英文の基本的読み方としては、まず初出の名詞を主語とみて、
それに対応する動詞を探すことから始めます。分離しているときは、
間の部分はほぼその前の名詞にかかる形容詞句か形容詞節(懸垂状態)でしょう。
そして、その動詞が他動詞の場合、さらに目的語である名詞を探します。
さらに、第五文型の場合、目的補語がすぐあとにあるとみて、
とにかく文を完結させます。本書ではそうした読みが徹底されています。
いかんせん英語の文型はたかだか5つしかないので、それを覚えてしまうことです。
○S+V(自動詞)…第一文型、
○S+V(be動詞系統)+C(主格補語)…第二文型、
○S+V(一般他動詞)+O…第三文型、
○S+V(give系統)+O(間接目的語)+O(直接目的語)…第四文型、
○S+V(make系統)+O+C(目的補語)…第五文型。
どんなに複雑な英文も必ず上記の構造のどれかになっています。
英語を読み解くことは即ち、あたかも有機化学における分子構造の分析にも似て、
それなりに骨は折れるものの、まとまった意味が了解できたときは、
何物にも代えがたい喜びが得られるでしょう。
読者方は本書などを用いて、はじめからある程度骨の折れる文章について、
どんどん分析してゆきましょう。構文(ストラクチャー)をしっかりとったうえで、
些末な部分にも文法的説明が与えられるようになると、英語を読むのが苦でなくなります。
文学作品や科学エッセイからジャーナリズム英語(英字新聞の記事など)に至るまで、
本書の方法が適用できることを付言し、ゆくゆくはラクに英語を読みたい向きに、
本書をおすすめしておきます。
因みに、英語という言語は世界的にも稀に見る混成言語であり、ゆえに流通ベースにも乗っているわけですが、
その前身である古英語の成立は8世紀頃、ゲルマン諸語やノルマン諸語を中核として、
ラテン諸語の語彙などを簡略化して受容してきた経緯があり、
現在のアイスランド語などはそのすがたを着実に残しています。
当方は幼少時より外国語に興味を深め、以後ランダムに諸外国語を学んできましたが、
近年は改めて英語について、その位相解析に興味を持ち、英語研究を進めています。
教育方面でも中学英語や高校英語、また受験英語に加え、大学や大学院での論文英語の指導も行うなど、
語学に関して幅広い活動を展開中です。
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