一見良さそうな参考書かと思いきや、数ページ読むだけでダメだとわかる。
疾患別の構成になっており、病態から診断基準、起炎菌など
エビデンスベースでしっかりと書き込まれており、
さすがに教科書だと思わせるが、肝心の治療薬の項目になるとスタンスが一変する。
これほど抗菌薬適正使用が叫ばれる昨今、
各疾患の治療薬の項目はそれとは真逆の「広域抗菌薬をいっぱい使おう」のベクトルである。
挙げていったらきりがないので、その残念なスタンスを端的に表している記述を紹介する。
単純性膀胱炎の治療薬ファーストチョイスは「レボフロキサシン」。
ST合剤もセファレキシンも登場しない。
この記載だけで抗菌薬適正使用に力を注いでいる薬剤師のやる気を削ぐのに充分であろうと思う。
これがまた、ASTの重要性をを掲げる医師や薬剤師が執筆していることに至極残念に思う。
早急な第3版改定を望む。
- 単行本: 536ページ
- 出版社: じほう; 第2版 (2018/8/27)
- 言語: 日本語
- ISBN-10: 4840751145
- ISBN-13: 978-4840751148
- 発売日: 2018/8/27
- 梱包サイズ: 25.8 x 18.4 x 2.4 cm
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