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[伊藤 計劃]の虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)
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虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) Kindle版

5つ星のうち 4.1 239件のカスタマーレビュー

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商品の説明

内容紹介

9・11を経て、“テロとの戦い”は転機を迎えていた。先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。
 米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう……彼の目的とはいったいなにか? 大量殺戮を引き起こす“虐殺の器官”とは? ゼロ年代最高のフィクションが電子書籍版で登場。

内容(「BOOK」データベースより)

9・11以降の、“テロとの戦い”は転機を迎えていた。先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう…彼の目的とはいったいなにか?大量殺戮を引き起こす“虐殺の器官”とは?ゼロ年代最高のフィクション、ついに文庫化。

登録情報

  • フォーマット: Kindle版
  • ファイルサイズ: 471 KB
  • 紙の本の長さ: 432 ページ
  • 出版社: 早川書房 (2010/2/10)
  • 販売: Amazon Services International, Inc.
  • 言語: 日本語
  • ASIN: B009DEMA02
  • X-Ray:
  • Word Wise: 有効にされていません
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1 239件のカスタマーレビュー
  • Amazon 売れ筋ランキング: Kindleストア 有料タイトル - 711位 (Kindleストア 有料タイトルの売れ筋ランキングを見る)
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カスタマーレビュー

トップカスタマーレビュー

形式: 文庫 Amazonで購入
何年か前に初めて読み、今日劇場公開を機に久々に読んだがやはり面白い作品だった。

評価が意外と割れていたが、それは事前にイメージや期待を持ちすぎて違和感があるのではと思う。
軍人もアメリカ人も近未来も虐殺の言語もすべては、良心に思い悩む一人の青年を描くための
道具あるいは要素でしかない、ということに納得がいかない人もいるのだろうなとレビューを見て思った。
自分は特に違和感なく、そこにいるちっぽけな一人の物語なんだとフラットに受け取れたから楽しめたのだと思う。
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形式: Kindle版 Amazonで購入
先進国へのテロが抑制されたものの、「第三世界」では紛争が激増した近未来。米軍大尉クラヴィス・シェパードは、大量虐殺の首謀者を暗殺する任務についていた。首謀者たちは一様に、自らの残虐行為に対して理由を語ることができない。虐殺の裏ではつねに、謎のアメリカ人ジョン・ポールの名がつきまとう。亡霊のように姿を見せないポールを暗殺するため、クラヴィスは上層部からの密命を受けるが…。

はじめの感想としては、内容云々よりもレトリカルな言い回しに凝っているな、というもの。ウィットやアイロニーにとんだフレーズ、オマージュや引用、ひねりの効いた会話文、等々。上滑りしてるところもあるので好き嫌いはわかれそうですが、個人的には好みでした。後半に多少の失速感はあるものの、文体にもドライブ感がありますし、ストーリーテリングに秀でています。
映像時代の作家だからか、視覚的な要素の強い描写が多いように感じました。読み手の頭のなかに映画やアニメなどの映像のストックが一定以上ある、という前提で書かれている印象を受けます。逆に言えば、映像化しやすい描写と言えるかもしれません。

一応、登場人物の多くがアメリカ人ですし、アメリカ人クラヴィスの一人称「ぼく」による語りになっているのですが、日本的自意識のようなウェットさがあって、さほど “アメリカ” を感じません。オチとなる
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投稿者 hp トップ500レビュアー 投稿日 2011/7/18
形式: 文庫
書店で伊藤計劃記録が目に留まり、まずこちらを読むべきだろうと思って読んでみました。日本のSFはふだんほとんど読みません。

登場人物の誰一人アメリカ人に思えないとか、アフリカの政治状況を把握してないで書いているようだとか、読んでいる間はひっかかることもあったのですが、それでも一気に読みたくなる作品でした。筆力はなにしろすごいと思います。

ただ、小松左京賞を小松左京さんご自身が反対したというのも納得です。虐殺の言語の言語の説明は確かに弱い。弱くてもストーリーの流れがうまいので竜頭蛇尾にはなっていないですが、小松左京という現存作家の指向性とは大きく異なっていて、その名を冠した賞にはふさわしくない。作品の質の問題ではないので、「惜しくも逃した」という言い方が変でしょう。

むしろSFの評論家とか、翻訳家と言われる方たちが、社会性、政治知識、アイデアなどについて、過度の持ち上げかたをしているような気がします。作品を面白いと評するのはもちろん良いのですが、それは先に言った筆力とストーリーの回し方の賜物です。「知識量に裏打ちされた」などと言われると、粗を指摘したい部分が増えてしまいます。
今はまだいいのですが、おかしな贔屓の引き倒しをされて、かえって賞味期限を早めるような、長い目で不幸な結果にならなければ良いなと思います。
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形式: 文庫
劇場版の製作決定の時に購入しました。その時に読んだ時は言語学のSF、実現可能なテクノロジーを予見した面白いミリタリー小説ぐらいに思ってました。トランプ政権就任以後の施策を見ると、この虐殺器官に通じるところがあります。テロの抑圧からの自由を犠牲にプライバシーや異国籍民の自由を制限する。テロリストの追跡可能性。伊藤計劃の言葉がミームとして世界を伝搬したのか、はたまた深層文法として世界に彼の文法が浸透したのかと思えるほど、彼の世界は具現化しつつある。もしアメリカの今後の行く末を感じたいのであればこの本は外せない。

少し大げさに書いてしまったが、このレビューを見て本を読んでくれる人が1人でも多くいてくれればと願う。
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形式: 文庫 Amazonで購入
知識を羅列しただけの作品というレビューを見たが全くそういう事はないと思う。伊藤計劃の美点(欠点)について、ストーリーの整合性や、例によってレビュアーによる間違い探しや、未来のガジェットなんかが問題になっているが伊藤計劃の本当に優れた所はそこにはないと思う。

虐殺器官の主人公は「ぼく」の一人称のナイーブな語りであり、このナイーブな語りは、主人公の暗殺業務とは一見矛盾しているように思われるかもしれない。しかし作品を読み進めていく内、このナイーブな語りこそが伊藤計劃作品の「キモ」である事が見えてくる。作品内でも言われているが、現在ー未来の消費サイクルの中で、また、罪や責任をテクノロジーや国家の正当性によって逃れられている個人はいつまでも自立できない。だから、主人公は異様に有能な殺し屋であるのに、どこか若々しい青年だというアンバランスさがある。この語りの構造と、作品の構造の一致は文学的に見て価値があると自分は考える。ただ未来のガジェットが良いとか悪いとか、また、虐殺器官の文法の話が説得力があるとか、それを越えた所に伊藤計劃の良さはあると思う。
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