本書は、読書メモの残し方に関して筆者の手法を紹介する読書術の紹介本である。
技術論の概要は、一冊の大学ノートに本の読後メモを集約することだ。
しかし、デジタルベースで読書メモを取っている自分としては、正直ところどころムダが多い手法だと感じてしまった。
結果的に私にとっての最適解ではなかったので、どこがそうだったか指摘して、同様の方の助けになればと思う。
1、検索性
本書テクニックでは読書メモを検索可能なものとするため、読書した本の索引をエクセル化する。
要するにエクセルに大学ノートの索引を作るのである。
わざわざ言うまでもない事かもしれないが、これは代替としてデジタルノートを使えば、検索効率は遙かに向上すると思う 。
2、携帯性
本書のテクニックは大学ノートが必須アイテムなのだが、電車で文庫本ならともかく大学ノートは人目をはばかり出しにくい。
しかしスマホならどこでも出せるし、PCとノートを照合させる手間もなく、必要な媒体も一つでいいのである。
3、一覧性
本書のテクニックは仕様上、読書メモを発生順でノートに並べていくのが前提になる。
これだと、特定の物事について自ら作った複数の読書メモを洗ってみたい時に、
データがソートできず、一覧しにくいのではないだろうか。
この様に私の環境には中々順応しないため批判の列記になってしまうのだが、
本書の手法のメリットを挙げるとするなら、例えば「字で書く」ことによる味わいや記憶の違いがあるかもしれない。
私のようなデジタル狂人間にはその辺りの機微が欠けている気もするので、
興味のあられる方はこんな偏狭な人間の批判は脇に置いて、様々な手法を試して頂きたいと思う。
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