オールナイトニッポンのリスナーです。
彼の著書を読むのは今回が初めてでしたが、失礼ながら予想以上の文才に驚きました。
芸人等が書く本には鼻につく表現が多かったりする場合が多いですが、この本はそうでもなく、違和感・抵抗なく読み切ることができました。
内容は大きく分けて2つ。
一つ目はキューバ一人旅の紀行文として、情景の描写。
二つ目はなぜ彼がキューバに行こうとしたのか、そして何を感じたかという心情の描写。
これら二つの内容について、読みやすくまとめてあると思います。
日々の暮らしの中でウンザリすることは山ほどあるけれど「まあ頑張ってみっか」と思わせてくれる部分もありました。
ネガティブで卑屈な若林さんはもういません。
ポジティブで素直な若林さんが垣間見えるとおもいます。
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表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 単行本 – 2017/7/14
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オードリー若林、東京から楽園キューバへ逃亡を図る!
読者の共感を呼んだ前作「社会人大学人見知り学部 卒業見込」を出発点に、新たな思考へと旅立ったオードリー若林の新境地!
累計20万部に迫る前作『社会人大学人見知り学部 卒業見込』。
そこで吐き出された社会への違和感、悩みは普遍的なものだと思っていたけれど、
「あれ? これって人が作ったシステム上の悩みに過ぎなかったのか?」
と気づいてしまった著者。
「俺が競争したい訳じゃなかった! 競争しなきゃ生きていけないシステムだった!」
新しい発見に意識がいったところで、
「別のシステムで生きる人々を見てみたい」
と、猛然とキューバへ旅立った。
キューバはよかった。そんな旅エッセイでは終わらない、間違いなく若林節を楽しんでもらえる、そして最後はホロリと泣ける、待望の書き下ろしエッセイです。
本当にプライベートで若林さんが撮ったキューバ旅行の写真も多数掲載予定。
読者の共感を呼んだ前作「社会人大学人見知り学部 卒業見込」を出発点に、新たな思考へと旅立ったオードリー若林の新境地!
累計20万部に迫る前作『社会人大学人見知り学部 卒業見込』。
そこで吐き出された社会への違和感、悩みは普遍的なものだと思っていたけれど、
「あれ? これって人が作ったシステム上の悩みに過ぎなかったのか?」
と気づいてしまった著者。
「俺が競争したい訳じゃなかった! 競争しなきゃ生きていけないシステムだった!」
新しい発見に意識がいったところで、
「別のシステムで生きる人々を見てみたい」
と、猛然とキューバへ旅立った。
キューバはよかった。そんな旅エッセイでは終わらない、間違いなく若林節を楽しんでもらえる、そして最後はホロリと泣ける、待望の書き下ろしエッセイです。
本当にプライベートで若林さんが撮ったキューバ旅行の写真も多数掲載予定。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2017/7/14
- 寸法13 x 1.7 x 18.8 cm
- ISBN-104040693167
- ISBN-13978-4040693163
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
前作『社会人大学人見知り学部卒業見込』から約4年ぶり、新作の舞台はキューバ!航空券予約サイトで見つけた、たった1席の空席。何者かに背中を押されたかのように2016年夏、ひとりキューバへと旅立った。慣れない葉巻をくわえ、芸人としてカストロの演説に想いを馳せる。キューバはよかった。そんな旅エッセイでは終わらない。若林節を堪能できる新作オール書き下ろし!
著者について
●若林 正恭:1978年9月20日生まれ。テレビ朝日『しくじり先生 俺みたいになるな!!』、日本テレビ『スクール革命!』、NHK『マサカメTV』、ニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』等テレビ、ラジオで活躍中。ダ・ヴィンチの好評連載を単行本化した『社会人大学人見知り学部卒業見込』を2013年に刊行。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
若林/正恭
1978年9月20日、東京生まれ。中学・高校の同級生、春日俊彰とお笑いコンビ・ナイスミドルを結成。その後、オードリーと改名した。ツッコミ担当。2008年の『M‐1グランプリ』で総合2位となり、大ブレイク。その後バラエティを中心にテレビ、ラジオで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1978年9月20日、東京生まれ。中学・高校の同級生、春日俊彰とお笑いコンビ・ナイスミドルを結成。その後、オードリーと改名した。ツッコミ担当。2008年の『M‐1グランプリ』で総合2位となり、大ブレイク。その後バラエティを中心にテレビ、ラジオで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2017/7/14)
- 発売日 : 2017/7/14
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 208ページ
- ISBN-10 : 4040693167
- ISBN-13 : 978-4040693163
- 寸法 : 13 x 1.7 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 23,999位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 76位紀行文・旅行記
- - 815位エッセー・随筆 (本)
- カスタマーレビュー:
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若林さんの書籍は何作か読みましたが、個人的には本作が1番の傑作だと感じました。(比べるものでもないですし、勿論どの本も面白くて好きですが)旅行の体験記を通してだからこそ、若林さんの考え方が素直に表現されていると思います。読んでいる間、とても素敵な時間を過ごせました。旅行中の情景を思い浮かべながら、笑って泣ける本でした。コロナ禍の中、とても素晴らしい時間を与えてくれたことを感謝します。是非ご一読ください。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年12月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
旅行に行く際、「プールサイドでかるくゆるく読める本」を探していたところ、こちらの本を見つけ、失礼ながらあまり期待もせず購入しました。(若林氏は大好きです)
想像以上に面白く、考えさせられる本で、旅先であっという間に読み終えてしまいました。
大切な人を失う喪失感、旅に出た時の高揚感・・・共感しながら楽しく読むことができました。
旅行が好きな方には特におすすめの本だと思います。
「キューバに行ったのではなく、東京に色を与えに行ったのか。
だけど、この街はまたすぐ灰色になる。」
この言葉がとても心に響きました。
自分がこんなにも旅行に行きたくなる理由はこういうことだったんだ、と考えさせられました。
想像以上に面白く、考えさせられる本で、旅先であっという間に読み終えてしまいました。
大切な人を失う喪失感、旅に出た時の高揚感・・・共感しながら楽しく読むことができました。
旅行が好きな方には特におすすめの本だと思います。
「キューバに行ったのではなく、東京に色を与えに行ったのか。
だけど、この街はまたすぐ灰色になる。」
この言葉がとても心に響きました。
自分がこんなにも旅行に行きたくなる理由はこういうことだったんだ、と考えさせられました。
2018年8月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
若林さんの文章が以前から好きなので、遅ればせながら購入して読んでみた本書。
レビューを見ていたので構成の予想はついていましたがそれでも引き込まれ終盤では最近無かったほど泣いてしまいました。
文章は丁寧に情景や感情を描写していて一緒に旅に出ている気分になれます。
キューバの社会主義と現代の日本との対比もわかりやすく面白く、旅行記としても大変楽しめましたが、旅で自身と向き合い、出会ったものや得たもの、自分から表出したものを持って
東京に帰ってくる著者の力強さに心打たれました。現代日本の、特に東京で戦っている人の胸に突き刺さる1冊です。
レビューを見ていたので構成の予想はついていましたがそれでも引き込まれ終盤では最近無かったほど泣いてしまいました。
文章は丁寧に情景や感情を描写していて一緒に旅に出ている気分になれます。
キューバの社会主義と現代の日本との対比もわかりやすく面白く、旅行記としても大変楽しめましたが、旅で自身と向き合い、出会ったものや得たもの、自分から表出したものを持って
東京に帰ってくる著者の力強さに心打たれました。現代日本の、特に東京で戦っている人の胸に突き刺さる1冊です。
2018年8月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
賞をとったということで何気なしに買って読んでみました。
旅行記だと思っていたので気軽な気持ちで読んでいましたが、最後は心揺さぶられました!
一人旅の楽しいところ、歯がゆいところ、物悲しさ、今すぐにでも旅に出たい気持ちになりました。
旅行記だと思っていたので気軽な気持ちで読んでいましたが、最後は心揺さぶられました!
一人旅の楽しいところ、歯がゆいところ、物悲しさ、今すぐにでも旅に出たい気持ちになりました。
2018年8月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
芸人若林とは異なった、人間若林の感性が存分に表現された1冊でした。
序盤は、経済や利益によって色味を失った資本主義社会への疑問視や、新たな生き方の模索のためにキューバへ出向いた中での思考が描かれ、共感できる点が多々あるだけでなく、その表現も言い得て妙で、引き込まれました。
しかしクライマックスには、家族の温もりで無地のキャンパスに色を与えるような、著者の言葉の温かさでキューバ紀行をまとめてあり、隠したい部分を擽られている気分になりました。
人との繋がりについて、考えさせてくれる作品です。
若林正恭だからこそ書き上げることのできた、思考の深い作品に仕上がっています。
序盤は、経済や利益によって色味を失った資本主義社会への疑問視や、新たな生き方の模索のためにキューバへ出向いた中での思考が描かれ、共感できる点が多々あるだけでなく、その表現も言い得て妙で、引き込まれました。
しかしクライマックスには、家族の温もりで無地のキャンパスに色を与えるような、著者の言葉の温かさでキューバ紀行をまとめてあり、隠したい部分を擽られている気分になりました。
人との繋がりについて、考えさせてくれる作品です。
若林正恭だからこそ書き上げることのできた、思考の深い作品に仕上がっています。
2021年2月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「本心は液晶パネルの中の言葉や文字には表れない。」これは著者が文中でSNSでなく直接会って話をするキューバの人々を見て述べた言葉だ(Wi-fiインフラが整っていないという社会資源上の理由だった)。私はこれを恣意的に引用して誤読する。つまり、著者の本心は本書に無いしこのレビューにも私の本心は無い。
一読して、著者のバランスを取ろうとする感覚が強迫観念に近いほどというのがわかる。ホアキン・フェニックス版のジョーカーみたいだ。正しくはジョーカーになる前のアーサーみたいだ。アーサーは様々な感情の表出が笑いになってしまういびつな男だった。本人は苦しいのに泣きたいのに、なぜか笑う事しかできなくなってて見てて息苦しくなるような笑い方をしていた。
一方著者の場合は、どんな場面でもバランスを取り場を俯瞰するような精神構造でガチガチだ。初対面のキューバ人ガイドが人見知りならおどけるし、アイスランドツアー参加者が自分を知る在英日本人たちだとわかったらプライベートなのに仕事モードでMCとして場を回す。演者にまんべんなく見どころができるようなトーク番組を著者がMCで作るなら、即興で漫才やフリートークやって展開考えながらおしゃべりするなら、コンプライアンスやポリティカルコレクトに配慮しながらテレビ番組を作るなら正にうってつけの人材だ。
著者が何か熱のこもった感情を吐露する時は、必ず道化としての自分をその近くに添える。添えないと気が済まない。熱くなってる自分に、誰よりもはやくおれ今熱くなってたねとツッコんで距離を取る。見ていて読んでいて聞いていて、少し息苦しくなる。なぜすぐに客観視するんだろう?どうして自分に酔うのを自制するのだろう。それは例えば、生まれた時から著者とは真逆の自分に酔う事のできる人が身近にいたから?その人の直情的な熱い振る舞いで著者がうんざりするような経験が多々あったから?おれはそういう大人にはなりたくないな、いやなれないな、でもなれるものなら自分も本当はと思ったから?
アーサーのいびつな笑いは母親の愛という憎悪のせいで矯正されていたものだという事が判明すると、彼は過去と決別しジョーカーとなり本当に心から笑うようになる。羽化途中の髪の色を緑にしたジョーカーはそれはそれは毒々しくグロテスクで善悪でいえばゴリゴリの悪なのに見ていて正直惹きつけられた。人が変わりゆく様は悲しくなる事も多いけど不思議と魅力を放つ。
著者の人間的な魅力は、自分の変わりゆく様を赤裸々に見せる事だと思う。解説のDJ松永さんも述べておられた。おそらく自己評価が低いと、自分が変化していく様を隠さないのではないかと思う。親への思いの丈というのは複雑なものだ。ファザコンでもマザコンでもいいが、シンプルに好きなのか嫌いなのかの二択で片付けられるものじゃない。誰でもそうだろうがたいていコンプレックスコンプレックスコンプレックス、複雑なコンプレックスの複合体だ。著者が結婚しようと決めたのは、父から送られてきた最期のメールに素直に憧れたからだったという。そんな簡単な話じゃないんじゃないか、アーサーがジョーカーになるほどのえげつない体験が著者の人生においてこの先まだあるような気がしている。私はすごく嫌なファンです。
「ゲバラの写真からは、常に『どこかに行く途中の人』の気配が漂っていた。」とあります。本書に掲載された旅行写真で一番かっこよかったのは、モンゴルで馬を乗りこなす若林さんでしたよ。乗馬中に限らず、動き続け変化し続けるあなたからはいつも「どこかに行く途中の人」の気配がしていてすごくかっこいいです。ところで、あなたがプライベートでいる時に「ラジオ聞いてます」とか言われてあなたは果たして心底喜んでいるのでしょうか?あなたはバランス感覚に長けた人なので「ありがとうございます」と儀礼的に答えるし本書中でもラジオリスナーに感謝してるととれる描写もあります。でも本当のところはわかりません。わからないままにしとくのがいいと個人的には思います。解説のDJ松永さんが奇しくも述べておられましたが「あなたに何か背負わせたいんじゃないです」。私はめんどくさいファンを自覚しているので、あなたの本心は本書に無いし、このレビューにも私の本心は無いです。若林さんと山里さん、Creepy Nutsのお二方がこれからも生きたりないふたりとしてブチ上がる様を応援しています。
一読して、著者のバランスを取ろうとする感覚が強迫観念に近いほどというのがわかる。ホアキン・フェニックス版のジョーカーみたいだ。正しくはジョーカーになる前のアーサーみたいだ。アーサーは様々な感情の表出が笑いになってしまういびつな男だった。本人は苦しいのに泣きたいのに、なぜか笑う事しかできなくなってて見てて息苦しくなるような笑い方をしていた。
一方著者の場合は、どんな場面でもバランスを取り場を俯瞰するような精神構造でガチガチだ。初対面のキューバ人ガイドが人見知りならおどけるし、アイスランドツアー参加者が自分を知る在英日本人たちだとわかったらプライベートなのに仕事モードでMCとして場を回す。演者にまんべんなく見どころができるようなトーク番組を著者がMCで作るなら、即興で漫才やフリートークやって展開考えながらおしゃべりするなら、コンプライアンスやポリティカルコレクトに配慮しながらテレビ番組を作るなら正にうってつけの人材だ。
著者が何か熱のこもった感情を吐露する時は、必ず道化としての自分をその近くに添える。添えないと気が済まない。熱くなってる自分に、誰よりもはやくおれ今熱くなってたねとツッコんで距離を取る。見ていて読んでいて聞いていて、少し息苦しくなる。なぜすぐに客観視するんだろう?どうして自分に酔うのを自制するのだろう。それは例えば、生まれた時から著者とは真逆の自分に酔う事のできる人が身近にいたから?その人の直情的な熱い振る舞いで著者がうんざりするような経験が多々あったから?おれはそういう大人にはなりたくないな、いやなれないな、でもなれるものなら自分も本当はと思ったから?
アーサーのいびつな笑いは母親の愛という憎悪のせいで矯正されていたものだという事が判明すると、彼は過去と決別しジョーカーとなり本当に心から笑うようになる。羽化途中の髪の色を緑にしたジョーカーはそれはそれは毒々しくグロテスクで善悪でいえばゴリゴリの悪なのに見ていて正直惹きつけられた。人が変わりゆく様は悲しくなる事も多いけど不思議と魅力を放つ。
著者の人間的な魅力は、自分の変わりゆく様を赤裸々に見せる事だと思う。解説のDJ松永さんも述べておられた。おそらく自己評価が低いと、自分が変化していく様を隠さないのではないかと思う。親への思いの丈というのは複雑なものだ。ファザコンでもマザコンでもいいが、シンプルに好きなのか嫌いなのかの二択で片付けられるものじゃない。誰でもそうだろうがたいていコンプレックスコンプレックスコンプレックス、複雑なコンプレックスの複合体だ。著者が結婚しようと決めたのは、父から送られてきた最期のメールに素直に憧れたからだったという。そんな簡単な話じゃないんじゃないか、アーサーがジョーカーになるほどのえげつない体験が著者の人生においてこの先まだあるような気がしている。私はすごく嫌なファンです。
「ゲバラの写真からは、常に『どこかに行く途中の人』の気配が漂っていた。」とあります。本書に掲載された旅行写真で一番かっこよかったのは、モンゴルで馬を乗りこなす若林さんでしたよ。乗馬中に限らず、動き続け変化し続けるあなたからはいつも「どこかに行く途中の人」の気配がしていてすごくかっこいいです。ところで、あなたがプライベートでいる時に「ラジオ聞いてます」とか言われてあなたは果たして心底喜んでいるのでしょうか?あなたはバランス感覚に長けた人なので「ありがとうございます」と儀礼的に答えるし本書中でもラジオリスナーに感謝してるととれる描写もあります。でも本当のところはわかりません。わからないままにしとくのがいいと個人的には思います。解説のDJ松永さんが奇しくも述べておられましたが「あなたに何か背負わせたいんじゃないです」。私はめんどくさいファンを自覚しているので、あなたの本心は本書に無いし、このレビューにも私の本心は無いです。若林さんと山里さん、Creepy Nutsのお二方がこれからも生きたりないふたりとしてブチ上がる様を応援しています。