色々あった第一巻でしたが、ふたたび戻った就職先は外廷の下女。なんと、官女の試験に不合格という周りが逆の意味で目が点になる出だしに笑ってしまいます。やる気がわかなければ頭に入らないのは共感がもてる。ここら辺はこの作品のつかみというか、ここから事件が起きて主人公のエンジンがかかってきます。壬氏が事件に巻き込まれたり、主人公の出生の秘密が明らかになったり、結構、話が大きく展開します。この作品、巻ごとに大きなテーマがあるので、毎巻、最終巻のつもりで書かれているように感じます。作者の気合が伝わってきます。
さて、何かと主人公に冷たくジト目で心をへし折られる壬氏ですが、ますます謎めいてきます。政敵の存在もクローズアップされてこの伏線は回収されませんでした。次巻を楽しみに、ということでしょう。あと、名前が何となく気になってきます。壬氏?読みは「人臣」の人と同じだが字画は王に通じるなあ、そう思って読むと皇帝との距離がえらく近いことが気になる。多分、そういうことなんだろうなあと思いつつ、第三巻に手を伸ばすとしましょう。
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