激動篇上巻は親鸞34歳から39歳ごろをカバー。親鸞は流人として越後にいる。
1年間の年役をこなした後、新しい土地で法然の念仏思想をひろめようと
意気軒昂だがからまわり。どうも京と越後では勝手がちがう。人々は浄土よりも
現世利益を求めているようだ。
この巻には浄土宗の教義とか宗教的なことがらはあまり出てこない。
むしろ冒険活劇的な物語が多く、あっという間に楽しく読めてしまう。
特に外道院金剛という山伏系の怪僧のキャラクターが魅力的だ。
宗教上の考え方は違うが、虐げられた人びとの救済と放埓者の血統という
観点で親鸞と外道院はお互いに相手の長所を認め合う。
親鸞が「雨乞い」騒動に巻き込まれていくくだりは面白い。加持祈祷は
念仏とはなんら関係はないのだが、親鸞の放埒者の血が騒いで引き受けて
しまう。こんな史実はあったのだろうか。五木寛之の創造だと思うけれど
思わず手に汗握った。
親鸞 激動篇(上) (講談社文庫) (日本語) 文庫 – 2013/6/14
五木 寛之
(著)
著者の作品一覧、著者略歴や口コミなどをご覧いただけます
この著者の 検索結果 を表示
あなたは著者ですか?
著者セントラルはこちら
|
購入を強化する
-
本の長さ352ページ
-
言語日本語
-
出版社講談社
-
発売日2013/6/14
-
寸法10.7 x 1.4 x 14.8 cm
-
ISBN-104062775719
-
ISBN-13978-4062775717
よく一緒に購入されている商品
こちらもおすすめ
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
1分以内にKindleで 親鸞(しんらん) 激動篇(上) 【五木寛之ノベリスク】 (講談社文庫) をお読みいただけます。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
京を追放された親鸞は、妻・恵信の故郷である越後に流されていた。一年の労役の後、出会ったのは外道院と称する異相の僧の行列。貧者、病者、弱者が連なる衝撃的な光景を見た親鸞の脳裡に法然の言葉が去来する。「文字を知らぬ田舎の人びとに念仏の心を伝えよ」。それを胸に親鸞は彼らとの対面を決意する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
五木/寛之
1932年福岡県生まれ。朝鮮半島より引き揚げたのち、早稲田大学露文科に学ぶ。PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、’66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、’67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、’76年『青春の門』(筑豊篇ほか)で吉川英治文学賞を受賞。’81年より一時休筆して京都の龍谷大学に学んだが、のち文壇に復帰。2002年にはそれまでの執筆活動に対して菊池寛賞を、英語版『TARIKI』が2002年度ブック・オブ・ザ・イヤースピリチュアル部門を、’04年には仏教伝道文化賞を、’09年にはNHK放送文化賞を受賞する。10年に刊行された『親鸞』は第64回毎日出版文化賞を受賞しベストセラーとなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1932年福岡県生まれ。朝鮮半島より引き揚げたのち、早稲田大学露文科に学ぶ。PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、’66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、’67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、’76年『青春の門』(筑豊篇ほか)で吉川英治文学賞を受賞。’81年より一時休筆して京都の龍谷大学に学んだが、のち文壇に復帰。2002年にはそれまでの執筆活動に対して菊池寛賞を、英語版『TARIKI』が2002年度ブック・オブ・ザ・イヤースピリチュアル部門を、’04年には仏教伝道文化賞を、’09年にはNHK放送文化賞を受賞する。10年に刊行された『親鸞』は第64回毎日出版文化賞を受賞しベストセラーとなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2013/6/14)
- 発売日 : 2013/6/14
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 352ページ
- ISBN-10 : 4062775719
- ISBN-13 : 978-4062775717
- 寸法 : 10.7 x 1.4 x 14.8 cm
-
Amazon 売れ筋ランキング:
- 166,407位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 571位直木賞受賞(51-75回)作家の本
- - 2,282位歴史・時代小説 (本)
- - 3,556位講談社文庫
- カスタマーレビュー:
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.4
星5つ中の4.4
45 件のグローバル評価
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2015年1月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
親鸞上下巻を読んでとても面白かったので激動編を購入。私にとって初めてのキンドル本なのでどんな感じに読めるかな〜と最初は少々不安が。家はもちろん、電車中、外のベンチなどで1−2章ごとに小分けにして読んだが、集中力を失うことなく読み切ることが出来て満足。エンターテイメント性がありながら、格式は下げていない文体。小難しい用語や文体を使っていないのでどんどん読める。テンポよく話が展開するし、ハラハラさせるし、飽きさせないうまい作り。読んでる間に、なぜか子供の時分にテレビで見ていたNHKの里見八犬伝を原作とした人形劇を思い出した。親鸞はじめ登場人物の人となり、心情、また情況設定の描写が生き生きしているので、まるで映像を見ているような感じなんだな。