森博嗣という著者は、筋の通った人生哲学を持ってないんですね。
なんかフワフワと漂ってる。主張することにも本気度がない。
いつでも訂正できる、間違っててもいい、そういう風に考えてその場の思いつきだけを綴っている。
そのとらえどころのなさが小説を書く上ではメリットになっているのでしょうが、
実用面に関してこの人の言うことは全く役に立たない。
いくつか、本書の文章の中で実例を出してみます。※「」が著者の文。()はレビュアーである自分のツッコミ。
・「本で読んだことはほとんど忘れない」→「固有名詞はまるで覚えられない、登場人物もまるで覚えられない」
(そういうのを忘れるというんだ)
・「ベストセラの小説でも数十万部の売れ行き」「この数字は日本の人口の0.1%、多めに見積もって千人に一人しか小説を読まない」
(図書館で借りる人、回し読みをする人、中古本を買う人を排除してる。本当に理系なのかこの人?)
・「ボクは夏目漱石の作品が面白いと思ったことは一度も無い」
(自分の感性が世界基準だという思い上がりも甚だしい。夏目漱石ファンに謝罪すべきだ)
・「乱歩については面白さが全く分からない」
(いちいち表明する必要ありますか。乱歩ファンにry)
・「漫画は子供の頃は禁止されていた」→「買ってもらえないだけで自分で購入する分には文句を言われなかった」
(そういうのを禁止されてたとは言わない。この人は大げさに言う傾向がある)
・(森博嗣が高校二年に入院していた頃のこと)「3人の友人が交替でノートを見せてくれたのだがマジメに書いててびっくりした。3人とも成績が悪くうだつの上がらない奴だったのだが、これほどノートを書いててあの成績かと驚いた」
(ノートを見せてくれた友人の善意を内心で見下している。これが森博嗣の人間性なんですね)
・「絵は、ぼんやりとだいたいが見えれば何が描いてあるかわかる」→「普通の人に比べてボクは細かい線やタッチを見ているのだろう」
(ぼんやりと見る・細かい線やタッチを見る、のは真逆の行為。言うことに一貫性なし)
・「小説を読むと、僕は必ずその舞台でキャラクタが動くシーンを思い描く。こういった「展開」をしているから読むのが遅くなる」「多くの読者はそいういった「展開」をしないそうだ。文字をそのまま読んでいる」
(この人、自分の想像による決めつけが本当に多い)
・(解けなかった問題を後日解いて持ってきた家庭教師に対して)「彼はこの問題を解いてきたのだ。自分で解いたのではない。大学院生が計算したと語った。どうして嘘でも自分で解いたと言わないのだろう。尊敬に値する人物である」
(こんな当たり前のことが「尊敬」になるぐらいだから、森博嗣ってどんだけ日常で嘘ついてきたんだろう?)
・「たとえば同じ本を時間が経ってから再読すると妙に面白かったりする。以前は気づかなかった面白さを発見するわけだ」→「僕自身はまず再読をしない人間なので、同じ本で違う受け止めかたをした経験がない」
(また出た。前述したことをちゃぶ台返しする自己主張の一貫性のなさ)
・「年々電子書籍は増加し印刷書籍は減少している。僕は5年ほど前に書いた本で「5年で両者は入れ替わる」と予測したのだが残念ながらそこまで急激に変化しなかった」
(希望と予測の区別も付いてないな、この人は)
・「それでも、もう時間の問題である。次の5年後には逆転は必至と思われてるし、もしかしたら印刷書籍を打ち切る出版社、雑誌シリーズなど出てくるだろう」
(予見する能力が無いんだから止めておけばいいのに)
・「手というものがそんな運動を見越してデザインされていない。ペンを持つ格好もとても不自然だ。文字を書くとすぐに手が痛くなる。人間工学的に不合理な運動をしているのは明らかだ」
(手書きでノートや日記を書く習慣がある人にとっては噴飯モノの、勝手な決めつけである)
・「まさか、あのサイズの本を「文庫本」と呼ぶとは、作家になるまで知らなかったのである」
(ボクはこんなに無知でしたアピール。無駄な自分語りが多い)
・「本というのはそもそもデジタルだった。文章、文字がデジタルなのだから、これほど長く紙の本のまま存続したことが奇跡」「電子書籍はいずれは普通の本になる。それが将来像である」
(思い込みの積み重ねで作った予測は絶対に当たらないでしょうね)
いくつかに絞ったつもりが、結構な量になってしまいました。本当はまだまだ挙げたいぐらい。
本書全編を通してこのような雰囲気です。
この人はSNSをやらないと公言して「隠遁生活者」のようなフリをしながら、書籍を通して読者と繋がりたがっている。
「森の中で生活をしている自分」を綴った本を毎月のように出版し、「SNSで自分を見てもらいたがっている人たち」と同じ心理で生きている。
この「読書の価値」という本を読んで感じたのは、森博嗣という人物は非常にうぬぼれが強くて自分を特別視している人だということ。
「すべてがFになる」のシリーズ10作はハマったことがありましたが、一人の人間として全く共感も尊敬も出来ない人なので、
森博嗣の本を買うのはこれが最後です。
まあ、批判レビューを書くために100円で投げ売りされているものを買うことはあるかもしれませんが・・・。
購入オプション
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読書の価値 (NHK出版新書) Kindle版
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言語日本語
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出版社NHK出版
-
発売日2018/4/10
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ファイルサイズ959 KB
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商品の説明
出版社からのコメント
発売に先駆け、NHK出版サイトで本書の先読みができます。ぜひご覧ください。
--このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
森/博嗣
1957年、愛知県生まれ。小説家。工学博士。某国立大学の工学部助教授のかたわら、1996年に『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
1957年、愛知県生まれ。小説家。工学博士。某国立大学の工学部助教授のかたわら、1996年に『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
著者について
■森博嗣(もり・ひろし)
1957年、愛知県生まれ。小説家。工学博士。某国立大学の工学部助教授のかたわら、1996年に『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞し、作家デビュー。以後、続々と作品を発表し、現在までに300冊以上の著書が出版され人気を博している。小説に『スカイ・クロラ』『ヴォイド・シェイパ』、エッセィに『小説家という職業』『孤独の価値』『集中力はいらない』など。 --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
1957年、愛知県生まれ。小説家。工学博士。某国立大学の工学部助教授のかたわら、1996年に『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞し、作家デビュー。以後、続々と作品を発表し、現在までに300冊以上の著書が出版され人気を博している。小説に『スカイ・クロラ』『ヴォイド・シェイパ』、エッセィに『小説家という職業』『孤独の価値』『集中力はいらない』など。 --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
内容(「BOOK」データベースより)
なんでも検索できる時代だ。娯楽だって山のように溢れている。それでも、本を読むことでしか得られないものがある―。著作発行累計1600万部を誇る人気作家が、並外れた発想力とアウトプットを下支えする、読書の極意を明らかにする。本選びで大事にすべきただ一つの原則とは?「つまらない本」はどう読むべきか?きれいごと抜きに読書という行為の本質を突く、唯一無二の一冊!
--このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B07CBHQQV4
- 出版社 : NHK出版 (2018/4/10)
- 発売日 : 2018/4/10
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 959 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 150ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 72,860位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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ベスト100レビュアー
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読書について。著者の場合は大量に読んで読んで読みまくれ派ではなく、むしろ一回読んだら再読しないぐらい深く読め派。また新しい読み方を手に入れた気分です。
著者は『本というのは人とほぼ同じ』と言います。人と付き合うように本を読むとは面白い。
未知の世界を垣間見せてもらったり、とっつきにくい相手とも時間をかけて付き合っていくうちに理解していくとか、確かにそうです。
読書しながら人づき合いも学ぶ、そんな視点で取り組む。なんだか楽しそうです。
そして、『どんな本でもどんな人でも、読んだり話を聞いたりしたら、第一に感謝すること』肝に銘じます。
本の選び方やインプット、アウトプットの方法、著者の読書の歴史なども参考になりました。
著者は『本というのは人とほぼ同じ』と言います。人と付き合うように本を読むとは面白い。
未知の世界を垣間見せてもらったり、とっつきにくい相手とも時間をかけて付き合っていくうちに理解していくとか、確かにそうです。
読書しながら人づき合いも学ぶ、そんな視点で取り組む。なんだか楽しそうです。
そして、『どんな本でもどんな人でも、読んだり話を聞いたりしたら、第一に感謝すること』肝に銘じます。
本の選び方やインプット、アウトプットの方法、著者の読書の歴史なども参考になりました。
2019年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の生き様がわかる本であった。それは悪くない。むしろ1人の学者の人生をたどることができてよかった。しかし、読書の価値が伝わる内容であったかは不明である。読書の価値についての示唆を得ようと思ってこの書に手を付けると肩透かしを食らうだろう。本書では、良書を見出す眼を鍛えるためには、平素より読むべき本を自分で選ぶことが大切だと述べている。私はなんとなくこの本を直感的に面白そうだと思って購入したわけだが、そのことは皮肉にも私の本を選ぶ能力が未熟であることを示唆してしまったのではなかろうか、。
2020年9月22日に日本でレビュー済み
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著者は国立大学の理系を卒業したという点では私と一緒であり、その著作からも共感する部分の多い著者ですが、小説家になれた著者と自分と何がどう違うのか?という点に興味が有って購入し読んでみました。
自分とは違うなぁ~というのが感想ですが、参考になる部分も多く読んで良かったと思います。
他の方のレビューは賛否両論、著者を好きか?嫌いか(そもそも嫌いな人は読まないかな?)という部分で書かれている気もしますが、著者贔屓の私には興味深く読めました。
自分とは違うなぁ~というのが感想ですが、参考になる部分も多く読んで良かったと思います。
他の方のレビューは賛否両論、著者を好きか?嫌いか(そもそも嫌いな人は読まないかな?)という部分で書かれている気もしますが、著者贔屓の私には興味深く読めました。
2019年12月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
This was the first time to read his books. I bought this coz it was discounted n 100 yen.
Reading books is one of the most effective ways to see other perspectives, he said.
I'm totally on his side and so is meeting someone in my life.
Reading books is one of the most effective ways to see other perspectives, he said.
I'm totally on his side and so is meeting someone in my life.
2020年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人気だから読むではなく、
書店に並ぶ本を前に、
これを読んでみたいなと、自身の直感で
選んで手に取った本を読まないと、
納得できる読書はできないんだなぁ
(^ー^)
書店に並ぶ本を前に、
これを読んでみたいなと、自身の直感で
選んで手に取った本を読まないと、
納得できる読書はできないんだなぁ
(^ー^)