民主党政権の誕生から3年3か月、何ができ何ができなかったのか、様々な評価がなされている。そうした中で、このオーラルヒストリーは、なかなかの出来栄えである。民主党政権の評価を振り返る時、必ず読まなければならない第一級の資料と言えよう。ただね残念なのは、登場人物に仙谷由人、藤井裕久のお二人がいないのは残念である。
特に、この中で特に赤裸々に問題の所在を語っておられる松井孝治元副官房長官の発言は、まことに貴重である。官邸時代よりも、むしろ自分が参議院議員になる動機や、マニフェスト財源の問題点の指摘など、同じような問題意識を持ってきたものにとって、まことにごもっともというべき点が指摘されていて納得的である。
仙谷元官房長官と藤井元財務大臣が語っておられれば、ほぼパーフェクトだったと思われ、残念でならない。その分、星を一つ減らしているが、5ツ星でもよいと思っている。
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