私は20年ほど前に、当時念願だった英検2級を取得し、その後も「英語が話せたらどんなにかいいだろう」と思いつつも、長らく英語学習から遠ざかってしまっていました。
そんな時、同時通訳者の横山 カズ先生の存在を知り、この本に出会いました。
まず特徴的だと思ったのは「聞こえる耳をインストールするための魔法のカタカナ」です。
このカタカナを最初に見たとき、正直少し戸惑いましたが、CDをかけながらそのカタカナ通りに短い語のかたまりや例文を読む練習を何度も繰り返し、やがて口が慣れてくると、自分の発音がCDのネイティブスピーカーの発音に近づいていることに気付きました。
横山先生が書中で述べておられる
「理解したうえで言えれば聞き取れる、口に出すと英語の耳が出来上がる」を身をもって実感することができたのです。
振り返れば、特に発音の訓練など受けたことのなかった私にとって、このことは大きな喜びでした。
音読用の例文も、日常思わず口をついて出てくるようなものや、よく使うことわざ、四字熟語など、
「これを英語で言いたかった」
「なるほど、英語で言うとこうなるんだ」
と思う文章が網羅されています。
しかも、使われている語彙は意外なほど基本的なものばかりで、英語表現が簡潔でかっこいいです。
また、全ての例文に日本語の直訳と解説が書かれており、その点も学習者にとって有難いです。
トレーニングも終盤になると、
「止まらずに流暢に話すコツをつかむ」
「英語らしい表現で周りに差を付ける」
会話文の練習になりますが、ここにおいても難単語は使われておらず、これまでのトレーニングを土台として、スムーズに取り組むことができました。
横山先生は同時通訳者を目指して国内で独学で英語を学んでいた頃、つまづいたり転んだりの連続だったそうで、「自分と同じ苦労を学習者にしてほしくない」と述べておられます。
全編、細部に渡って横山先生のそんな願いを感じ取れました。
序章にありますが、
「目標はあくまで自由に瞬間的に英語が話せること」
「スピーキングで最優先すべきは、語彙力よりも単純な語を使う瞬発力」
この本でトレーニングしてみると、横山先生のこの言葉が大いに納得できます。
英語を自由に話せたらなあ。と思いながらも、どこかであきらめていた私に、この本は
「英語を聞き取れて話せると楽しい」と気付かせてくれ、そうなるための明確な方法を教えてくれました。強くおすすめします。
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