本の内容は良いのに、文章の書き方?のせいでそれが分かりにくくなっていると感じました。
私は、「星の王子さまの作者はモラハラについて世の中に警告を出していた」というのは、解釈が行きすぎていると思いました。
私はむしろ、星の王子さまの作者が、モラハラについて書いていたとしても、
それを「危険なものだ」とは捉えずに、
「実はそこには愛が隠れているんだよ」というメッセージを、自らわざわざ布教しようとしているように思いました。
(この本を読んだ後、青空文庫で星の王子さまを読んでみた限りでは。)
少なくとも、星の王子さまの作者が、意識的に警告を発しているとは思えません。
しかし、難しい話になるのですが、
現代日本で、「家族に日常的にこんな酷いことを言われているんだけど、実はそこには愛が隠れているんだよ」と言ってる人がいたら、
周りの人は、「何言ってるの? あなたはDVを受けているんだよ!? 目を覚まして!」と突っ込むことになると思います。
この本の著者は、星の王子さまに対して、そういう突っ込みを入れたかったのではないかな、と思います。
星の王子さまがバラの花からモラハラ被害を受けていたとすれば、
自分がつらい思いをしているにもかかわらず加害者を擁護しようとするという、モラハラ被害者特有の?典型的な行動をしています。
そういう被害者の、「私が受けているのは加害じゃないよ、愛だもん」というセリフを聞いて、「この人は被害者だ。SOSを出している。助けなければ」と思うのは、「現代の価値観」だと私は思います。
現代の価値観から見たら、星の王子さまは、モラハラ被害者である、という話なんだと思います。
それを、「時代を超えた警告、SOSである」とまで言うのは、言い過ぎだと思いました。
「モラハラの分かりやすい事例として、星の王子さまという本を取り上げます」くらいの言い方が、丁度良いのではないかと私は思います。
それから、この本は、読みやすい一般書というよりは、専門的な論文という印象です。
読みにくいと感じる人が多いのではないか、と思ったので、読むのが難しかったら、最初から最後までじっくり読むのは諦めて、パラパラと読めそうなところだけ読むことをおすすめします。
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