足りないことを哀しまないで、足りないことで充たされてみる。注目の「心の掬い手」が、しなやかに紡ぐ渾身作。偶然、同じ時間に人気レストランの客となった人々の、来店に至るまでのエピソードと前向きの決心。
1967年、福井県生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。2004年『静かな雨』が文學界新人賞佳作に入選し、デビュー。2007年刊行の書き下ろし作品『スコーレNo.4』がメディアに数多く取り上げられ、さらには書店員の強い支持を集め、ヒットする。内面の動きを丁寧に追い、柔らかく流麗に綴る文章にファンが多い。他の著書に『遠くの声に耳を澄ませて』『よろこびの歌』『太陽のパスタ、豆のスープ』『田舎の紳士服店のモデルの妻』『メロディ・フェア』がある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
宮下/奈都
1967年、福井県生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。2004年「静かな雨」が文學界新人賞佳作に入選。07年、初の単行本で書き下ろし長編の『スコーレNo.4』が発売されると、たちまち評判となる。人の心の内をきめ細かに掬いとった作品は多くの支持を得、今もっとも注目される作家のひとり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)