植物写真家の筆者が日本最北の離島、花の島と呼ばれる礼文島に移り住んで14年。この間に礼文・利尻島の自然や人々との付き合いを通して感じられたこと、心の変化などが散りばめられた筆者初のフォトエッセイです。
礼文島は人口三千五百人ほどの漁業と観光の島で、高山植物やレブンアツモリソウの咲く島として有名です。この花の島に移り住んだ筆者が植物写真家や自然を守るボランティア、子供の成長を見守る母(そしてあるときはシンデレラ?)として感じた、観光ガイドブックなどでは知ることのできない礼文島の本当の自然と、島人の暮らしぶり(と食べ物)が紹介されています。写真を通して旅人の知らない離島、礼文島の真の姿を垣間見ることもできます。
礼文島に行ったことのある人(私の場合)でももう一度、あるいは何度でも行って、もっと礼文島を知りたくなるかもしれません。礼文島に行ったことのない人はどう思われるのか、誰か書評を書いてください。離島での暮らしがどんなものか興味のある人にもお勧めできる本です。全体の半分はきれいな写真で、やさしい文面なので読みやすく、また挿絵がとってもかわいらしく、心なごませてくれます。
また、読み進むなかで、不便な離島、礼文島に移り住むことが「生まれる前からの約束」だったと思えるようになった著者に対して、私自身の「約束」は何だろうと考えさせられました。
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
無料アプリを入手するには、Eメールアドレスを入力してください。
