戦中の優雅で楽しげな生活から戦後の引き揚げまでが丁寧に書き綴られている。戦争反対と声高に叫ぶよりも淡々と事実を述べているこの本のほうが戦争の醜さや酷さが伝わると思う。
普通の生活をしていた人が一夜にして日常が分断される。2年前の地震とシンクロし、日常、平凡な日々のありがたさをかみ締める。
病気や敵の襲撃で命を落とす、という身体の痛さと、敗戦後使用人が家財を根こそぎ持っていってしまうという心の痛さ。
立場が変わるとこうまで醜くなれるのか。
いろいろな世代のひとに読んでほしい本である。
購入オプション

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません 。詳細はこちら
Kindle Cloud Readerを使い、ブラウザですぐに読むことができます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
荒野の打ち上げ花火 Kindle版
「日本人が来たぞ!」中国人の村に入ると多勢の村人が僕たちを囲みました。村人たちの手には棍棒のような物が握られていて、今にもこの棒を振り上げて殴りかかってきそうな形相です。僕は弟の千秋の遺骨が入った骨壺を首からぶら下げていました。真っ白い布に包まれ、胸に抱えている姿から大切な品物に見えたのでしょう。五、六人の村人が僕に向かって突進してきました。骨壺を奪おうと、何人もの手が襲い掛かります。「これは大切な弟だ。離せ!」僕はありったけの声で叫びました。憎い日本人の持ち物は、好きに奪っても構わない、村人たちは、我々日本人の持ち物を力ずくで奪い取る、これが村を通過する時の当たり前のセレモニーになっていたのです。
日本人と中国人は、近くて遠い関係にあります。遥か昔からの隣人でありながら、お互いに仲良しのお隣さんにはなれませんでした。
有史以来、日本と中国との戦いは何度となく繰り返されてきました。
中国人達は言います。「日本人は歴史を正しく認識していない。反省がない」
我々日本人も負けてはいません。「中国人は迷惑な隣人だ。世界のマナーを守らない非文化人」
日本人も、中国人も、お互いを罵り、罵倒する言葉には事欠きません。
日本と中国の間で、実際にどのような過去があったのでしょうか?
第二次世界大戦中、その戦争が終わった直後の日本人と中国人たちが取った庶民の行動とは?
私はこの時代に中国に住んで生活をし、戦後、その中国から命からがら引き揚げてきました。
終戦時、小学一年生だった私が体験した鮮烈な出来事は、六十五年も経った今でもハッキリと記憶しております。日中両国民の「真」の歴史なのです。
戦争という非日常的な中で、人間はどこまで残酷になれるのか、これは少年だった私が実際に体験した実話です。
誇張や創作、想像といったものは一切含まれていません。
日本人は中国で本当に酷い事をしました。
中国人も、日本が戦争に負けた途端に、恨みを倍返し、いや、中には十倍返しで晴らしていた連中もいました。
少年が体験した普通の日本人VS普通の中国人の戦い!
私は、若い人達に、六十五年前に「日本人はこんな事をしていた」そして「中国人もこんな仕返しをしていた」という事を知って欲しくて、この文章を記しました。
平成25年8月(著者)
日本人と中国人は、近くて遠い関係にあります。遥か昔からの隣人でありながら、お互いに仲良しのお隣さんにはなれませんでした。
有史以来、日本と中国との戦いは何度となく繰り返されてきました。
中国人達は言います。「日本人は歴史を正しく認識していない。反省がない」
我々日本人も負けてはいません。「中国人は迷惑な隣人だ。世界のマナーを守らない非文化人」
日本人も、中国人も、お互いを罵り、罵倒する言葉には事欠きません。
日本と中国の間で、実際にどのような過去があったのでしょうか?
第二次世界大戦中、その戦争が終わった直後の日本人と中国人たちが取った庶民の行動とは?
私はこの時代に中国に住んで生活をし、戦後、その中国から命からがら引き揚げてきました。
終戦時、小学一年生だった私が体験した鮮烈な出来事は、六十五年も経った今でもハッキリと記憶しております。日中両国民の「真」の歴史なのです。
戦争という非日常的な中で、人間はどこまで残酷になれるのか、これは少年だった私が実際に体験した実話です。
誇張や創作、想像といったものは一切含まれていません。
日本人は中国で本当に酷い事をしました。
中国人も、日本が戦争に負けた途端に、恨みを倍返し、いや、中には十倍返しで晴らしていた連中もいました。
少年が体験した普通の日本人VS普通の中国人の戦い!
私は、若い人達に、六十五年前に「日本人はこんな事をしていた」そして「中国人もこんな仕返しをしていた」という事を知って欲しくて、この文章を記しました。
平成25年8月(著者)
- 言語日本語
- 発売日2013/8/11
- ファイルサイズ1966 KB
登録情報
- ASIN : B00EH4EDK8
- 出版社 : 萩原津年武; 第1版 (2013/8/11)
- 発売日 : 2013/8/11
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 1966 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 71ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 445,530位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 1,928位ノンフィクション・伝記 (Kindleストア)
- - 24,495位歴史・地理 (Kindleストア)
- - 84,539位絵本・児童書 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

大学卒業と同時に推理小説専門雑誌宝石社入社。雑誌記者を振り出しに、小林信彦の後任としてヒッチコックマガジン編集長に。のち、放送作家となる。
放送作家としてラジオ、テレビの構成台本を多数手掛ける。
代表作は「アメリカ横断ウルトラクイズ(日本テレビ)」「ズームイン!!朝!(日本テレビ)」「全国高等学校クイズ選手権(日本テレビ)」「花王名人劇場(関西テレビ)」「TVジョッキー(日本テレビ)」「ご両人登場(日本テレビ)」「平凡 歌のバースデーショー(フジテレビ)」「特集 ザ☆スター(関西テレビ)」「巨泉×前武ゲバゲバ90分!(日本テレビ)」「徳光和夫のTVフォーラム(日本テレビ)」「土曜スペシャル(テレビ東京)」「追跡(日本テレビ)」「スーパーテレビ情報最前線(日本テレビ)」他多数
現在はブログ「今だから話せるウルトラクイズ裏話」( http://ultra-q.net/)も執筆中。
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.6
星5つ中の4.6
6 件のグローバル評価
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。