行政とデザイン 公共セクターに変化をもたらすデザイン思考の使い方 (日本語) 単行本 – 2019/7/23
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本の長さ208ページ
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言語日本語
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出版社ビー・エヌ・エヌ新社
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発売日2019/7/23
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ISBN-104802511493
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ISBN-13978-4802511490
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
著者について
プランナーとして研鑽を積んだのち、2007年よりオランダのコンサルティングファームTwynstra Gudde(トゥインストラ・グデ)にて組織コンサルタントとして従事。組織科学とデザイン思考を用いてイノベーションをもたらす専門家として、数々の社会課題の問題解決に取り組んでいる。デザインアカデミー・アイントホーフェン、ナインロード大学ビジネススクールをはじめとする学術機関で客員講師も務める。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
プランナーとして研鑽を積んだのち、2007年よりオランダのコンサルティングファームTwynstra Gudde(トゥインストラ・グデ)にて組織コンサルタントとして従事。組織科学とデザイン思考を用いてイノベーションをもたらす専門家として、数々の社会課題の問題解決に取り組んでいる。デザインアカデミー・アイントホーフェン、ナインロード大学ビジネススクールをはじめとする学術機関で客員講師も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社より
序文「有言実行」/キース・ドースト

キース・ドースト
シドニー工科大学
デザイン・イノベーション学部教授
内容紹介
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第1章 公的機関と「厄介な問題」デザイン思考は、新たな方法で問題に取り組むためのツールを公的機関にもたらします。 ただし、デザイン思考を実践で活かすには、それによってどのような結果が得られるのか、またどのような課題に適した手法なのかをステークホルダーに対して明確にする必要があります。 本章では、デザイン思考が価値を生むシナリオについて、いくつかの用語を定義しながら概説します。 |
第2章 デザイン思考とチェンジマネジメント公的機関が課題に取り組む際は、合理的なプロセスを用いて最良の解決策を選び、体系的に実践できる手法が好まれます。 その解決策を実施するにあたり、十分な支援を引き出しリソースを自由に使えるようにするには、当事者間の「ネゴシエーション(交渉)」が必要になります。 ネゴシエーションは、公的機関の変化に影響を及ぼすアプローチとして広く用いられています。ただし、厄介な問題を扱う場合は、さらなる分析とネゴシエーションを重ねてもうまくはいきません。むしろ「共創」と「学び」のアプローチによって変化を促す手法に期待が寄せられています。 そのひとつに挙げられるのがデザイン思考です。本章では、ケーススタディを通して、チェンジマネジメントをめぐる洞察について、デザイン思考との関連で説明します。 具体的には、アムステルダム近郊の自転車専用トンネルの一部閉鎖に伴う迂回路の事例をとりあげます。 |
第3章 デザイン思考と連携の役割第2章では、公的機関が問題に取り組む際、合理的なプロセスとネゴシエーションに基づいたチェンジマネジメントが好まれることを示しました。 ただし、厄介な問題に取り組む場合は、探索的な学習アプローチのほうが比較的期待できることもわかりました。 このアプローチでは、関係者間で特定の形態のコラボレーションに取り組む必要があります。デザイナーは、その作業の進展に貢献できます。 第3章では、公共セクターの職員が連携のなかで果たすさまざまな役割、そして、デザイン思考が貢献できることは何かを検討します。ケーススタディには、オランダの「社会支援法」の導入をとりあげます。 |
第4章 デザイン思考とステークホルダーマネジメントどのような公的機関にも、エンドユーザーと常時接点を持つ専門家がいます。エンドユーザーと協力し問題の解決策を探るため、自らが所属する組織の境界を超えて活動します。 本書では、こうした専門家を「バウンダリー・スパナー」と呼びます。バウンダリー・スパナーの役割は、エンドユーザーが暮らす現実世界と、公的機関における組織体系(システム)とを結びつけることです。 「システムに則って」正しいことをするのが重要なのか、それとも「社会のために」正しいことをするのが重要なのか。バウンダリー・スパナーは、ほかの人がなかなか経験しないような葛藤に直面します。 この章では、デザイン思考がバウンダリー・スパナーの仕事に不可欠であるのと同時に、有望な手法だということを紹介します。 |
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第5章 デザイン思考と権力ここまでの章では、共創的な連携とステークホルダーの内発的動機づけによって、厄介な問題に効果的に対処できる可能性を示しました。そこに付加価値をもたらすのがデザイン思考です。 一方、共創的な連携は、公的機関が慣れ親しんでいる力の源泉に影響を及ぼすことが難しいものです。そのため、異なる力の源泉が求められるようになっています。 この章では、デザイナーが利用する力の源泉についてとりあげます。 また、公的機関における従来の力の源泉を活用することでどのように正しい相乗効果(シナジー)が生まれるかを考察します。 |
第6章 公的機関におけるデザインプロセスと連携デザイン思考の持つ多くの側面は、公共セクターの問題を扱う際の主流となる解決方法に重要で不可欠な要素を多くもたらします。 とはいえ、注意深く管理されたデザイン思考プロセスによって導き出された提案ならすんなり実装されるというわけではありません。逆に、デザイン思考だけではシステムの変化に必要な文脈が導かれることはありません。 システムの変化は、革新的な提案を打ち出す作業と、問題の背景にある行動、文化、構造を取り払う作業が組み合わされたときに初めて実現します。 さらに、公的機関で広く支持されているやり方を見直し、新しい視点を醸成する必要もあります。 この章では、有効な成果を得るために必要な文脈を積極的に構築する方法について考察します。 |
寄稿 日本における、行政組織へのデザイン導入の取り組みー中山郁英 |
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発売日 | 2019年2月22日 | 2019年7月23日 | 2019年10月23日 | 2020年9月23日 |
判型 | B5判 | B5判変型 | A5判 | A5判変型 |
ページ数 | 144ページ | 208ページ | 160ページ | 228ページ |
登録情報
- 出版社 : ビー・エヌ・エヌ新社 (2019/7/23)
- 発売日 : 2019/7/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 208ページ
- ISBN-10 : 4802511493
- ISBN-13 : 978-4802511490
- Amazon 売れ筋ランキング: - 114,580位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
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”ファシリテーターが、プロセスをあらかじめ決められた結果に導いてくれると期待してはならない。”
”自分たちに与えられた任務は、素晴らしいソリューションを考え出すことだった。だがクライアントは、共創的なプロセスを構築してもらいたいとは考えてもいなかった。”
著者は、行政組織を中心にした3種類の読者を想定しているが、僕は「未来をつくるこ と」に関心があるすべての人に、このストライクゾーンが狭い書名の本書を勧めたい気持ちでいっぱいだ。
その理由は、従来の問題解決手法では対処できない社会課題=「厄介な問題」に挑む知恵が、この本にはつまっているからだ。今日、「厄介な問題」に向き合っているのは行政だけではない。それはSDGsへの関心の高まりを考えれば、すぐに分かる。
本書をとてもユニークなものにしているのは、デザイン思考と組織開発の両方に通じている著者の知識と経験だ。デザイン思考は、厄介な問題に対して、優れたアイデアをもたらす。しかし、アイデアが実行されるのは組織で、組織はなかなか変わらない。組織とデザインが交差するところで、どのような力学が働き、それにどう対応するのか。厄介な問題 に挑むときに直面するテーマを、大きく3つのパートに分けて、現場感のあるケーススタディを絶妙なタイミングで挟みながら、著者は解き明かしていく。
デザイナーのインスピレーションの力、それを知恵にしたデザイン思考のアプローチ、現実の組織との関わり。本書が連れていってくれる世界をぜひ覗いてみてほしい。