まず最初に、私はこの本を最後まで読んでいません。
途中で読み進めるのがあまりに苦痛で、そして得るものが無いと判断したからです。
『自分が読みたいものを書く』ことで『自分が楽しくなる』ということを
作者は伝えたいと書いています。
確かに自分の好きなものを書いていれば、自分は楽しいでしょう。
しかし、野放図に書かれた文章を読むのは辛いです。
以下作者の『自分が読みたいもの』で書かれた文章です。
大切なことは文字が少ないことである。本書はできるだけ文字を少なくし、
無駄な記述を徹底的に排除したつくりになっている。この大切なことを、
わたしは近所のコンビニに出かけた際に財布を忘れて取りに帰る途中で、
スマホに『無駄な記述を少なくすることが大切』とメモしておいた。
財布は玄関の下駄箱の上にあった。よかった。財布は1年前に買った新品で、
ファスナーで閉じる細長タイプのものだ。いずれにせよ無駄な記述が多い本と
文字が多い本は読みたくないと思われてしまう。
無駄な記述をこれでもか、というほど書いて
無駄な記述による弊害をうたっています(笑)
こういった記述が、度々挟まれてくるので
作者が意図して、という訳ではないでしょう。
以下他の該当する文章です。
しかし、わたしは有名小説家でも人気コラムニストでもない。
本を書く人としては、だれにも知られていない。そもそも、
この本自体が初めての著書である。では、偉そうに
「文章の書き方をお教えしましょう」と宣うわたしは
だれなのだろう。だれですか。訊かれたので簡単に自己紹介しておこう。
わたしは、田中泰延という。ちょっと名前が読みにくいので~
※以下、どうでもいい話、無駄な記述が延々続く。
作者なりに楽しませようという、気概を感じるのですが
私は全く受け付けませんでした。
とくに『だれなのだろう、だれですか』の部分は、気持ち悪いです。
本の内容を読み進めたいのに、作者の自己紹介はいらないです。
また『ネットで読まれている文章の9割は随筆』という章では
随筆の定義を『事象と心象が交わるところに生まれる文章』と書きます。
要するに、思ったことを書くそれだけです。
私はこういった回りくどい、小難しい表現で書く人が好きではありません。
そして、ここで本を閉じました。
何か新しいものの見方、考え方を得られるかと
期待しましたが、残念ながらあると思えませんでした。
私がこの本を途中まで読んで得た教訓は
『読みたいことを、単に書けばいいという訳ではない』という
ただただ当たり前のことです。
作者の田中氏には、身をもって教えて頂き本当に感謝しています。
もう二度と氏の本は買いませんが、これからも頑張って生きてください。
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