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蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (講談社文芸文庫) 文庫 – 1993/4/28

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商品の説明

内容紹介

ある時は“コケティッシュ”な女、ある時は赤い三年子の金魚。犀星の理想の“女ひと”の結晶・変幻自在の金魚と老作家の会話で構築する艶やかな超現実主義的小説「蜜のあわれ」。凄絶なガン闘病記「われはうたえどもやぶれかぶれ」、自己の終焉をみつめた遺作詩「老いたるえびのうた」等、犀星の多面的文学世界全てを溶融した鮮やかな達成。生涯最高の活動期ともいうべき晩年の名作5篇を収録。

内容(「BOOK」データベースより)

ある時は“コケティッシュ”な女、ある時は赤い三年子の金魚。犀星の理想の“女のひと”の結晶・変幻自在の金魚と老作家の会話で構築する艶やかな超現実主義的小説「蜜のあわれ」。凄絶なガン闘病記「われはうたえどもやぶれかぶれ」、自己の終焉をみつめた遺作詩「老いたるえびのうた」等、犀星の多面的文学世界全てを溶融した鮮やかな達成。生涯最高の活動期ともいうべき晩年の名作5篇を収録。


登録情報

  • 文庫: 318ページ
  • 出版社: 講談社 (1993/4/28)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4061962248
  • ISBN-13: 978-4061962248
  • 発売日: 1993/4/28
  • 商品パッケージの寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2 12件のカスタマーレビュー
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トップカスタマーレビュー

形式: 文庫
なんたる色っぽさ。終始エロティック。老年のおじさまと三歳の金魚の揺らめく不適切な関係が素敵です。
色恋沙汰ってのはこいうのじゃないと。この金魚になりたい。わがままをいって「おじさま」を困らせたり、「おじさま」の瞼の上に身体を横たえてその瞳を冷やしてあげたりしたいわぁ。などと思わせる。
そして終始漂う濃厚な死の影。死というものの暗さや強さがエロティックなものと強く結びつく。
きわめて日本的、文学的色恋。
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形式: 文庫
おじさまと金魚の決して甘くはない恋のお話だと私は思っているのですが、なにしろ金魚がもうかわいくってしょうがないです。「男はこうやって落とすのかー」と、勉強になるセリフ、仕草がもりだくさんです。まあ、なんせ見本は金魚ですからなんとも参考にできないものもありますが…。犀星の作品の中では本当に読みやすい作品だと思います。
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投稿者 柚香 投稿日 2008/3/25
形式: 文庫
『蜜のあわれ』は、全篇対話で書かれている、珍しい作品です。「おじさま」と「あたい」のやり取りが、とても色っぽい。(作者は、めだかや金魚を寵愛していたそうです)言葉遣いも美しく、洒落ていて、真似してみたくなりました。
【この本には、他にも収録されている作品があるのですが、『蜜のあわれ』しか読んでいません。なので、他作品についての感想は控えます。】
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形式: 文庫
陶古の女人
蜜のあわれ
後記 炎の金魚
火の魚
われはうたえども やぶれかぶれ
老いたるえびのうた
  
の六篇に、久保忠夫による解説と、本多浩による作家案内と、室生朝子による著書目録を加えた作品集。
「後記 炎の金魚」は「蜜のあわれ」の後記であり、「老いたるえびのうた」は一頁の詩である。
 
 
 
内容的には「蜜のあわれ」が最も面白い。とある小説家と金魚の物語である。
この作品は終始登場人物の会話のみによって織り成されるのだが、
そのことが言葉によってしか表現できない世界を表現し得ている。映像化し得ない部分が多いのだ。
言葉という表現方法は往々にして他の表現方法の代用品に成り下がってしまうものだが、この作品では改めて言葉の可能性を意識させられた。

普通の小説には所謂「地の文」が必ずある。そして我々は「地の文」に嘘が含まれないことを暗黙の了解としている。
第三人称の文体で書かれる地の文は全て小説世界の真実であるし、第一人称で書かれるそれも語り手に事実誤認がない限り真実である。
だが会話体しか使えないとなると、どこにも真実が書かれることはない。この頼りなさと高い自由度が本当に新鮮で未経験の味わ
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形式: 文庫
 日経新聞の日曜版に、半歩遅れの読書術というコーナーがある。
女流詩人が室生犀星の『蜜のあわれ』について書いている。
この小説は、前の記事『14歳の本棚ー許せない』([・・・])で、ボクが中学生に推選する短編としてあげている。
だけどこの作品は、シュールというより、ラリったようでもあり、そうとう過激にエッチだったから、セレクトするとき、かなり抵抗があった。
今の人は、ぜんぜん平気なのだなぁ。
全体が会話だけで成り立つ大傑作なのは、疑いない。ただ、会話はエロスそのものだ。
金魚と老作家の関係の小説である。
私小説的・官能・メルヘンだ。三つの矛盾要素が結びついた。
金魚は人間の女になりハンドバックを持っていたり、あたい、おじさんの子供がほしいのといったりする。
川端康成の『眠れる美女』と同じくらい、老人の性がむき出しである。川端が退廃そのものなら、こちらは、金魚が、歯医者に通ったりするから不思議な錯覚へ陥る。
太宰治の『女生徒』なんて、較べたら至極凡庸で、いたって健康的である。
まぁ、よわい70の犀星の作品ですからねえ。
このところ、写真ブログで金魚を見たり、人間になりたい金魚姫の物語の『崖の上のポニョ』についてちょびっと書いたけど、この話題(≒地雷)には触れないでい
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投稿者 yoshi3 投稿日 2016/4/10
形式: 文庫 Amazonで購入
蜜のあわれ映画化に伴い購入。映画を見に行くか原作を読むか迷っていたのですが映画の予告での効果音がちょっとイメージとは違ったので原作にしました。金魚の赤子ちゃんは3歳で金魚としては高齢の17歳。イメージとしては琉金でしょうか。
多額のおこずかいをせがんだり、わがままを言ってみたり、おぢさまにいろいろ注文をつけるのですがおぢさま全然動じない。まさに大杉漣さんのイメージですね。
死を意識し、死に向かっている中で人生を艶やかにする余裕というかあがきというか…。
対話で書かれ地の文がないところも素敵です。
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