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芋虫 江戸川乱歩ベストセレクション2 (角川ホラー文庫) 文庫 – 2008/7/25
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両手両足を失い、話すことも聞くこともできない帰還軍人の夫。時子は一見献身的に支えながら、実は無力な生き物扱いをし楽しんでいた、ある日時子の感情が爆発し……。表題作をはじめ9本収録。
- 本の長さ196ページ
- 言語日本語
- 出版社角川グループパブリッシング
- 発売日2008/7/25
- ISBN-104041053293
- ISBN-13978-4041053294
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
時子の夫は、奇跡的に命が助かった元軍人。両手両足を失い、聞くことも話すこともできず、風呂敷包みから傷痕だらけの顔だけ出したようないでたちだ。外では献身的な妻を演じながら、時子は夫を“無力な生きもの”として扱い、弄んでいた。ある夜、夫を見ているうちに、時子は秘めた暗い感情を爆発させ…。表題作「芋虫」ほか、怪奇趣味と芸術性を極限まで追求したベストセレクション第2弾。
著者について
えどがわらんぽ●1894年三重県生まれ。1923年「二銭銅貨」でデビュー。明智小五郎が活躍の「D坂の殺人事件」などで探偵小説界のトップに。1965年没。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
江戸川/乱歩
1894年三重県生まれ。早稲田大学卒業。雑誌編集、新聞記者などを経て、1923年「二銭銅貨」でデビュー。以後、「D坂の殺人事件」「心理試験」「孤島の鬼」などの探偵小説を次々発表。代表的なシリーズに、「怪人二十面相」「少年探偵団」などがある。日本の小説界に多大なる業績を残す。65年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1894年三重県生まれ。早稲田大学卒業。雑誌編集、新聞記者などを経て、1923年「二銭銅貨」でデビュー。以後、「D坂の殺人事件」「心理試験」「孤島の鬼」などの探偵小説を次々発表。代表的なシリーズに、「怪人二十面相」「少年探偵団」などがある。日本の小説界に多大なる業績を残す。65年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 角川グループパブリッシング (2008/7/25)
- 発売日 : 2008/7/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 196ページ
- ISBN-10 : 4041053293
- ISBN-13 : 978-4041053294
- Amazon 売れ筋ランキング: - 155,677位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 319位角川ホラー文庫
- - 1,436位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1894年三重県生まれ。早稲田大学卒業。雑誌編集、新聞記者などを経て、1923年「二銭銅貨」でデビュー。以後、「D坂の殺人事件」などの探偵小説を 次々発表。怪奇小説、幻想小説にも優れた作品が多い。代表的なシリーズに、「怪人二十面相」「少年探偵団」などがある。日本の小説界に多大なる業績を残 す。65年没(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 大槻ケンヂが語る江戸川乱歩 私のこだわり人物伝 (ISBN-13:978-4041847213)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年9月2日に日本でレビュー済み
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江戸川乱歩の作品の中でも、ホラー系のものを集めた短編集ですが、やはり表題作の「芋虫」が圧巻。時代がら露骨な表現が避けられている上に伏字まであるけど、その分二人の異常な性愛の情景が想像されてしまいます。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
ベスト1000レビュアー
表題作の「芋虫」は左翼反戦思想だと当局に睨まれ、伏せ字での出版を余儀なくされたと言ういわく付きの作品。で、この文庫版では伏せ字のまま掲載されているのだが、これが意外に良かった。恐らく性的な内容が多分に含まれてるのだろうけど、メチャクチャに想像力を刺激するのである。ストーリーを紹介すると、戦争で四肢を欠損する負傷を負いながら奇跡的に一命をとりとめて帰還した夫を迎えた妻。文字通り「芋虫」状態の彼を気味悪がって誰も近寄らず、離れた家で彼女だけが一緒にひっそりと暮らしている。聞くことも話すことも出来ず視覚だけ健在で、他に何も出来ない彼に残されたのは食欲と性欲。不倫で話題になった乙武氏を想起したが、彼の世話を続ける妻は当然性欲の方の世話もしているうちに、彼女の方が異常な性欲の虜になっていく。こんな伏せ字がある。
それを見ると、時子は、いつもの通り、ある感情がうずうずと、身内に湧起こって来るのを感じるのだった。彼女は狂気のようになって、・・・・・・・・・・。・・・・・、・・・・・・・・・・。
かなりの伏せ字があるが、多くは性行為を描写しているのではないかと思われ、隠されている事によってより淫靡な妄想を可能にしている。現在では伏せ字を取った版も入手出来るのだが、むしろこのままの方が本作の価値を高めているようにすら感じた。素人ネット小説家としての私は伏せ字なんか糞食らえ、と思っており、基本的に伏せ字は使わない。だって「オ○ンコ」と書いたって「オマンコ」である事は自明だし、「女子○生」などに至っては隠す意味ないだろ、と感じてしまうのだ。少し前FC2ブログで言葉狩り事件があったから他サイトの人が神経質になるのは理解するけど、私は気にしない。ダテに前科4犯じゃないのだ。だが、本作を読んでみて、一文字だけじゃなく文章や節全部を隠す伏せ字は、使い道があるな、と思った次第である。なんだか下世話過ぎる感想になったが、「芋虫」は次第に狂気に染まっていく妻に最後に残った目を潰された夫が、そんな妻を全て受け止めて「ユルス」と遺書を残して真っ暗な井戸に身を投げ死んでいく、究極の夫婦愛を描いた感動作であった。
他の収録作もそれぞれに趣があり十分堪能出来たが、個人的に気に入ったのは「踊る一寸法師」と「人でなしの恋」。前者では見世物一座で皆にバカにされている小人が、いつもの手品と見せかけて本当に刺し殺した女の血が滴る生首を月光にかざしながら影絵のように踊り狂っている視覚イメージがズシンと来た。そして後者では少女人形に魅せられた男が妻に隠れて逢瀬を繰り返し、それに気付いた妻が人形を解体すると一緒に自害してしまうと言う、異常なフェチ世界が心に残った。
本巻では特に「SM」趣味に通じる作品が目立った江戸川乱歩ベストセレクション。今度も非常に楽しみだ。
それを見ると、時子は、いつもの通り、ある感情がうずうずと、身内に湧起こって来るのを感じるのだった。彼女は狂気のようになって、・・・・・・・・・・。・・・・・、・・・・・・・・・・。
かなりの伏せ字があるが、多くは性行為を描写しているのではないかと思われ、隠されている事によってより淫靡な妄想を可能にしている。現在では伏せ字を取った版も入手出来るのだが、むしろこのままの方が本作の価値を高めているようにすら感じた。素人ネット小説家としての私は伏せ字なんか糞食らえ、と思っており、基本的に伏せ字は使わない。だって「オ○ンコ」と書いたって「オマンコ」である事は自明だし、「女子○生」などに至っては隠す意味ないだろ、と感じてしまうのだ。少し前FC2ブログで言葉狩り事件があったから他サイトの人が神経質になるのは理解するけど、私は気にしない。ダテに前科4犯じゃないのだ。だが、本作を読んでみて、一文字だけじゃなく文章や節全部を隠す伏せ字は、使い道があるな、と思った次第である。なんだか下世話過ぎる感想になったが、「芋虫」は次第に狂気に染まっていく妻に最後に残った目を潰された夫が、そんな妻を全て受け止めて「ユルス」と遺書を残して真っ暗な井戸に身を投げ死んでいく、究極の夫婦愛を描いた感動作であった。
他の収録作もそれぞれに趣があり十分堪能出来たが、個人的に気に入ったのは「踊る一寸法師」と「人でなしの恋」。前者では見世物一座で皆にバカにされている小人が、いつもの手品と見せかけて本当に刺し殺した女の血が滴る生首を月光にかざしながら影絵のように踊り狂っている視覚イメージがズシンと来た。そして後者では少女人形に魅せられた男が妻に隠れて逢瀬を繰り返し、それに気付いた妻が人形を解体すると一緒に自害してしまうと言う、異常なフェチ世界が心に残った。
本巻では特に「SM」趣味に通じる作品が目立った江戸川乱歩ベストセレクション。今度も非常に楽しみだ。
ベスト1000レビュアー
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江戸川乱歩の 「芋虫」 は、戦前の作品として発禁となった問題作である。
反戦・社会派作品という評価もあろうが、そんな世俗的評価の次元をはるかに超えた世界を描き出す。
サディズム、マゾヒズム、といった生易しい形容を ブッ飛ばさんばかり の迫力なのである。
・ ・ ・ 四肢を失っているが、男性機能は残存する夫から、「視覚」をも奪わんとする 妻。
・ ・ ・ クライマックスの 井戸に にじり寄る 「 芋虫 」 のなんとも不気味な描写。
我国の文学史上最大の問題作であり、その超弩級のパワーは、今日に於いてなお健在である。
江戸川乱歩の 「芋虫」 は、戦前の作品として発禁となった問題作である。
反戦・社会派作品という評価もあろうが、そんな世俗的評価の次元をはるかに超えた世界を描き出す。
サディズム、マゾヒズム、といった生易しい形容を ブッ飛ばさんばかり の迫力なのである。
・ ・ ・ 四肢を失っているが、男性機能は残存する夫から、「視覚」をも奪わんとする 妻。
・ ・ ・ クライマックスの 井戸に にじり寄る 「 芋虫 」 のなんとも不気味な描写。
我国の文学史上最大の問題作であり、その超弩級のパワーは、今日に於いてなお健在である。
2010年9月17日に日本でレビュー済み
江戸川乱歩の短編小説集。
その一話目に掲載されているのが、この「芋虫」という小説である。
表紙絵から想像出来るように、四股を失った軍人とその妻の話。
まさに「おどろおどろしい」という表現しか思い付かない。僅か数十ページしか無い小説である。
それにも関わらず、これほど人間の狂気と世間の冷徹さと、戦争の無常さを同時に味わえる(というより、味わわされる)小説は無いのではないか。
まさに脳みそを打ち砕かれたかのような衝撃を覚えた。
特に妻の狂気の描写が圧倒的である。「どうせ架空の話だから」という考えは粉々に吹き飛び、人間の心の奥底にあるどろどろとした真っ黒な光をまざまざと見せ付けられる。
恐怖を感じさせながらも好奇心をそそらせる表現が洗練されているため、読み進むうちにいつの間にか世界に引きずり込まれ、自分自身がまさにこの夫婦の絶望と虚しさの淵に立たされてしまう。
自分にも存在するかもしれない人間の「別の一面」、それ故に「目を背けたいけど見ずにはいられない」。この表現がぴったりな作品と言えるだろう。
本屋で試しに軽い気持ちで立ち読みしたのだが、読み終えた後は気が滅入ってしまった。
クラシックが流れる優雅で明るい店内とは対照的に、自分は真っ暗な井戸の中に佇んでいるような恐怖。
そう言った感覚を味わわされる強烈な内容である。
是非とも大人に読んでもらいたい小説である。
ホラーとしての完成度は元より、巨匠の緻密で繊細な表現力に圧倒されることだろう。
その一話目に掲載されているのが、この「芋虫」という小説である。
表紙絵から想像出来るように、四股を失った軍人とその妻の話。
まさに「おどろおどろしい」という表現しか思い付かない。僅か数十ページしか無い小説である。
それにも関わらず、これほど人間の狂気と世間の冷徹さと、戦争の無常さを同時に味わえる(というより、味わわされる)小説は無いのではないか。
まさに脳みそを打ち砕かれたかのような衝撃を覚えた。
特に妻の狂気の描写が圧倒的である。「どうせ架空の話だから」という考えは粉々に吹き飛び、人間の心の奥底にあるどろどろとした真っ黒な光をまざまざと見せ付けられる。
恐怖を感じさせながらも好奇心をそそらせる表現が洗練されているため、読み進むうちにいつの間にか世界に引きずり込まれ、自分自身がまさにこの夫婦の絶望と虚しさの淵に立たされてしまう。
自分にも存在するかもしれない人間の「別の一面」、それ故に「目を背けたいけど見ずにはいられない」。この表現がぴったりな作品と言えるだろう。
本屋で試しに軽い気持ちで立ち読みしたのだが、読み終えた後は気が滅入ってしまった。
クラシックが流れる優雅で明るい店内とは対照的に、自分は真っ暗な井戸の中に佇んでいるような恐怖。
そう言った感覚を味わわされる強烈な内容である。
是非とも大人に読んでもらいたい小説である。
ホラーとしての完成度は元より、巨匠の緻密で繊細な表現力に圧倒されることだろう。
2015年11月12日に日本でレビュー済み
高校のころ乱歩の「芋虫」を新潮文庫のほうで読んだが、最近、角川ホラー文庫で読み返したが、改めてすごいと思いました。時代から言って日露戦争で負傷しただろう、手足のない主人を介護する奥さんの話で、彼女の暗いサディズムと三十路の性欲があいまった描写に迫力があり、手足のない主人の唯一の世間と繋がりを持つ器官であった両目を潰す描写については、そら怖ろしいものを感じます。そして、主人は、目が見えなく口に鉛筆を加えて書いているためめちゃくちゃな字で書かれた「許す」というメモを残して、芋虫のように庭を這い井戸へ身を投げる描写はなんとも言いようがありません。
ベスト50レビュアー
『芋虫』(江戸川乱歩著、角川ホラー文庫)は、戦傷で芋虫のような体になってしまった男と、その貞節な妻の妖しい物語である。
「このような姿になって、どうして命をとり止めることができたかと、当時医学界を騒がせ、新聞が未曾有の奇談として書き立てたとおり、須永廃中尉のからだは、まるで手足のもげた人形みたいに、これ以上毀れようがないほど、無残に、無気味に傷つけられていた。両手両足は、ほとんど根もとから切断され、わずかにふくれ上がった肉塊となって、その痕跡を留めているにすぎないし、その胴体ばかりの化物のような全身」は「まるで、大きな黄色の芋虫であった」。一方、「このごろめっきり脂ぎってきた」30歳の妻は、「自分のどこに、こんないまわしい感情がひそんでいたのかと、あきれ果てて身ぶるいすることがあった」。乱歩の倒錯的な世界を垣間見せてくれる作品である。
「このような姿になって、どうして命をとり止めることができたかと、当時医学界を騒がせ、新聞が未曾有の奇談として書き立てたとおり、須永廃中尉のからだは、まるで手足のもげた人形みたいに、これ以上毀れようがないほど、無残に、無気味に傷つけられていた。両手両足は、ほとんど根もとから切断され、わずかにふくれ上がった肉塊となって、その痕跡を留めているにすぎないし、その胴体ばかりの化物のような全身」は「まるで、大きな黄色の芋虫であった」。一方、「このごろめっきり脂ぎってきた」30歳の妻は、「自分のどこに、こんないまわしい感情がひそんでいたのかと、あきれ果てて身ぶるいすることがあった」。乱歩の倒錯的な世界を垣間見せてくれる作品である。
他の国からのトップレビュー

Eugenia
5つ星のうち5.0
Genial
2019年6月10日にスペインでレビュー済みAmazonで購入
Genial. Llegó rapidísimo y en perfecto estado. Gracias !