「言ノ葉ノ花」や「言ノ葉ノ世界」が出版されて、それに合わせてBLCDも発売されたかと記憶しています。
その続編として、また人の心の声が読める受けカンナと、アパートの隣に住む額田の物語が、これです。
前作2本とはほとんど100%関係ないので、この本単品でも全然問題なく、ストーリー把握できます。
今回はちょっと痛い感じが多めでした(攻めが痛い、実質的に痛いシーンが結構あります)。
ヤクザの下っ端と、心の声が聞ける一人ぽっちの青年。
二人は、偶然出会って、次第に、寄り添うようになる。
と、簡単に2行でまるっと表してしまいましたが、もちろんこんな2行では言い表せないいろんな事件や感情の起伏が2人の間にあって、平穏な日々に浸るまでには長い時間と苦しみがあったりします。
そういう意味でちょっと痛いです。
メインは、額田のゆがんですさんだ生活そして性格に、カンナが一生懸命優しい気持ちを提供して、徐々に額田の気持ちに暖かいものを注ぎ込んでいく過程。
そしてサブに、心の声が聞こえる云々が引き起こす些細なささくれが描かれています。
まっこうから、何かしてあげようと頑張るカンナ。
そんなカンナに乱暴な口を聞きながらも、こっちも何とかカンナのためを思って行動する額田。
大した相手でもない恩人のためにすべてを投げ出そうとする刹那的な人生を背負う男ですが、
粗野な中にふと見える優しさが切ない攻めでした。
そんな額田にひょこひょこ無駄な努力をしているだけに見えるカンナですが、実は心が強いのはカンナ。
芯が強く、小さい身体なのにその強さでもって額田を必死で守ろうとする姿がもまた別の意味の切なさを持った受けでした。
全く世界もタイプも違う2人が、どこか共通する部分があって、広い世界で2人でなんとか寄り添って行こうとする姿が健気で、切なくて、思わずなぜか涙をさそわれてしまう作品でした。
既刊2冊とは全くタイプが違う展開ですが、「心の声」シリーズとして、この本もオススメです。
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言ノ葉ノ使い (ディアプラス文庫) Kindle版
砂原糖子
(著)
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三池ろむこ
(イラスト)
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言語日本語
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出版社新書館
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発売日2015/7/16
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ファイルサイズ1671 KB
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
生まれつき人の“心の声”が聞こえるカンナは、ずっと誰かの役に立ちたいと思っていた。ある町で心の中まで寡黙な男・ガクタと出会う。大怪我を負っていた彼が洩らす『痛い』という心の声を放っておけず、世話を焼くカンナ。最初は鬱陶しそうだったガクタもそれを受け入れ始める。だが彼がヤクザだと知っても変わらないカンナの態度に、下心があると誤解したガクタが手を伸ばしてきて…?大人気シリーズ第3弾!!
--このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B01196DO42
- 出版社 : 新書館 (2015/7/16)
- 発売日 : 2015/7/16
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 1671 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 197ページ
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ベスト1000レビュアー
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23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2017年4月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人の考えていることや動物の感情がわかるという設定が気になって買ってみたのですが、キャラ設定や話が半端なのが気になってしまってどうにも駄目でした。
人の考えていることがわかることは神様からのギフトなので人の役にたてないといけないという母の言葉が枷となっていてひたすら自分を殺して他の人が少しでも幸せになるようにする...母の言葉、純粋、心の声が聞こえてしまうからの辛さ感をだしたいのは判るのですが行き過ぎるとただのおばかちゃんにしか見えなくどうにも共感できませんでした。
また、ガクタの設定も半端な任侠物で話を読んでいるうちに、感じ悪いやつだけど根はいい人で過去に暗い過去がある感を出したいだけなので半端なヤクザ設定いらないんじゃないか?と思ってしまいました。また、最後は自分の考えをカンナ知られたくないからインフルエンザと偽って合わないみたいなシーンがありましたが、いっそ部屋に帰らなければよくないか?ともうつっこみしかはいりませんでした。
話も起承転結がメリハリがなく同じようなシーンが繰り返しているような感じでシーンに真新しさがないのでだらだら読んでしまいました。
人の考えていることがわかることは神様からのギフトなので人の役にたてないといけないという母の言葉が枷となっていてひたすら自分を殺して他の人が少しでも幸せになるようにする...母の言葉、純粋、心の声が聞こえてしまうからの辛さ感をだしたいのは判るのですが行き過ぎるとただのおばかちゃんにしか見えなくどうにも共感できませんでした。
また、ガクタの設定も半端な任侠物で話を読んでいるうちに、感じ悪いやつだけど根はいい人で過去に暗い過去がある感を出したいだけなので半端なヤクザ設定いらないんじゃないか?と思ってしまいました。また、最後は自分の考えをカンナ知られたくないからインフルエンザと偽って合わないみたいなシーンがありましたが、いっそ部屋に帰らなければよくないか?ともうつっこみしかはいりませんでした。
話も起承転結がメリハリがなく同じようなシーンが繰り返しているような感じでシーンに真新しさがないのでだらだら読んでしまいました。
2014年11月7日に日本でレビュー済み
言ノ葉ノ花、言ノ葉ノ世界に続いての第三弾です。世界観はほぼ同じながら、今回はまた違うタイプの二人が主人公で楽しく読ませて頂きました。
主役のカンナはバカがつくほどの純朴青年。人の心が読めることを決して嘆かず、空回りしながらも世の中の役に立たねば…と孤軍奮闘しています。対する額田は世を拗ねたヤクザな青年ですが根はまっすぐで、徐々にカンナと心を通じて更生していく様は読んでいて気持ちが温かくなりました。
そして言ノ葉シリーズでは忘れてはならない「アキムラカズヨ」と「イチベシュウ」。この作品にもやはり(!)通りすがりで登場します。「言ノ葉ノ花」が大好きな私は、通りすがりの登場ですら興奮してしまいました…!! シリーズのファンにとっては、この二人の存在感はやはり半端ないです(笑)。そしてまたラストも美味しいとこ取っていきます!!
いや~~ほんと、アキムラとイチベのこの断片的なチラ見せはたまりません。いつか一冊の作品として二人の10年と再会の前後を読みたいです!
主役のカンナはバカがつくほどの純朴青年。人の心が読めることを決して嘆かず、空回りしながらも世の中の役に立たねば…と孤軍奮闘しています。対する額田は世を拗ねたヤクザな青年ですが根はまっすぐで、徐々にカンナと心を通じて更生していく様は読んでいて気持ちが温かくなりました。
そして言ノ葉シリーズでは忘れてはならない「アキムラカズヨ」と「イチベシュウ」。この作品にもやはり(!)通りすがりで登場します。「言ノ葉ノ花」が大好きな私は、通りすがりの登場ですら興奮してしまいました…!! シリーズのファンにとっては、この二人の存在感はやはり半端ないです(笑)。そしてまたラストも美味しいとこ取っていきます!!
いや~~ほんと、アキムラとイチベのこの断片的なチラ見せはたまりません。いつか一冊の作品として二人の10年と再会の前後を読みたいです!
2014年8月22日に日本でレビュー済み
登場人物が人の心の声が聞こえてしまう能力を持つ、こちらのシリーズ第3弾です。
1段を読んだときに凄いものを書く作家様だと思いましたが、今作もとても面白かったです。
シリーズ中では1番明るかったかも知れません。攻のお陰で。
内容自体は攻の職業から云って、どうにも明るい結末が予想できなくて、ハラハラしっぱなしでしたが、砂原先生上手にもっていってくれました。
どのシリーズも能力がある方は悩みますが、お相手の方も悩みますよね。
でも、今作は攻が度量が大きいといいますか、細かいことは気にしない性質だったので、受の悩み事丸ッと包み込んでくれて、とても魅力的な攻でした。
受もとても可愛くて、素直で、攻が「大事にしなきゃな」ってなるのもうなづけます。
第1弾が好きだったので、最初は続編ではないのか・・・って思いましたが、杞憂でした。
涙あり、ドキドキあり、ラブラブありで大満足の1冊でした。
1段を読んだときに凄いものを書く作家様だと思いましたが、今作もとても面白かったです。
シリーズ中では1番明るかったかも知れません。攻のお陰で。
内容自体は攻の職業から云って、どうにも明るい結末が予想できなくて、ハラハラしっぱなしでしたが、砂原先生上手にもっていってくれました。
どのシリーズも能力がある方は悩みますが、お相手の方も悩みますよね。
でも、今作は攻が度量が大きいといいますか、細かいことは気にしない性質だったので、受の悩み事丸ッと包み込んでくれて、とても魅力的な攻でした。
受もとても可愛くて、素直で、攻が「大事にしなきゃな」ってなるのもうなづけます。
第1弾が好きだったので、最初は続編ではないのか・・・って思いましたが、杞憂でした。
涙あり、ドキドキあり、ラブラブありで大満足の1冊でした。
2015年11月26日に日本でレビュー済み
言ノ葉シリーズは小説、CD共にお気に入りの作品です。
ヤクザや暴力ものに余り価値を見いだせない自分としては、正直期待はしていませんでした。
落ち着いた、柔らかな世界観が好きで、ヤクザと言う事だけでうーん、と思って居たんですが…、
読んでからは、流石砂原先生だと。
カンナの汚れなき素直なピュアさ。一歩間違えば子供っぽくなってしまうところですが、儚げな可愛さがとても魅力的なキャラでした。
ガクタの変わって行く様子も綺麗に描かれていて、とても素敵でした。
そして、いつものお二人も出ています。
また、CDで聞きたいと思わせてくれる作品でした。
ヤクザや暴力ものに余り価値を見いだせない自分としては、正直期待はしていませんでした。
落ち着いた、柔らかな世界観が好きで、ヤクザと言う事だけでうーん、と思って居たんですが…、
読んでからは、流石砂原先生だと。
カンナの汚れなき素直なピュアさ。一歩間違えば子供っぽくなってしまうところですが、儚げな可愛さがとても魅力的なキャラでした。
ガクタの変わって行く様子も綺麗に描かれていて、とても素敵でした。
そして、いつものお二人も出ています。
また、CDで聞きたいと思わせてくれる作品でした。
2020年9月11日に日本でレビュー済み
とても良かったです。丁寧な感情描写とお話の流れに強く引き付けられ、あっという間に拝読いたしました。カンナとガクタの続編を、是非、拝読させて頂きたいです。
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