてきた水野氏が対談を「21世紀の課題は分配問題」と結論付け、
「市場では解決できない。政治で解決していく以外に方法はない」としていることが誠に意義深い。
先進国で顕著なゼロ金利の時代とは、これ以上の資本蓄積を必要としないことの証。資本主義自体は、
このまま続くとしても、もはやそれは、国同士の競争、格差(貧富の差)の拡大をもたらすばかり。
既にパイの拡大局面の時代から、限られたパイの分捕り合戦の時代へと移りつつあるのだ。
分配問題である限り、それは政治で解決していく以外に方法はない、という結論は、とても納得がゆく。
ただし一方、民主主義は、前提となっても、それにより「良い政治」が実現するものでありうるかは全く不明。
民主主義の進化は果たして可能なのか?これもまた難しい問題。
平成の時代を政治と経済の側面から概観した本書の大部分の著述は、両氏の色がついているとは言え、
時代を概観するのにはとても役立った。
「市場では解決できない。政治で解決していく以外に方法はない」としていることが誠に意義深い。
先進国で顕著なゼロ金利の時代とは、これ以上の資本蓄積を必要としないことの証。資本主義自体は、
このまま続くとしても、もはやそれは、国同士の競争、格差(貧富の差)の拡大をもたらすばかり。
既にパイの拡大局面の時代から、限られたパイの分捕り合戦の時代へと移りつつあるのだ。
分配問題である限り、それは政治で解決していく以外に方法はない、という結論は、とても納得がゆく。
ただし一方、民主主義は、前提となっても、それにより「良い政治」が実現するものでありうるかは全く不明。
民主主義の進化は果たして可能なのか?これもまた難しい問題。
平成の時代を政治と経済の側面から概観した本書の大部分の著述は、両氏の色がついているとは言え、
時代を概観するのにはとても役立った。