小説版では時として刺々しくなるお涼様を、垣野内先生が可愛らしくアレンジしてより魅力を引き立てています。
一方で、お涼様が可愛らしくなってる分、泉田君の朴念仁っぷりが原作よりも際立っています。何故この男は何の反応も示さないのだろう? どうしてこんなこんな鈍感ぶりで30代前半で警部補にまでなれるんだ?
小説版を知らない人は、このように感想を抱いてしまうかもしれません。
内容については、実在の政治家や評論家や思想家を揶揄したシーンが(本編に重要な場面ではありませんが)多く挿入されている点が気にならなければ、それなりに面白い作品として読めます。
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