日本人が英語が苦手な原因は、1)日常会話で英語を使う機会が全くなかった、2)英語などできなくても豊かな暮らしができた、3)日本人にとって、英語は最も習得が難しい言語のひとつであること。英語がうまくならないのは、当然のこと。
こんなに便利に英語が使える時代になったのに、まだ使えるようにならないとしたら、その理由は、1)英語でやり取りしたい内容がない、2)自分の英語に自信が持てないのでしゃべれない、3)英語を使う時間がないから。
英語力をつけることが本当に大切なら、毎日、まず何よりも先に英語を楽しく使い、その後の暇な時間にいろいろなことをすればいいのです。・・・外国語の習得には、大量の時間が必要です。・・・いかにしてその長時間かかる英語学習を楽しいものにするか、そして少しでも効率的にするかに専念してください。
どうすれば効率的に習得できるのか。その方法を見つけるためには、まず外国語を聞いたり読んだり、話したり書いたりするときに、頭の中で何が起こっているかを知る必要があると、著者はいいます。
Input、つまりListeningやReadingの仕組み。
最初は音を確認する作業(identification)です。相手の言うことを聞こうと思っているときは、聞くのと同時に自分でも同じことを心の中で言って確認しています。
頭のコンピュータは、今までに言語そのものや世界について蓄えた知識(KNOWLEDGE of the language and the world)を総動員して、この確認がうまく行くように積極的に働きかけているのです。
不完全な信号を補うことができるから、会話が円滑に行われるのですが、「その一つが予測(anticipation)という働きです。頭のコンピュータは膨大な記録をもとに、相手が次に何を言うかの見当をつけることができます。」
慣れない外国語ですと、頭のコンピュータに蓄えられた記憶がほとんどないので、予測や補充はできません。実際に伝わった信号しか認識できません。
音は認識されると同時に、頭のコンピュータにある作業記憶(working memory)がそのまま正確に短期間記憶しながら意味を理解しようとします。意味がわからないときは、今までの膨大な知識をもとに意味を推測(inference)します。そうやってわかった範囲で意味が解釈(interpretation)されると、それに声の調子や音量などのパラ言語(paralanguage)が伝えるものが加わって、伝達された内容(message)として抜き出され、それと同時に、音そのものの正確な記憶は、次の音を入れるために削除(deletion)されます。抜き出された内容は、聞き取った語句そのままではなく、重要な部分を中心とする概要のようなもので、長期記憶(long-term memory)として記憶に蓄えられるのです。
聞き取りが難しいもうひとつの原因が、内容を引き出すときの「速さ」です。
そのままの形で記憶にとどめやすい要素(チャンク)の数は7±2だという説があります。
英語を聞くときは、一語一語を聞こうとするのではなく、強くはっきり発音された言葉を中心に、意味を受け止めるように心がけましょう。
聞き取る力をつけるにはどうすればよいのでしょうか。それには、何はともあれ、母語話者の標準的な、自然な英語をたくさん聞くことです。「標準的な」というのは、たくさんの人が聞いている放送の英語のようなものです。
教材を決めたら、次の3段階で練習してください。
1) 分からないところがあれば、3回まで聞く。それ以上聞いても、ほとんど無駄です。
2) 分からなかったところを文字で確認して、なぜそこが聞き取れなかったかを考える。
3) 聞き取れなかった部分を、まねをして何回も言ってみる。
こういう作業を毎日一定量こなしていけば、必ず聞き取る力は伸びてきます。
次に心がけたいことは、速く読むクセをつけることです。
そんなに難しくないものを英語母語話者が黙読する速さは、1分当たり300語程度と考えていいでしょう。一方、アナウンサーがニュースを音読する速さはおよび150語程度です。
速く読むクセをつけるためには、・・・2つのことを心がけてください。
まず、読んだままの順序で大切な情報を速く抜き出していく、ということです。
もうひとつ大切なことは、読みながら語句を日本語に置き換えないことです。
本書は、英語学習のためにお勧めの無料ウェブサイトや、有料CD-ROMなどが多数紹介されています。
英和対訳例文が豊富なCD-ROM辞書『E-DIC英和|和英 第2版』(朝日出版社)がとても便利だと勧められています。このソフトは、見出し語74万と、13万の完全対訳例文が収録されています。
千田潤一氏によれば、TOEIC600点レベルから海外出張レベルとされる730点レベルまでに行くのには1,500時間ほど英語漬けになる必要があるということです。
大切なことは、毎日かなりの時間をかけて集中的に英語漬けとなることです。デジタルメディアを活用して、英語でのやり取りに楽しく没頭することを毎日の習慣にしてしまえば、英会話学校に行かなくても、語学留学をしなくても、必ず英語をモノにできる時代になったのです。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
英語は楽しく使うもの インターネットが可能にした最新英語習得法 単行本(ソフトカバー) – 2006/12/2
松本 青也
(著)
「学んでも使えなかった」英語を楽しく使ってモノにする。
学生を英語好きにさせる松本先生の授業が本になった! 英語の受信力(インプット)と発進力(アウトプット)を飛躍的に伸ばす、自分に合った方法が分かる。英語学校いらずの最新「楽」習ガイド。
学生を英語好きにさせる松本先生の授業が本になった! 英語の受信力(インプット)と発進力(アウトプット)を飛躍的に伸ばす、自分に合った方法が分かる。英語学校いらずの最新「楽」習ガイド。
内容(「BOOK」データベースより)
「学んでも使えなかった」英語を楽しく使ってモノにする。学生を英語好きにさせる松本先生の授業が本になった!英語の受信力(インプット)と発進力(アウトプット)を飛躍的に伸ばす、自分に合った方法が分かる。英語学校いらずの最新「楽」習ガイド。
著者について
松本青也(まつもと せいや)
愛知淑徳大学名誉教授、文学博士。
米国コロンビア大学大学院修了(応用言語学修士)。
米国ハーバード大学客員研究(1982-83)、外国語教育メディア学会副会長・中部支部長(1999-2004)、愛知淑徳大学大学院コミュニケーション研究科長、同コミュニケーション学部長、交流文化学部長を歴任。
著書に、『日米文化の特質―文化変形規則(CTR)をめぐって―』(研究社)、Sunshine English Course(文部科学省検定英語教科書・共著・開隆堂出版)、『ネットで楽しく英語コミュニケーション』(編著・大修館書店)、『コミュニケーション学入門』(共著・ナカニシヤ出版)、『新版 日米文化の特質―価値観の変容をめぐって―』(研究社)など。(2015年1月現在)
愛知淑徳大学名誉教授、文学博士。
米国コロンビア大学大学院修了(応用言語学修士)。
米国ハーバード大学客員研究(1982-83)、外国語教育メディア学会副会長・中部支部長(1999-2004)、愛知淑徳大学大学院コミュニケーション研究科長、同コミュニケーション学部長、交流文化学部長を歴任。
著書に、『日米文化の特質―文化変形規則(CTR)をめぐって―』(研究社)、Sunshine English Course(文部科学省検定英語教科書・共著・開隆堂出版)、『ネットで楽しく英語コミュニケーション』(編著・大修館書店)、『コミュニケーション学入門』(共著・ナカニシヤ出版)、『新版 日米文化の特質―価値観の変容をめぐって―』(研究社)など。(2015年1月現在)
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
松本/青也
米国コロンビア大学大学院卒(応用言語学修士)、1982‐83年米国ハーバード大学客員研究員。愛知淑徳大学大学院言語コミュニケーション専攻主任教授。文学博士。外国語教育メディア学会副会長・中部支部長(1999‐2004)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
米国コロンビア大学大学院卒(応用言語学修士)、1982‐83年米国ハーバード大学客員研究員。愛知淑徳大学大学院言語コミュニケーション専攻主任教授。文学博士。外国語教育メディア学会副会長・中部支部長(1999‐2004)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
- ISBN-104255003742
- ISBN-13978-4255003740
- 出版社朝日出版社
- 発売日2006/12/2
- 言語日本語
- 本の長さ168ページ
登録情報
- 出版社 : 朝日出版社 (2006/12/2)
- 発売日 : 2006/12/2
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 168ページ
- ISBN-10 : 4255003742
- ISBN-13 : 978-4255003740
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,263,198位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年5月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
学習理論についてはそれほど真新しい点はないが、教材紹介モノとしては圧倒的な情報量があった
2020年5月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
参考になる無料サイト等の情報が解説付きで掲載されている。
単なる情報をまとめたものだけど、どれを使えば良いか右も左もわからない
人向け。
それが正しいのかどうかも無料サイトを使ってみた本人が、どう感じるかだから。
単なる情報をまとめたものだけど、どれを使えば良いか右も左もわからない
人向け。
それが正しいのかどうかも無料サイトを使ってみた本人が、どう感じるかだから。
2020年5月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
基本的にはただのウェブサイトのリスト集です。
インターネットを検索すれば出てくるレベルの内容です。
インターネットを検索すれば出てくるレベルの内容です。
2020年5月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
シーンと単語が連動します
2020年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
英語は楽しく使うものという考えに賛成です。そして、今の日本では、その機会が豊富にある。大変参考になりました。
2020年4月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
無料で使えるサイトが満載!
2017年5月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
先生のオススメの英語に関するサイトがたくさん載っていてよかったです。