誰かに「どうやって英語を学んだの」と問われると、「アガサ・クリスティに習った」と筆者は答えるそうだ。彼女の小説が英語の教科書だという。さらに「どうしたら英文が読めるようになるの」と尋ねられたら、「自分の興味にあつた本を、ひたすら読みまくって、表現力を豊かにしていく」と返答するという。
本書は長年、英語を使って仕事をしてきた著者が「英語は苦手」な人に捧げるとなっていて、あらゆる分野の本が紹介されている。易しい英語で書かれたミステリーにはじまり、旅行ガイドブック、年鑑、ハウツー書、中高生向けの教科書、英語で外国語を学ぶテキストなど多岐にわたる。もっぱら自分の趣味にあった「英語となかよくなれる本」を読むことをすすめている。
190ページ足らずの文庫にもかかわらず、英語で書かれた文章の読み方の手ほどきがぎっしりと詰まっている。文法書の紹介や手紙の書き方、発音と聴き取りの学び方、ネットの使い方まで取り上げている。しかも、元新聞記者だけあってエッセイ風の文章にはよどみがない。本書で紹介している読み物は原語で書名と出版社名が記されているので手軽に入手しやすい。
私も筆者の英語を学ぶ手法には同感だ。私事で恐縮だが、私の留学体験(非英語圏)の一端を述べよう。留学した翌年の夏に、ある一冊の推理小説を読み切った。そときの達成感と至福の喜びは、いまも忘れ難い。次の小説も読みたいという意欲と自信が生まれ、手当たり次第に読んだ。台所の片隅に転がっている空いた缶詰のラベルまでも。
本書は巷にあふれている「ゼロから始める〜」、「はじめての〜」といった文法書よりも、はるかに優れた英語学習のコツを学べるテキストだ。勉強に行き詰まりや伸び悩を感じている方には、一読をおすすめしたい。きっと本書を読めば原書が読みたくなる誘惑に駆られ、あなたを広い世界へいざなってくれるだろう。
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英語となかよくなれる本 (文春文庫) 文庫 – 2005/8/3
高橋 茅香子
(著)
内容(「BOOK」データベースより)
私の英語の先生は、アガサ・クリスティだった―。長年、英語を使って仕事をしてきた著者が「英語は苦手」な人に贈る、豊かで知的なエッセイ集。料理、コミック、音楽に朗読、旅とミステリー。読みたい本、外国人と親しくつきあうヒント、趣味をもっと深めたくなる刺激が満載。英語となかよくすると世界は広がる、楽しくなる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
高橋/茅香子
1938年、中国・大連生まれ。62年、東京外国語大学卒業後、朝日新聞社入社。国際配信部次長、朝日ウイークリー編集長、国際本部副本部長などを歴任。98年、退職。現在は翻訳家。日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1938年、中国・大連生まれ。62年、東京外国語大学卒業後、朝日新聞社入社。国際配信部次長、朝日ウイークリー編集長、国際本部副本部長などを歴任。98年、退職。現在は翻訳家。日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
- 本の長さ190ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2005/8/3
- ISBN-104167679507
- ISBN-13978-4167679507
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2005/8/3)
- 発売日 : 2005/8/3
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 190ページ
- ISBN-10 : 4167679507
- ISBN-13 : 978-4167679507
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,096,344位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年1月17日に日本でレビュー済み
そのためには洋書を読みましょうということで、あらゆる
種類の英語の本の紹介が書かれてあります。
自分の興味のある分野の英語の本から読むことを
進めており、色々な種類の本が紹介されています。
旅、料理、小説、コミック、音楽、スポーツ。。。
私が挫折したHigh School Subject Self Taughtも紹介
されており感動でした。
種類の英語の本の紹介が書かれてあります。
自分の興味のある分野の英語の本から読むことを
進めており、色々な種類の本が紹介されています。
旅、料理、小説、コミック、音楽、スポーツ。。。
私が挫折したHigh School Subject Self Taughtも紹介
されており感動でした。
2006年5月1日に日本でレビュー済み
著者は全然知らない人だったけど、なんとなく立ち読みして第1章タイトルが「まずは洋書店へ行こう」ってのに「ん?」となり、パラパラ中身を見ていると殆ど全編が英語の本の紹介で、安易な英会話本・TOEIC対策本に辟易していた私の心を掴んだ。
本書で一番良いのは、押し付けがましい英語の勉強法を紹介するのではなく、「自分はこれが好き、これが楽しかった」という作者の趣味・好みを全面に出していること。だから厳密な意味では本書は英語学習書では無い。英語での読書に関する個人的エッセイ集といったおもむきかな。でもそこらの英語学習書より私にはよっぽど参考になった気がする。
本書で一番良いのは、押し付けがましい英語の勉強法を紹介するのではなく、「自分はこれが好き、これが楽しかった」という作者の趣味・好みを全面に出していること。だから厳密な意味では本書は英語学習書では無い。英語での読書に関する個人的エッセイ集といったおもむきかな。でもそこらの英語学習書より私にはよっぽど参考になった気がする。