30代で年収600万が不満でしょうがないので転職した著者が書いたお金に関する哲学は
どちらかというと、教科書通りでまったくヒネリもなく役に立つ知識もない
「上から目線」に満ちている内容になっています。
1.貯蓄=収入ー支出 →そのような事は1300円の本を買って読まなくても解るでしょう。
2.子供を育てるには3000万かかる →これも教科書通りの解説です。経験が豊富なFPなら教科書通りには
いかない事は解っているはずです。
3.老後には7548万円必要 →金融機関の計算方法通りの解説です。家族の有無、家族関係は良好かどうか、
生活態度などでかなりの幅があります。
対象になっている読者層が「首都圏に住んでいる」「最終学歴 大卒」「年収400万以上」「金融リテラシーが無いサラリーマン」
に限定されています。
残念ながら「株式投資」を齧って負けただけの素人は現状に対する認識が甘いのか、世の中の流れがまったく読めていません。
自分がうまくいったからといって誰もが収入アップにつながる転職ができるわけではありません。
「知っている事」と「できる事」は別物であり、お金の無駄を削る作業は誰もができる訳ではありません。
著者の自慢である「不動産投資」に関する内容も、非公開で手の内は明かしていません。
家計のことは専業主婦の奥様に任せっぱなしで、子供が1人いて、リストラの不安もまったくないサラリーマンの方で
「そろそろ、二人目も欲しいし、狭い賃貸住宅じゃなくてマイホームが欲しい」という環境にある方にはこの本は有効です。
それ以外のお金に苦労している人には、反論が大いにある内容だと思います。
FPの教科書通りの内容ですが、最低の評価をつけるのも差し障りがあるので星2つとしました。
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