ソイツは
“店員にススめられるまま高い釣り竿買ったけど、ボウズだった”
“大感動作!
との宣伝コピーやレヴューにつられて観たけど
ゼンゼン泣けなかった”
ってんでソレッキリになっちゃうヒトの同類だね?
釣りだろうがサッカーだろうが
ありとあらゆるものを楽しむのにもコツがある。
欠伸にだって指南所がある。
かくゆう私めも、
『ウルトラQ』を白黒テレビで見てた頃から
父親のとなりで演芸番組にいつきあってなかったら
この本の題名そのままのヒトに育ってたかもしれない。
理屈抜き掛け値なしの笑いというのはホントにソンザイするのか?
事実、今まさに
梅田花月へ連れていかれ、
かぶりつきで吉本新喜劇見せられて
爆笑できるか?
週末の午後TVの前に座らなくなって30余年な身には
ちょっとキビしいかも。
そんな落語の楽しみ方を手とり足とり指南しよう
というのが本書。
一読、
落語と一人芝居はどう違うのか?
落語を演劇を同一線上で語ることに抵抗を感じるのはなぜか?
長年アタマの中に渦を巻いてた疑問が
いくらか晴れてきた気がします。
『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』を読んで
落語を聴いてみたけど面白くなかったヒトには
同じくちくま文庫から出ている
滝田ゆう『滝田ゆう落語劇場』を
オススメしたい。
この商品をお持ちですか?
マーケットプレイスに出品する

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません 。詳細はこちら
Kindle Cloud Readerを使い、ブラウザですぐに読むことができます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ (ちくま文庫) 文庫 – 2020/8/11
購入を強化する
なぜ落ちは笑えない? どうして話が途中で終わるのか、などなど。落語に関する素直な疑問を解き明かしながら、落語ならではの大いなる魅力に迫る。
- 本の長さ322ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2020/8/11
- ISBN-10448043688X
- ISBN-13978-4480436887
この商品を見た後に買っているのは?
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
ちゃんと聴いたことがあるのに、そのうえで興味が持てない。落語は落ちが命、と言われるのに、落ちの何が面白いのかさっぱりわからなかった…。そんな人は案外多い。「落語は面白くないのがあたりまえ」から始まる落語案内。桂米朝、古今亭志ん生ら噺家はもちろん、カフカやディケンズ、漱石まで登場し、耳の物語・落語の楽しみ方を紹介する、まったく新しい入門書。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
頭木/弘樹
文学紹介者。筑波大学卒業。二十歳のときに難病になり、十三年間の闘病生活を送る。そのときから落語を熱心に聴き始める。編訳書、著書など。NHK「ラジオ深夜便」の「絶望名言」のコーナーに出演中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
文学紹介者。筑波大学卒業。二十歳のときに難病になり、十三年間の闘病生活を送る。そのときから落語を熱心に聴き始める。編訳書、著書など。NHK「ラジオ深夜便」の「絶望名言」のコーナーに出演中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1分以内にKindleで 落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ (ちくま文庫) をお読みいただけます。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2020/8/11)
- 発売日 : 2020/8/11
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 322ページ
- ISBN-10 : 448043688X
- ISBN-13 : 978-4480436887
- Amazon 売れ筋ランキング: - 178,206位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 212位落語・寄席・演芸 (本)
- - 322位文学理論
- - 747位ちくま文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

文学紹介者。
筑波大学卒。
二十歳のときに難病になり、
十三年間の闘病生活を送る。
そのときにカフカの言葉が救いとなった経験から、
『絶望名人カフカの人生論』(飛鳥新社)を出版。
次に、絶望と希望の「間の本」である、
『希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話』(飛鳥新社)を出版。
『絶望名人カフカの人生論』は新潮文庫となり、
平松昭子によってマンガ化される。
『マンガで読む 絶望名人カフカの人生論』(飛鳥新社)
次に、「絶望の期間」(立ち直りの前の、まだ倒れたままの時期)の過ごし方について書いた、
『絶望読書 ―苦悩の時期、私を救った本』(飛鳥新社)を出版。
「過去の自分がそういう本を読みたかったからです」
本書の第二部では、自身の経験をもとに、「絶望の期間」に役立つ本や映画やドラマなどを紹介している。
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.1
星5つ中の4.1
30 件のグローバル評価
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
ベスト500レビュアー
Amazonで購入
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2020年9月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まさに、落語を聴いてみたけど、面白くなかったひとりです。
もう好んで聴くことはないと思っていました。
ところが......
落語以外の話(映画、小説、民話、宮古島の民話まで!)にまで幅広くふれながらの説明は、中身がギッシリで面白い‼︎
どんどんはまっていきました。
落語は敷居が高いイメージと何を聴いていいのか分からなかったのですが、紹介されていたものの中に、私でも聴いてみたい話を見つけました。
この本を読んだおかげで、これからは構えずに、心から楽しんで聴けそうな気がしています。
落語愛がギッシリつまった、読んでソンのない本だと思います。
もう好んで聴くことはないと思っていました。
ところが......
落語以外の話(映画、小説、民話、宮古島の民話まで!)にまで幅広くふれながらの説明は、中身がギッシリで面白い‼︎
どんどんはまっていきました。
落語は敷居が高いイメージと何を聴いていいのか分からなかったのですが、紹介されていたものの中に、私でも聴いてみたい話を見つけました。
この本を読んだおかげで、これからは構えずに、心から楽しんで聴けそうな気がしています。
落語愛がギッシリつまった、読んでソンのない本だと思います。
2021年11月4日に日本でレビュー済み
この本は落語の面白さを分析しようとしている本です。
落語を聞くなら、まずは解説や分析などは後回しにして、おもしろい落語を聞くしかない!というのが私がこの本を読んでより強く思ったことです。
<師匠から弟子に口伝されてきた落語には、口承文学ならではの特徴が色濃く残っています。それは、文字で書かれた文学にはないものです。> と書かれてもあります。
また、辻説法や寺で説かれるような話が落語の源流だったりもするでしょう。
……それからどうもあたしには落語ヲ語ルのなら落語相当の語り口・書き方が……その文章の端々にでもちょろっ ちょろっとでも感じられるようなものが必要ではないかと……(思うものなのです。読んでいて面白いと思える調子が欲しいな)
落語が「面白くなかった人」がこの本を読んで、理屈で納得して/思い直して/落語をまた聞いてみる人がどのくらいいらっしゃるのだろうかーーであるなら、落語家 立川談志の、もはや落語を解体し、持ってる知識、理屈と、御託を並べたCD「談志百席」を数十枚、この本と一緒に聞いてみるのもいかがか、と思います。
落語を聞いたけれど面白くなかった人へーーまずは古今亭志ん生を聞いたら良いでしょう。
それもスタジオ録音なんてのではなく、客を前にしてどっかんどっかんウケている落語を聞けば面白くない筈がありませんーー「強情灸」とか「寝床」とか「らくだ」とか「芝浜」とか「鮑のし」……
これらを聞いても面白くないのなら、その人は落語を聞かなくてもいいんじゃないかな
「落ち」を考えて聞くなんて、面白い落語を知った後に考えたらよいことです。
たしかに「落語は落ちが命」とも言える点もあるでしょうが、落ちなんて単なる言葉遊び(洒落)でしかないのがかなりであるのが、また落語。だからといって「たいしたこたあない落ち」がその噺すべてを聞き終えてつまらないものにするわけでもありません。むしろ、落ちをここぞとばかりにキメにかかって幕を下げようとする落語家ほど野暮な態度もないものです。
この本の最後の方で、黒澤明の「生きる」の通夜で主人公 渡邊勘治(志村喬)のことが語られていく構成が落語の「らくだ」に「とてもよく似ています」「影響しているのかもしれません」といった面白い指摘があります。(また、黒澤作品で何よりも落語に最も接近した作品は「どん底」ーー落ちも見事な作品。クランクイン前には黒澤は古今亭志ん生をよんでスタッフ、キャストの前で「粗忽長屋」を演じてもらったほどでした。またこの映画のミュージカルシーンは「祇園祭」そのものです)
川島雄三の「幕末太陽傳」は落語そのものと言っていいほど落語の噺を繋ぎ合わせたような構成です。また、清水宏はどこか”落語”を感じさせるものがある映画監督ーー「按摩と炬燵」デハナク「按摩と女」も傑作ですし、「小原庄助さん」は落語の人情話を聞くような素晴らしさがあります。
(文楽の「按摩と炬燵」は炬燵の中のあの汗っ臭いような匂いまでしてくるようで……その点があたしゃあまり好きじゃない……「なまめかしい」とも言えるでしょうが)
落語を聞くなら、まずは解説や分析などは後回しにして、おもしろい落語を聞くしかない!というのが私がこの本を読んでより強く思ったことです。
<師匠から弟子に口伝されてきた落語には、口承文学ならではの特徴が色濃く残っています。それは、文字で書かれた文学にはないものです。> と書かれてもあります。
また、辻説法や寺で説かれるような話が落語の源流だったりもするでしょう。
……それからどうもあたしには落語ヲ語ルのなら落語相当の語り口・書き方が……その文章の端々にでもちょろっ ちょろっとでも感じられるようなものが必要ではないかと……(思うものなのです。読んでいて面白いと思える調子が欲しいな)
落語が「面白くなかった人」がこの本を読んで、理屈で納得して/思い直して/落語をまた聞いてみる人がどのくらいいらっしゃるのだろうかーーであるなら、落語家 立川談志の、もはや落語を解体し、持ってる知識、理屈と、御託を並べたCD「談志百席」を数十枚、この本と一緒に聞いてみるのもいかがか、と思います。
落語を聞いたけれど面白くなかった人へーーまずは古今亭志ん生を聞いたら良いでしょう。
それもスタジオ録音なんてのではなく、客を前にしてどっかんどっかんウケている落語を聞けば面白くない筈がありませんーー「強情灸」とか「寝床」とか「らくだ」とか「芝浜」とか「鮑のし」……
これらを聞いても面白くないのなら、その人は落語を聞かなくてもいいんじゃないかな
「落ち」を考えて聞くなんて、面白い落語を知った後に考えたらよいことです。
たしかに「落語は落ちが命」とも言える点もあるでしょうが、落ちなんて単なる言葉遊び(洒落)でしかないのがかなりであるのが、また落語。だからといって「たいしたこたあない落ち」がその噺すべてを聞き終えてつまらないものにするわけでもありません。むしろ、落ちをここぞとばかりにキメにかかって幕を下げようとする落語家ほど野暮な態度もないものです。
この本の最後の方で、黒澤明の「生きる」の通夜で主人公 渡邊勘治(志村喬)のことが語られていく構成が落語の「らくだ」に「とてもよく似ています」「影響しているのかもしれません」といった面白い指摘があります。(また、黒澤作品で何よりも落語に最も接近した作品は「どん底」ーー落ちも見事な作品。クランクイン前には黒澤は古今亭志ん生をよんでスタッフ、キャストの前で「粗忽長屋」を演じてもらったほどでした。またこの映画のミュージカルシーンは「祇園祭」そのものです)
川島雄三の「幕末太陽傳」は落語そのものと言っていいほど落語の噺を繋ぎ合わせたような構成です。また、清水宏はどこか”落語”を感じさせるものがある映画監督ーー「按摩と炬燵」デハナク「按摩と女」も傑作ですし、「小原庄助さん」は落語の人情話を聞くような素晴らしさがあります。
(文楽の「按摩と炬燵」は炬燵の中のあの汗っ臭いような匂いまでしてくるようで……その点があたしゃあまり好きじゃない……「なまめかしい」とも言えるでしょうが)
2021年2月7日に日本でレビュー済み
タイトルに騙されては駄目だ。タイトルからするとジョークの意味合いを論理的に解説するのかという意味のないことを想像しがちだが、全くさにあらず、口承文学の研究者が好きな落語を研究者の視点から易しく纏めた落語評論と言った方が相応しいかと思います。とても質の高いハイグレードな落語論で、34の項目立ての末尾には毎回関連のCDや書籍が紹介されていて、それだけでも貴重な資料だと思います。
個人的に納得できたのは、「落語は落ちがあるから、ものすごく自由に話を膨らませられること」、「時代により立派なことは変化するけど、落語が今でも笑えるのは、いつの時代も変わらない人間の根本的な駄目さを扱っているから」ということ。読者によって心に響く箇所は異なると思いますが、ひさびさに良い落語論に出会えたと感じられるかと思います。
個人的に納得できたのは、「落語は落ちがあるから、ものすごく自由に話を膨らませられること」、「時代により立派なことは変化するけど、落語が今でも笑えるのは、いつの時代も変わらない人間の根本的な駄目さを扱っているから」ということ。読者によって心に響く箇所は異なると思いますが、ひさびさに良い落語論に出会えたと感じられるかと思います。
2020年9月4日に日本でレビュー済み
落ち(さげ)の存在意義とは━
私の中で朧げだった答えを、なんとも見事に説明してくださいました。
著者の鋭い分析力と細やかな感性で、落語という口承の芸能を読み解きます。しかもやさしい語り口なのですらすらと読めました。お薦めの落語CDや、落語に関連した小説や映画作品などもたくさん紹介されています。また著者が若い時の闘病生活で落語と出会ったエピソードに、とても共感しました。憧れの米朝師匠と対面した話に胸が熱くなりました。
巻末の解説で桂文我さんが書かれているとおり、この本は「稀有な落語本」であり「落語の手引き書のような雰囲気をもつプロ用の研究書」なのです。
私の中で朧げだった答えを、なんとも見事に説明してくださいました。
著者の鋭い分析力と細やかな感性で、落語という口承の芸能を読み解きます。しかもやさしい語り口なのですらすらと読めました。お薦めの落語CDや、落語に関連した小説や映画作品などもたくさん紹介されています。また著者が若い時の闘病生活で落語と出会ったエピソードに、とても共感しました。憧れの米朝師匠と対面した話に胸が熱くなりました。
巻末の解説で桂文我さんが書かれているとおり、この本は「稀有な落語本」であり「落語の手引き書のような雰囲気をもつプロ用の研究書」なのです。