中小企業診断士試験で、この「試験攻略 新・経済学入門塾シリーズ」は、たいへん世話になった。若いころ、経済学には何度も挑戦・挫折の連続だったが、この度、必要にかられて勉強すると、実に面白い。学者が書いた教科書では、はしょったり、恥かしくて書けない本音(実はそこが理解の鍵だったりする)を丁寧に解説しているので、理解がよく進むし、日経新聞の経済解説を読んでも依然より遥かに良く理解できるし、理論的意味を納得できるように。本当の知的快感を試験勉強で味わえるとは、思いもよらなかった。
ということで、このシリーズは、資格試験受験者には有名なので、3巻まではコメントするまでもないと思うが(まあ注文付けたいところは結構あるのだが)、(4)上級マクロ編の本書になるとやや散漫な印象。取り上げるトピックが小粒になって、本当に重要なのは、ローレンツ曲線/ジニ係数、公共財/外部経済・不経済くらいで一冊を構成するには不足気味。ミクロはあえて、二分札にする必要はなかったのではないかと思う。反面、リカードの貿易比較優位・劣位のパートは踏み込み不足。
ということで、次回改訂に期待。なお、中小企業診断士試験では、ここまで勉強しなくとも大丈夫なようではある。
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