同じ講談社学術文庫のハインリッヒ・シュリーマン、エドワード・モース、イザベラ・バードなどの約200年前の日本紀行時代は、まだ写真術が発達していなくて、日本の実際の姿を残すものは絵(スケッチ)に頼らざるを得なかった。
本書は今から110~120年前、職業写真家として訪日、日本各地を旅行して歩いた紀行文ならびに写真の記録である。
本の内容自体も非常に興味あるものだが、冒頭、「本書について」に澤本徳美氏が書いているように翻訳者、長岡祥三氏の翻訳文は、これが翻訳なのかと思わせるほど流麗で、どの一行をとっても日本語の教科書になりそうな文章である。
例えば第一章「東京湾」のなかの文章の一部で「船首に近い細くなった部分の両端に、水しぶきが薄い羽のように高く舞い上がり、船の回りに広がるかすかな光を受けて輝いていたので、まるで船が光る海を進んでいるように見えた。」のごときは、これから旅をする未知の国日本に対する著者の期待の大きさを推測させる。
著者は京都の社寺、保津川の急流、阿蘇山と浅間山、富士山などの日本の自然、名所旧跡などを写真に残しているが、どの一行をとっても日本礼賛ならざるはなし、という感じで日本の風景を褒めちぎっている。
また、特に第八章「日本の婦人について」では、日本女子の所作の優雅さ、可愛らしさに触れて、これがために一部外国人に誤解を与えていることを指摘、一方実際に家庭内を支配しているのは女子であり、また職業婦人として独立心を持っていることなど、これまた日本婦女子の礼賛に終始している。
本書の各所に散りばめられている日本各地の写真の素晴らしさもさることながら、写真に登場する庶民の引き締まった体や顔つき、日本女性の姿など、我々読者をして、日本人たる誇りを持たせてくれる。
写真に登場する女性たちは、当時は職業モデルなどなかった時代なのに、結構美人が多いので楽しませてくれる。
全体としては「ほめ過ぎ」の感がなきにしもあらずである。
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英国人写真家の見た明治日本 (講談社学術文庫 1710) 文庫 – 2005/5/11
ハーバート・G・ポンティング
(著),
長岡 祥三
(翻訳)
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スコット南極探検隊同行写真家の100枚の写真で甦る100年前の日本
スコット南極探検隊の映像記録を残したポンティングは、世界を旅し、日本を殊の外愛し、この世の楽園と讃えた。京都の名工との交流、日本の美術工芸品への高い評価。美しい日本の風景や日本女性への愛情こもる叙述。浅間山噴火や決死の富士下山行など迫力満点の描写。江戸の面影が今なお色濃く残る100年前の明治の様子が著者自らが写した貴重な写真とともにありありと甦る。
本書の特徴は、著者自身の経験が生き生きと描かれ、さらにさまざまなエピソードが織り込まれている点であり、その意味でユニークな日本滞在記といえるだろう。保津川の急流で泳いだり、富士山の下山の途中、道なき道を下るなど、かなりの冒険もしている。浅間山の山頂で噴火に遭ったときの描写や精進湖の花火の話も大変おもしろい。随所に出てくる風景描写に、さすがに写真家ならではの細かな観察がうかがわれる。――<本書「訳者あとがき」より>
スコット南極探検隊の映像記録を残したポンティングは、世界を旅し、日本を殊の外愛し、この世の楽園と讃えた。京都の名工との交流、日本の美術工芸品への高い評価。美しい日本の風景や日本女性への愛情こもる叙述。浅間山噴火や決死の富士下山行など迫力満点の描写。江戸の面影が今なお色濃く残る100年前の明治の様子が著者自らが写した貴重な写真とともにありありと甦る。
本書の特徴は、著者自身の経験が生き生きと描かれ、さらにさまざまなエピソードが織り込まれている点であり、その意味でユニークな日本滞在記といえるだろう。保津川の急流で泳いだり、富士山の下山の途中、道なき道を下るなど、かなりの冒険もしている。浅間山の山頂で噴火に遭ったときの描写や精進湖の花火の話も大変おもしろい。随所に出てくる風景描写に、さすがに写真家ならではの細かな観察がうかがわれる。――<本書「訳者あとがき」より>
- 本の長さ336ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2005/5/11
- 寸法10.8 x 1.4 x 14.8 cm
- ISBN-104061597108
- ISBN-13978-4061597105
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2005/5/11)
- 発売日 : 2005/5/11
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 336ページ
- ISBN-10 : 4061597108
- ISBN-13 : 978-4061597105
- 寸法 : 10.8 x 1.4 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 259,187位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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100年前の日本へタイムスリップ
かつての外国人の日本に対する印象はフジヤマ、ゲイシャと言ったところが一般的な感覚であったろうと思いますが、著者はそれらと一線を画して、見事に日本を紹介しています。特に「京都の名工」では単に七宝焼きの素晴らしさだけでなく、その製作者への尊敬の念と人柄にまでも踏み込んでいます。「富士登山」「阿蘇山と浅間山」では自ら登山に挑戦し、日本人のの登山風景や山岳信仰などの紹介を語りながら、読者をどんどんポンティングの世界へと引き込んでゆきます。それは写真家としての観察力のなせる技なのかと思います。多数の日本の風景が収められていますが、その素晴らしさは単に風景写真ではなく、ほとんどの場面に人物を見事に配していることにあります。その一枚、一枚が文章とともに、私たちを明治の時代へとタイムスリップさせて行きます。100年経った今こそ私たち日本人にとって、とても興味深い一冊となったと言っていいかと思います。是非一読を勧めたい本です。ただ残念なのは、全てとは言わないまでも何枚かの写真が光沢紙で紹介されていれば、より興味深いものになっていたでしょう。日本語版では原文のおよそ半分が割愛されているとのこと。機会があればその全文に出会ってみたいと思います。余談ですが、「イザベラ・バードの日本紀行」を読み始めたところです。(追記)別の資料から、137頁の「クレーターの端から火口を覗く」の写真は、綿密に人物配置を行い、3m位の三脚を組んだ高い位置から撮影していたことが判りました。写真は " In Lotus-Land Japan" 初版本です(1910年発行)。
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2020年7月19日に日本でレビュー済み
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2014年9月22日に日本でレビュー済み
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明治の日本の姿を知りたいと思い購入しました。
大変よく調べて書かれていることに感心しましたし、作者の関心ごとがどこにあるかもよくわかる読み物でした。
写真がもっと見えるかと思いましたが、人間が写っているものはかなり作りこんだシーンでした。自然や文化財の描写は写真家らしい貴重なものだと思います。ただし、庶民の生活、普段着の日本とは趣が違います。
その時代にこれだけの旅行をして、さらに精力的に写真を撮影した作者のパワーは驚くしかありません。
大変よく調べて書かれていることに感心しましたし、作者の関心ごとがどこにあるかもよくわかる読み物でした。
写真がもっと見えるかと思いましたが、人間が写っているものはかなり作りこんだシーンでした。自然や文化財の描写は写真家らしい貴重なものだと思います。ただし、庶民の生活、普段着の日本とは趣が違います。
その時代にこれだけの旅行をして、さらに精力的に写真を撮影した作者のパワーは驚くしかありません。
2020年2月25日に日本でレビュー済み
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静岡県富士宮市に生まれまして、彼が旅行した場所をこの本を読みながら辿って見ました。彼の訪日は明治時代ですが、現在でも富士山を含む自然の景色は変わらないところに感動します。
2013年9月14日に日本でレビュー済み
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まだまだ近代化されて無い日本をよく歩き詳細に調べたことに感服
2023年2月27日に日本でレビュー済み
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著者が日本好きすぎてちょっと誉めすぎじゃないかと感じるところもありますが、とても面白く読めます。アメリカ人よりもイギリス人の方が古い日本を理解しやすいのでしょう。
2013年11月17日に日本でレビュー済み
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歴史家ではなく、写真家がみた日本ということで、普通の日本人の生活が記述されており、参考になった。それにしても写真に出る日本人が貧しそうではあるが逞しそい姿が印象的でした。
2016年9月16日に日本でレビュー済み
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デザインも色もとても良かったです♪世界6局対応電波ソーラーGWFの黄色いベルトのGショックも注文しました!!
2009年4月23日に日本でレビュー済み
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この本の原著の題名は 『 In Lotus Land Japan この世の楽園・日本 』 です。
題名からも如何に日本に好意的な本であるかが想像できます。
また、この本は 『 著名写真家が書いた日本紹介の本 』 とでもいうような内容です。数多くの、いかにも日本的な写真が掲載されていて、なんともくよ気持ちよく読み進められる本です。
文章も、非常に優れたものです。これは作者が優れているのか? 翻訳者が優れているのか?
今から100年前というと、白人の書いたものには有色人種に対する無理解や、蔑視が相当入ってくるものですが、この本にはそれらが見られません。
100年前の日本の姿がも写真とともに生き生きとよみがえります。
あえて欠点を言うと、日本人にとっては既に知っていることも少なからず出てきますから、多少退屈するところもあるかもしれません。
小冊子でもあり、章ごとに独立しているので、ちょっとした息抜きの時に、章ごとに読めば、気分転換とともに、楽しく、気持ちよく読み進められると思います。
題名からも如何に日本に好意的な本であるかが想像できます。
また、この本は 『 著名写真家が書いた日本紹介の本 』 とでもいうような内容です。数多くの、いかにも日本的な写真が掲載されていて、なんともくよ気持ちよく読み進められる本です。
文章も、非常に優れたものです。これは作者が優れているのか? 翻訳者が優れているのか?
今から100年前というと、白人の書いたものには有色人種に対する無理解や、蔑視が相当入ってくるものですが、この本にはそれらが見られません。
100年前の日本の姿がも写真とともに生き生きとよみがえります。
あえて欠点を言うと、日本人にとっては既に知っていることも少なからず出てきますから、多少退屈するところもあるかもしれません。
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