岩波ブックレットにしては厚い方の部類で、非常に説明的な文章なので、
正直言って読み物としては面白くないし、かったるいです。
ただこれから起きるAI全盛時代と、生産性を上げるという資本主義の原理を鑑みた時に
この裁量労働制が、ほぼ労働者を苦しめるだろうことは容易に分かります。
それだったら、それがどんなものか細かく知っておく必要があるし、例え自分には直接関係なくても
そういう働き方をする会社に入ろうかという人にアドバイスしておく必要があるでしょう。
特にIT関係の労働者は、これまでは裁量さえあれば、むしろ労働時間を短くできて、
高い給与を得られるという定説が足元から崩れ去る可能性が大だからです。
まさにAIの雑用係として、裁量労働制の「定額働かせ放題」の網にすっぽり捕まってしまう存在になります。
真の「働き方改革」があるとすれば、むしろ裁量労働制とかよりも、資本主義の生産性を上げて、
利益をできるだけ生み出すという原理原則そのものを捨てていくことだと思います。
AI時代が到来すれば、生産性は人がいなくても上がるでしょう。
と同時に労働者は必要がなくなります。そして長時間働かせる理由がなくなります。
しかし生産性が上がり過ぎても、格差が拡がっていくことで、それに対する全体のパイやニーズは減り
結局モノ余りだったり、便利すぎる毎日だったりと、空虚な時代になっていくのは間違いないでしょう。
そんな中で、憂慮されるべきは、AIすらも破壊しつくす、最近の巨大災害であって、地球の定常状態が
崩壊していく時に、何を裁量労働制なんてやっているんだというのが、現実的な見方だと感じました。
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