正直なところ、「このレベルの文章でお金が稼げるのか…!」と驚いたのが感想です。
ネットの小説サイトにあるような文体で、ある意味軽く読めるので楽ではあります。
ただ、『文芸』として読ませるような日本語、何度も読み返したくなるようなフレーズ、センテンスは特に見当たりませんでした。
Kindle版が383円だったから「まぁ、いいかな…」と思えるが、この文章で文庫版の842円は絶対出せない。
内容としては、怖い話とかのまとめサイトを見たことがある人なら誰もが一度は読んだことがあるような話を元にしているので、そりゃある程度面白くなくちゃウソだよな、とは思います。
元ネタのパワーに乗っかってる、人のふんどしを借りている、そんな小説なので、ちょっとずるいよなという気もしないでもないですが、まぁ書いたもん勝ちですね。
描写も「何?なんだって?誰がどうして何がどういうことになってんの?」と何回も読み直さなければならないような箇所が多々ありました。端的にいうと状況や風景のイメージがスッと入ってこない。あと登場人物も魅力が感じられない。ネット上にいる『おまいら』の最大公約数を女子大学生にしたような、つまり筆者や主要読者層の分身みたいなナイーブな主人公と、取って付けたような美少女。小説にしては夢がないし、ひねりもない。どこか現実感が漂い、物語の世界に連れて行ってくれない感じです。
長々と酷評しましたが、ひとつだけ光っていた文章がありました。八尺様の話の後半、簡単に言うと「友達を助けようと思って必死にもがいていたが、実は助けられていたのは自分だった」というくだり。
これは感動しました。人生って、友情って、往々にしてこういうもんですよね。チープな創作物は時間によって淘汰されますが、ここだけは普遍的なテーマに昇華できると思いました。
まぁみなさん、気になるならぜひ読んでみてください。
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裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル (ハヤカワ文庫JA) Kindle版
仁科鳥子と出逢ったのは〈裏側〉で“あれ”を目にして死にかけていたときだった――その日を境に、くたびれた女子大生・紙越空魚の人生は一変する。「くねくね」や「八尺様」など実話怪談として語られる危険な存在が出現する、この現実と隣合わせで謎だらけの裏世界。研究とお金稼ぎ、そして大切な人を探すため、鳥子と空魚は非日常へと足を踏み入れる――気鋭のエンタメSF作家が贈る、女子ふたり怪異探検サバイバル!
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2017/2/25
- ファイルサイズ1797 KB
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商品の説明
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
宮澤/伊織
秋田県生、作家。「神々の歩法」で第6回創元SF短編賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
秋田県生、作家。「神々の歩法」で第6回創元SF短編賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
内容(「BOOK」データベースより)
仁科鳥子と出逢ったのは“裏側”で“あれ”を目にして死にかけていたときだった―その日を境にくたびれた女子大生・紙越空魚の人生は一変する。「くねくね」や「八尺様」など、実話怪談として語られる危険な存在が出現する、この現実と隣合わせで謎だらけの裏世界。研究とお金稼ぎ、そして大切な人を捜すため、鳥子と空魚は非日常へと足を踏み入れる―気鋭のエンタメSF作家が贈る、女子ふたり怪異探検サバイバル! --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B06WW74Q43
- 出版社 : 早川書房 (2017/2/25)
- 発売日 : 2017/2/25
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 1797 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 266ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 62,526位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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2018年12月21日に日本でレビュー済み
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93人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2018年12月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この方もそう。この方の作品を読むのは、この本が初めて。
作品タイトルに、なんかそそられるし、表紙の二人の女の子も、なんかいい感じ。
※この段階では、モンスター相手のライトなサバゲみたいな小説かな?って印象。
3巻まで続いている人気作品のようだし、コミカライズもされているようだし、なによりハヤカワだから外れはないだろう。
と思い、Kindle本がやや安くなっていた時に購入→積読→読了・一気読み。
期待以上に良かった。というのが感想。いやむしろ、物語世界に圧倒されました。
正直、ほかの方が書いたレビューに微妙な印象を抱きもしていたのだけど、それはまったくの杞憂でした。
読み応えのある本を探している人で以下のような人は、この本を買って損はない。
・くねくねを知っている。(2ちゃんやまとめでくねくねを読んだことがある。)
・ラノベの文体に抵抗がない。(とはいえ、この本は決してラノベとは思えない。)
・クトゥルフや栗本薫の魔界水滸伝やゴシックホラー系が好きな人。(この本のテーマは恐怖です。)
トルストイのような重厚な文学ではもちろん当然ありませんが、決して文章も物語も主人公もお茶らけてはいません。
むしろシリアスです。一人の少女視点の一人称小説です。
そして二人の少女はラノベ・テンプレな人物像ではありません。
※表紙には描かれていませんが、もう一人出てくる3人目の少女はテンプレ・キャラです。
また百合ではないです。
テーマの一つは純粋に友情です。相手のことをおもんばかることの素晴らしさが描かれています。
相手のことを大事にすることは、自分のことを大事にすることにつながることがしっかりと描かれています。
重要なテーマは恐怖の克服です。
二人の少女は恐怖に襲われ、パニックに陥りながらも、お互いを支えあって、決意をもって恐怖を克服し、困難に打ち勝ち、状況を打開していきます。
彼女たちは常に危機にさらされます。
ホラー映画の登場人物は“なぜ、そっちに行く?なぜ、そうする?”と首をかしげるストーリー・ご都合主義的な行動をとりがちですが、彼女たちは常にリスクを承知し、リスクを計算し、必然性をもって流されることなく、常に決意の下に行動します。
しかしながら、計算外のことが起こるからこそ物語は面白く、少女たちが少女たちの想定外の危機にさらされ狼狽するさまは、読んでいてとても面白いです。ええ、変態ですよ?それが何か?
少女たちは重火器を含めた完全装備で危機に備える一方で、サンダル履きの普段着のまま裏世界に放り出されたりもします。
美しくもかわいらしい少女たちが思いもしなかった危機・化け物・人間に襲われ、恐怖し、パニックに囚われつつも、勇気と機転と友情とで乗り切る冒険物語!
おっかけさせていただきます^^
追記:
“百合ではない”と上で書きましたが、私の認識する“百合”に合致しないだけで、作者は“百合”に関しては一家言があるようですので、“百合”なのかもしれません。
以下は、ネットで見つけた、この作品の発表に合わせて行われた著者インタビューからの抜粋です。
──キャラクター同士の関係がいわゆる百合っぽいのですが、これは意識的なものですか。
宮澤 はい。これが俺の考える百合だ、読んでくれという気持ちです。とはいえこれを言うのはなかなか勇気の要ることで、まず読者に先入観を与えることになりますし、もうひとつは……いま百合を取り巻く環境はものすごく豊穣で、完全に制空権を取った空域を、AC‐130みたいなガンシップじみた百合の達人が旋回しているような状況です。そこに出て行くわけですからめっちゃ怖い。うまく飛べているかどうかドキドキしています。
作品タイトルに、なんかそそられるし、表紙の二人の女の子も、なんかいい感じ。
※この段階では、モンスター相手のライトなサバゲみたいな小説かな?って印象。
3巻まで続いている人気作品のようだし、コミカライズもされているようだし、なによりハヤカワだから外れはないだろう。
と思い、Kindle本がやや安くなっていた時に購入→積読→読了・一気読み。
期待以上に良かった。というのが感想。いやむしろ、物語世界に圧倒されました。
正直、ほかの方が書いたレビューに微妙な印象を抱きもしていたのだけど、それはまったくの杞憂でした。
読み応えのある本を探している人で以下のような人は、この本を買って損はない。
・くねくねを知っている。(2ちゃんやまとめでくねくねを読んだことがある。)
・ラノベの文体に抵抗がない。(とはいえ、この本は決してラノベとは思えない。)
・クトゥルフや栗本薫の魔界水滸伝やゴシックホラー系が好きな人。(この本のテーマは恐怖です。)
トルストイのような重厚な文学ではもちろん当然ありませんが、決して文章も物語も主人公もお茶らけてはいません。
むしろシリアスです。一人の少女視点の一人称小説です。
そして二人の少女はラノベ・テンプレな人物像ではありません。
※表紙には描かれていませんが、もう一人出てくる3人目の少女はテンプレ・キャラです。
また百合ではないです。
テーマの一つは純粋に友情です。相手のことをおもんばかることの素晴らしさが描かれています。
相手のことを大事にすることは、自分のことを大事にすることにつながることがしっかりと描かれています。
重要なテーマは恐怖の克服です。
二人の少女は恐怖に襲われ、パニックに陥りながらも、お互いを支えあって、決意をもって恐怖を克服し、困難に打ち勝ち、状況を打開していきます。
彼女たちは常に危機にさらされます。
ホラー映画の登場人物は“なぜ、そっちに行く?なぜ、そうする?”と首をかしげるストーリー・ご都合主義的な行動をとりがちですが、彼女たちは常にリスクを承知し、リスクを計算し、必然性をもって流されることなく、常に決意の下に行動します。
しかしながら、計算外のことが起こるからこそ物語は面白く、少女たちが少女たちの想定外の危機にさらされ狼狽するさまは、読んでいてとても面白いです。ええ、変態ですよ?それが何か?
少女たちは重火器を含めた完全装備で危機に備える一方で、サンダル履きの普段着のまま裏世界に放り出されたりもします。
美しくもかわいらしい少女たちが思いもしなかった危機・化け物・人間に襲われ、恐怖し、パニックに囚われつつも、勇気と機転と友情とで乗り切る冒険物語!
おっかけさせていただきます^^
追記:
“百合ではない”と上で書きましたが、私の認識する“百合”に合致しないだけで、作者は“百合”に関しては一家言があるようですので、“百合”なのかもしれません。
以下は、ネットで見つけた、この作品の発表に合わせて行われた著者インタビューからの抜粋です。
──キャラクター同士の関係がいわゆる百合っぽいのですが、これは意識的なものですか。
宮澤 はい。これが俺の考える百合だ、読んでくれという気持ちです。とはいえこれを言うのはなかなか勇気の要ることで、まず読者に先入観を与えることになりますし、もうひとつは……いま百合を取り巻く環境はものすごく豊穣で、完全に制空権を取った空域を、AC‐130みたいなガンシップじみた百合の達人が旋回しているような状況です。そこに出て行くわけですからめっちゃ怖い。うまく飛べているかどうかドキドキしています。
2018年9月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本作は某掲示板で10年ほど前に盛り上がった「洒落怖」というスレッドでおなじみとなった八尺様やくねくね、ヤマノケといった怪異に少女たちがまきこまれる内容です。怪異の不気味さと女の子たちのかわいさ、そこにひとけのない心象風景のような裏世界の描写が素晴らしく、SFファン・ホラーファン・百合好きにお勧めできる内容です。
男たちはほぼ全員脇役で、ジュラシックワールドのごとくお手軽かつグロテスクに殺されますが、女子たちのきゃっきゃうふふがあればまぁどうでもよくなるのが女子二人inハードSF異世界ジャンルの素晴らしい点であろうと思います。このジャンルはさいきんぼくが読んだものだけでも
少女終末旅行
惑星クローゼット
百万畳ラビリンス
好奇心は女子高生を殺す
栞と紙魚子シリーズ
と一ジャンルとして確立されてきている感があります。このジャンルは寸止めといいますか、セクシャルな面が出てきてしまうとSF世界自体が陳腐化してみえるため本作はやや行き過ぎた印象を受けますが、個人差の範疇だと思います。
男たちはほぼ全員脇役で、ジュラシックワールドのごとくお手軽かつグロテスクに殺されますが、女子たちのきゃっきゃうふふがあればまぁどうでもよくなるのが女子二人inハードSF異世界ジャンルの素晴らしい点であろうと思います。このジャンルはさいきんぼくが読んだものだけでも
少女終末旅行
惑星クローゼット
百万畳ラビリンス
好奇心は女子高生を殺す
栞と紙魚子シリーズ
と一ジャンルとして確立されてきている感があります。このジャンルは寸止めといいますか、セクシャルな面が出てきてしまうとSF世界自体が陳腐化してみえるため本作はやや行き過ぎた印象を受けますが、個人差の範疇だと思います。
2019年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一部しか知らない世界の裏側で二人の少女が出会う冒険譚。
その世界の怪異を退治すれば高額なアイテムが得られます。
一般小説とライトノベルの中間ともいえる作品の雰囲気は良く作られていると思う。
正直、序盤の出来は星5でもいいと感じた。
ただ、読み進めていくうちに個人的には読了感が悪くなっていった。
おそらく、主人公の空魚が作中で小桜に依存性サイコパスと言われる部分、その風味が自分には合わなかったのだろう。
内容として、人間ドラマ、オカルト、異世界冒険の要素を詰め込んだため全ての要素が浅くなっているため、
オカルト要素の描写も這いずるような暗い怖さが感じず、人間ドラマも唐突に見せ場がつながっているため感情移入しにくい中途半端さがある。
リアル路線ということだとは思うが、次巻で今回のエピソードが原因で小桜が睡眠薬を飲んでいたりの実害がでる等の作品の雰囲気が読んでいてヘイトがたまっていく原因かと思う。
その辺が気にならなければ娯楽小説として面白い作品だと思う。
その世界の怪異を退治すれば高額なアイテムが得られます。
一般小説とライトノベルの中間ともいえる作品の雰囲気は良く作られていると思う。
正直、序盤の出来は星5でもいいと感じた。
ただ、読み進めていくうちに個人的には読了感が悪くなっていった。
おそらく、主人公の空魚が作中で小桜に依存性サイコパスと言われる部分、その風味が自分には合わなかったのだろう。
内容として、人間ドラマ、オカルト、異世界冒険の要素を詰め込んだため全ての要素が浅くなっているため、
オカルト要素の描写も這いずるような暗い怖さが感じず、人間ドラマも唐突に見せ場がつながっているため感情移入しにくい中途半端さがある。
リアル路線ということだとは思うが、次巻で今回のエピソードが原因で小桜が睡眠薬を飲んでいたりの実害がでる等の作品の雰囲気が読んでいてヘイトがたまっていく原因かと思う。
その辺が気にならなければ娯楽小説として面白い作品だと思う。
2019年4月10日に日本でレビュー済み
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この作品を最初に目にした時には、ヒロイン二人が仁科鳥子と紙越空魚という名前ですし
「くねくね」とか「八尺さま」とか出るって言いますから
諸星 大二郎の「栞と紙魚子の生首事件」のような
独特の世界観の作品を想像していたのですけど
違っていました。
どっちかと言えば、ありふれた少女(大学生との設定だから少女とは言えないかな?)二人の冒険譚
そんな感じです。
二人の少女は裏世界で、少しだけ裏世界の化け物たちに対抗する力を手に入れ
化け物たちとの戦いをやっています。
裏世界ピクニックとの題名なら、もうちょっと二人がそれを楽しむような展開を描いて欲しかった
あるいはこの題名は皮肉で、さんざん悲惨な目に合うような話にするとか
そんな印象もありましたが
読んでみる限りは、それなりに楽しめる作品でした
なお文章が稚拙との指摘もありますが
ライトノベルでは、まあ、普通って水準です
ライトノベル作家には、もっと酷いのが幾らもいるし
文章についてはそんなに気になりませんでした。
「くねくね」とか「八尺さま」とか出るって言いますから
諸星 大二郎の「栞と紙魚子の生首事件」のような
独特の世界観の作品を想像していたのですけど
違っていました。
どっちかと言えば、ありふれた少女(大学生との設定だから少女とは言えないかな?)二人の冒険譚
そんな感じです。
二人の少女は裏世界で、少しだけ裏世界の化け物たちに対抗する力を手に入れ
化け物たちとの戦いをやっています。
裏世界ピクニックとの題名なら、もうちょっと二人がそれを楽しむような展開を描いて欲しかった
あるいはこの題名は皮肉で、さんざん悲惨な目に合うような話にするとか
そんな印象もありましたが
読んでみる限りは、それなりに楽しめる作品でした
なお文章が稚拙との指摘もありますが
ライトノベルでは、まあ、普通って水準です
ライトノベル作家には、もっと酷いのが幾らもいるし
文章についてはそんなに気になりませんでした。
ベスト500レビュアー
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まあ好みで評価別れそうですが。
タイトルからもっと別世界をほのぼの百合ピクニックする話かと思っていたら、ジャンルはSFホラーじゃないですか。
ホラーとしては「対処」できている分、怖くはないですが。
極端に激しい冒険というよりは、スペック的には普通の人間の女子大生二人の怪異遭遇の話で、淡々としているので、評価の好みが別れそうです。
前から面白そうだと購入して積んでいたのですが、アニメになったので崩して読みました。
短編の連なりでできているので、読みやすいです。
どこかで聞いたこともあるような都市伝説を使いながら、現実でうまく馴染めなかった少女二人が主人公で危険な異世界を日帰りで行き来する物語です。
同性の微妙な距離感やモンスターのいる異境をさまようなど、どちらかというとアメリカのドラマぽさがただよう話です。
ホラーとしてはどうしようもない存在に翻弄される話ではないので、そこまで怖くはありません。
危険なエリアをともにすごすことで変化していく少女たちを描いている部分が大事でライトノベル風味でしょう。
この二人て、危険なドリームランドを旅する探索者みたいなものでしょう。クトゥルフTRPGあたりで再現できそう。
作品の中で、サブヒロインの小桜が主人公たち二人を「おかしい」と言っていますが、危険なドリームランドに何度も自ら足を踏み入れたがる心境はわからない感じで、なにげに正気が実はおかしいというか、そこに居場所を見いだす欠落を主人公が抱えているのがわかります。
あとこの作品、主人公たちが大学生で、ビールやらつまみやらを美味しく食べる描写が多くて、読んでいて呑みたくなり、つい飲みながら読んでしまいます。
タイトルからもっと別世界をほのぼの百合ピクニックする話かと思っていたら、ジャンルはSFホラーじゃないですか。
ホラーとしては「対処」できている分、怖くはないですが。
極端に激しい冒険というよりは、スペック的には普通の人間の女子大生二人の怪異遭遇の話で、淡々としているので、評価の好みが別れそうです。
前から面白そうだと購入して積んでいたのですが、アニメになったので崩して読みました。
短編の連なりでできているので、読みやすいです。
どこかで聞いたこともあるような都市伝説を使いながら、現実でうまく馴染めなかった少女二人が主人公で危険な異世界を日帰りで行き来する物語です。
同性の微妙な距離感やモンスターのいる異境をさまようなど、どちらかというとアメリカのドラマぽさがただよう話です。
ホラーとしてはどうしようもない存在に翻弄される話ではないので、そこまで怖くはありません。
危険なエリアをともにすごすことで変化していく少女たちを描いている部分が大事でライトノベル風味でしょう。
この二人て、危険なドリームランドを旅する探索者みたいなものでしょう。クトゥルフTRPGあたりで再現できそう。
作品の中で、サブヒロインの小桜が主人公たち二人を「おかしい」と言っていますが、危険なドリームランドに何度も自ら足を踏み入れたがる心境はわからない感じで、なにげに正気が実はおかしいというか、そこに居場所を見いだす欠落を主人公が抱えているのがわかります。
あとこの作品、主人公たちが大学生で、ビールやらつまみやらを美味しく食べる描写が多くて、読んでいて呑みたくなり、つい飲みながら読んでしまいます。