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蜘蛛の糸・杜子春 (新潮文庫) 文庫 – 1968/11/19

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商品の説明

内容紹介

地獄に落ちた男が、やっとのことでつかんだ一条の救いの糸。ところが自分だけが助かりたいというエゴイズムのために、またもや地獄に落ちる「蜘蛛の糸」。大金持ちになることに愛想がつき、平凡な人間として自然のなかで生きる幸福をみつけた「杜子春」。魔法使いが神の裁きを受ける神秘的な「アグニの神」。少年少女のために書かれた、健康で明るく、人間性豊かな作品集。

内容(「BOOK」データベースより)

芥川がいつも冷たい皮肉屋であったわけではない。むしろ本当に願ったものは、人間の本来持っているやさしさである。そのような芥川のやさしさが出ている作品を主とし、さらに空想的世界のひろがりを見せてくれる伝奇的な作品等をえらぶことにした。小学上級以上。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。


登録情報

  • 文庫: 128ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1968/11/19)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4101025037
  • ISBN-13: 978-4101025032
  • 発売日: 1968/11/19
  • 商品パッケージの寸法: 14.8 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3 55件のカスタマーレビュー
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カスタマーレビュー

トップカスタマーレビュー

形式: 文庫
芥川竜之介の児童物と言われる短篇を収めた作品集。誰でも一度は経験する孤独感を描いた「トロッコ」やエゴイズムを批判した「蜘蛛の糸」を始め、ちょっとおどろおどろしい作品まで、いろいろと詰まっています。
とかくどの作品を読んでもストーリーが面白い芥川竜之介ですが、この児童向け作品集も、読み始めると、途中では止められない作品ばかりが入っています。説教くさくなく「人」のさまざまな姿を切り取ってみせる芥川の文章は、日本語の美しさを堪能させてくれます。児童向けで、子供が読んでももちろん面白いのですが、大人になってから読むと、また違った印象を与えてくれるお話たちです。
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投稿者 くにたち蟄居日記 VINE メンバー 投稿日 2007/7/8
形式: 文庫
 この本を見ていると 芥川は 童話を書くにおいても 達人であったことに改めて驚かさせた。芥川の才能の引き出しは 本当に色々とあった事に今 気がついているところだ。

 但し 芥川はどのような意図で これらの童話を書いたのかという点は考え直されても良いと思う。本当に 子供用に彼が書いたとは 俄かに思えないからだ。

 例えば「蜘蛛の糸」を考えたい。芥川がこれを書いた意図は 抹香臭いお説教ではないと思う。彼が 本当に魅入られたのは 天国と地獄の間に一本の糸が繋がれており その糸を一人の男が登っているという 一幅の風景であったような気がしてならない。
 芥川の絵の才能は 河童の屏風絵などでも知られているわけだが そんな画家としての視線が 天国からふわりと落ちていく蜘蛛の糸を凝視しているような気がしてならない。

 
 
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投稿者 白くま 投稿日 2008/4/21
形式: 文庫
たった5ページの短編「蜜柑」が好きです。
ほぼ灰色といった物語を通しての印象が、最後のページで鮮やかに温かい蜜柑の色に染められます。
人間が本来持つ素朴さや優しさ、その可能性までもが透けてみえるような美しい短編。
作家としての力みのない、素のままの芥川龍之介を知ったようで嬉しくなりました。
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形式: 文庫
この本の中では杜子春が一番好きです。子供のころお芝居で見たことがありますが、その時は大体の内容しかわかっていなかったように思います。物事の本質に気づかせてくれた仙人の優しさが心にしみます。こんな大人になりたいと思う。大人になって、いろいろなことを経験してからこのお話を読むと、エゴを捨てられない人の愚かさ、エゴを捨てて人を導くことの尊さがわかります。どれも綺麗なお話で、内容に隠されたメッセージが今は有難く感じます。
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形式: 文庫
本書に含まれる十篇の内、外れなしでどの作品も非常に面白いです。
私はその中でも、「蜜柑」や「トロッコ」といった作品に見られる、懐かしさや情緒の豊かさに魅了されました。
子供が教養として読むのにも最適でしょうが、私のように大人になってから読むことでも、教えられることや想い出すことなどが一杯の、素晴らしい一冊です。
無駄な虚飾や余分な描写を配した文章も、非常に読み易くて美しいです。
そしてそれ故に、このような殊玉の短編作品群が芥川は編めたのでしょう。
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形式: 文庫
 この文庫の何がいいって、「白」がいいんですよ。

 芥川龍之介というと、教科書になってたり、文学賞の名前になってたりで、いかにも堅い文学、というイメージがあると思われるが、本当の芥川龍之介の文章というのは、スピーディで、内容もエンターテイメントなのだ。本当に文章がうまい。文章がかっこいい。そして作品によっては熱い! 「白」というのは、「白」という名前の白い犬が、仲間を見捨てて逃げたために、黒い姿となって、飼い主にも飼い犬と認められず、石を投げられ、一匹放浪する、という話だ。自暴自棄になった白はなりゆきで子犬を助ける。その時の「白」のセリフったらもう、泣きますよ、あなた。銀牙そこのけの熱さだよ! 

 食わず嫌いはやめて、芥川龍之介は読むべしです。
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投稿者 triage 投稿日 2014/11/5
形式: 文庫 Amazonで購入
蜘蛛の糸、犬と笛、蜜柑、魔術、杜子春、アグニの神、トロッコ、仙人、猿蟹合戦、白。
注解を神田由美子、解説を三好行雄と吉田精一が書いている。年譜あり。
表題は有名な二作だが、それだけではないのに、他の八編に付いて記載がないのは不親切。
ほかを検索しなくてもよいように、アマゾンはもうちょっと考えてほしい。
本体324円と安く、薄くお買い得?
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