子供を本当に幸せにするための本。
<結論>
結論から言えば、☆3.5ですが、それができないので、四捨五入をし、☆4としました。
<目次>
目次を書きますと、以下のようになります。
第1部 「本物の成功」とは何か
第1章 子供の親離れ、親の子離れ
第2章 アメリカの現状
第2部 立ち直れる子供に育てる―7つの対応力
第3章 解決策の見つけ方を教える
第4章 行動の起こし方を教える
第3部 学齢期に学ぶこと
第5章 幼稚園児から小学生 5歳から11歳
<内容>
また、簡単に内容について示せば、以下のようになります。
まず、子供にとって本当の「成功」とは何かについて筆者は論じます。端的に言えば、子供の成功とは、お金や地位・安定性ではなく、子供が情熱をもってできる勉強や仕事をし、満足いく人生を得ることである、と筆者は述べます。
そして、アメリカの現状が、如何にペーパーテストに固執し、有名大学に進学することに時間を注ぎ、予備校や家庭教師にお金を使っているかということを説明します。一方で、「子どもたち全員が必ずスポーツでトロフィーをもらえるよう”敗者”をなくしたり」(66頁)する教育等についても言及しており、アメリカの高校までの教育制度について簡単にまとめています。
この辺りの話は、「アメリカは高校生まではヌルい」と私が勝手に勘違いをしていたため、新鮮でした。アメリカの子供も、厳しい受験戦争により疲れ果てている反面、敗者を出さないように競争を抑制するという矛盾のある教育によって、自尊心を育てられていないようです。
次に、筆者は、子どもが持つべき7つの対応力について、言及します。
7つの対応力とは、1、臨機応変な行動力 2、熱中力 3、想像力 4、優れた労働観 5、自制心 6、自尊心 7、自己効力感 だそうです。
最後に、筆者は、幼児から小学生において遭遇する日常的な問題について、具体例を用いながらアドバイスをしていきます。
<評価>
まず、良い点としては、現代日本でもほぼ同様の問題が顕在化しており、これから英才教育を施そうと考えていらっしゃる方、およびすでに英才教育をなさっている方は、一読の価値があるという点です。
また、アメリカの現状を簡単に知ることもできるので、その点もいいと思います。
さらに、アドバイスの内容も、感覚的には「なるほどな」と思えるものが多かったです。
しかし、悪い点もいくつか。
まず、タイトルと内容が一致していません。これは筆者とは関係がないのかもしれませんが、あえて書かせていただきます。本書は、別に「一言」について言及しているのではなく、「親がするべきこと」「親がしてはいけないこと」を述べています。親の一言だけではなく、生活態度でも、子の将来を不幸にするということも述べています。ですから、タイトルが内容を表していません。
また、本書後半では、具体的なケースについて言及し、模範解答的なアドバイスをしていくというスタイルを取りますが、「なぜ、その方法がいいのか?」という点については、理論的にはやや説得力不足の感が否めません。感覚的に「そうかもね」と思える程度です。
学術的な証拠が引用されていない場合が多く、筆者の主張は参考程度といったところです。もう少し、教育学的な実験データや、心理学上のデータがほしかったところです。まぁ、筆者は実務家を経た後、スタンフォード大学教職大学院で教鞭をとっていらっしゃるようなので、発言自体が知識と経験に裏付けられたものなのでしょうけれども。
さらに言えば、どのように子どもとのコミュニケーションをしていくのか、という点について、曖昧模糊としています。この点については、菅原 裕子「子どもの心のコーチング―一人で考え、一人でできる子の育て方」やトマスゴードン「親業―子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方」をご覧になる方が良いかもしれません。
ついでにもう一つ言えば、色々ごちゃごちゃとアドバイスがあるので、読後に簡単に整理をしなければ実践するのは難しいかもしれません。簡単な「ノート」や「まとめ」のようなものが、あったらよかったです。
そのようなわけで、良い点を見れば☆4ですが、悪い点を見れば−☆0.5というわけで☆3.5の評価といたしました。
<余談>
本の帯に「高学歴、高収入の親こそ危ない」とあり、佐世保の事件について「もしかしたらより理解が深まるのではないか」と思って購入し、さっそく読みましたが、特にそういったものではありませんでした。
また、続編の「中高生篇」は、まだ読んでいません。
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親の「その一言」がわが子の将来を決める 幼・小学生篇: 学歴どまりの残念な子か、学びが自立につながる子か 単行本 – 2014/7/31
高学歴、高収入の親こそ危ない! 自活できる子に育てるための年代別アドバイス集。その「成功観」がわが子の可能性を潰す! 親の過剰な期待に潰される「病んだ秀才」を診てきた心理学者が幼稚園から高校生までの各年代でどんな言葉をさしのべ、何を言ってはならないかを実践的に伝授。立ち直れる子の「七つの対応力」を養い、それぞれの子に適した価値観を家族で共有できれば、もう子育てに迷わない。
- 本の長さ221ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2014/7/31
- ISBN-104105067915
- ISBN-13978-4105067915
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
高学歴、高収入の親こそ危ない。健全で自立した子に育てるために親がするべきこと、親がしてはいけないことを実践的にアドバイスする全米ベストセラー。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
レヴィン,マデリーン
心理学者、教育コンサルタント。ニューヨーク州立大学バッファロー校、同大学院を修了後、小中学校の教師を経て心理学で博士号取得。幼稚園から高校までさまざまな学校のコンサルタントとして長年のキャリアをもつ。スタンフォード大学教職大学院では「チャレンジ・サクセス」講座を設立。夫とともにサンフランシスコに居住。3人の成人した息子がいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
心理学者、教育コンサルタント。ニューヨーク州立大学バッファロー校、同大学院を修了後、小中学校の教師を経て心理学で博士号取得。幼稚園から高校までさまざまな学校のコンサルタントとして長年のキャリアをもつ。スタンフォード大学教職大学院では「チャレンジ・サクセス」講座を設立。夫とともにサンフランシスコに居住。3人の成人した息子がいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2014/7/31)
- 発売日 : 2014/7/31
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 221ページ
- ISBN-10 : 4105067915
- ISBN-13 : 978-4105067915
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,307,572位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 6,563位子育て (本)
- カスタマーレビュー:
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