舟を編む (日本語) 単行本 – 2011/9/17
三浦 しをん
(著)
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ISBN-104334927769
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ISBN-13978-4334927769
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出版社光文社
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発売日2011/9/17
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言語日本語
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本の長さ259ページ
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
玄武書房に勤める馬締光也。営業部では変人として持て余されていたが、人とは違う視点で言葉を捉える馬締は、辞書編集部に迎えられる。新しい辞書『大渡海』を編む仲間として。定年間近のベテラン編集者、日本語研究に人生を捧げる老学者、徐々に辞書に愛情を持ち始めるチャラ男、そして出会った運命の女性。個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていく―。しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして『大渡海』は完成するのか―。
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2011/9/17)
- 発売日 : 2011/9/17
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 259ページ
- ISBN-10 : 4334927769
- ISBN-13 : 978-4334927769
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 115,242位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 1,013位直木賞受賞(126-150回)作家の本
- - 3,732位日本文学
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年3月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
温かく愛おしい気持ちにさせてくれる小説でした。
仕事とは地道で一躍飛びには進まない、進んでは戻りを繰り返して少しずつの進歩の故に完成があり、でも完成の後もまだまだ仕事はある。そんな全ての仕事がそうであり、辞書作りは、さらなる地道に、長きに渡り作り上げて行く作業なのだと初めて知りました。
登場人物の心理や発言も、登場人物のキャラクター通りで、どの登場人物にも感情移入できました。
辞書作りた対しても登場人物に対しても、どれだけの事を調べ綿密に計画し、作り上げて来たのかと思うほどに、とても濃く人間味あふれるステキな小説でした!!
仕事とは地道で一躍飛びには進まない、進んでは戻りを繰り返して少しずつの進歩の故に完成があり、でも完成の後もまだまだ仕事はある。そんな全ての仕事がそうであり、辞書作りは、さらなる地道に、長きに渡り作り上げて行く作業なのだと初めて知りました。
登場人物の心理や発言も、登場人物のキャラクター通りで、どの登場人物にも感情移入できました。
辞書作りた対しても登場人物に対しても、どれだけの事を調べ綿密に計画し、作り上げて来たのかと思うほどに、とても濃く人間味あふれるステキな小説でした!!
2020年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日経新聞の読みたい本にあり、気になっていました。同様に載っていた『蜂蜜と遠雷』が今まで感じたのことのない、音を感じる本で、非常に面白かったです。
Amazonプライムで本作の映画があったので、飛びついて、見ました。空気感、ストーリー、俳優、時代の推移、カメラ等等素晴らしい映画でした。
アニメ化されそれも見ようと思いましたが、折角ならば映画をまた見ようと何度も見ました。
原作もいよいよ読みました。キャラクターが違いました。展開も少し違う。
空気感で映画の方が好きです。
紙会社の営業マンがより描かれ、大学教授とのやりとりは、小説の良いところ。オダギリさんが演じた西岡くんがいい役だったので、キャラクターは映画の方が良かった。
恋文の内容も掲載されて良いが、映画の恋文は違う内容のような気がします。
比較すると楽しめるように思います。
小説のスピンオフ的なエピソードはいいですが、ストーリーは映画の方が好きでした。
宮崎あおいさんの馬締くんへの返事は映画でなかなか惹きつける演技で一番好きなところ。小説のシーンも良いですが、映画の方がドラマチック。
辞書に対するイメージも世の中にかなり影響与えてので、いずれにしても、革新的な小説かもしれません。
Amazonプライムで本作の映画があったので、飛びついて、見ました。空気感、ストーリー、俳優、時代の推移、カメラ等等素晴らしい映画でした。
アニメ化されそれも見ようと思いましたが、折角ならば映画をまた見ようと何度も見ました。
原作もいよいよ読みました。キャラクターが違いました。展開も少し違う。
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比較すると楽しめるように思います。
小説のスピンオフ的なエピソードはいいですが、ストーリーは映画の方が好きでした。
宮崎あおいさんの馬締くんへの返事は映画でなかなか惹きつける演技で一番好きなところ。小説のシーンも良いですが、映画の方がドラマチック。
辞書に対するイメージも世の中にかなり影響与えてので、いずれにしても、革新的な小説かもしれません。
2020年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今や,言葉の意味を調べる時は,まずWikipediaにあたります.適当な語釈や,抜け漏れのある内容を目にすることもありますが,きっと誰かが後で直すのだろうと気に留めず,デジタルな便利さを享受する日常にすっかり慣れた今,紙の辞書を編纂するお話は,かえって新鮮でした.
抜け漏れのない見出し語,明解で矛盾のない語釈,ぱっと見開いた時のフォントや図面のレイアウトの美しさ,「ぬめり感」のある紙質に至るまで,ものすごい時間と労力の上に成り立っていることを知りました.
さらに,私はこの本を読むまで,語釈がすぐ変化するからこそ辞書はデジタル化(かつオープン化)が必至であり,誰かが編纂した紙の本なんてアンティークのような贅沢品だと考えていました.でも,きっと,そんなことはないんですね.
言葉は日々変化するからこそ,ある時代,ある瞬間に切り取り,ある自由な立場にいる編者の統一した編集方針に従って一冊の本に収めるべく語釈を練り上げる.そうすることで,日本語という言葉の,さらには日本の現代文化の後ろ盾となるような「土台」ができあがる.それが我々の自由な思想やコミュニケーションの支えとなる.そんな価値に気付かされました.
辞書の話と聞いて,一見,難解そうな内容と思いましたが,魅力的なキャラクターたちの織り成すヒューマンドラマによって,一気に読めました.主人公もさることながら,私も,西岡(&麗美)が好きです.
そして,波乱万丈ではないですが,辞書編纂というテーマに対して淡々とした脚本のようなストーリー展開も合っていると個人的に思いました.
あれ,前回辞書引いたのっていつだったっけ...久々に「ぬめり感」を確かめてみたくなりました.
抜け漏れのない見出し語,明解で矛盾のない語釈,ぱっと見開いた時のフォントや図面のレイアウトの美しさ,「ぬめり感」のある紙質に至るまで,ものすごい時間と労力の上に成り立っていることを知りました.
さらに,私はこの本を読むまで,語釈がすぐ変化するからこそ辞書はデジタル化(かつオープン化)が必至であり,誰かが編纂した紙の本なんてアンティークのような贅沢品だと考えていました.でも,きっと,そんなことはないんですね.
言葉は日々変化するからこそ,ある時代,ある瞬間に切り取り,ある自由な立場にいる編者の統一した編集方針に従って一冊の本に収めるべく語釈を練り上げる.そうすることで,日本語という言葉の,さらには日本の現代文化の後ろ盾となるような「土台」ができあがる.それが我々の自由な思想やコミュニケーションの支えとなる.そんな価値に気付かされました.
辞書の話と聞いて,一見,難解そうな内容と思いましたが,魅力的なキャラクターたちの織り成すヒューマンドラマによって,一気に読めました.主人公もさることながら,私も,西岡(&麗美)が好きです.
そして,波乱万丈ではないですが,辞書編纂というテーマに対して淡々とした脚本のようなストーリー展開も合っていると個人的に思いました.
あれ,前回辞書引いたのっていつだったっけ...久々に「ぬめり感」を確かめてみたくなりました.
2020年12月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「舟を編む」が賞をとってから、気に掛けつつもなかなか読むタイミングを計りかねていた。
辞書編纂を題材にしている、と知っていたからだ。
内容におおよその当たりがついているだけに、言葉と膨大な資料に埋もれて進行していくであろう内容が重たい、のではないかと危惧していたのだ。
かつて辞書にはお世話になった世代だ。
しかし、実際にこの本を読むまで、あの薄い紙の中に、小さな宇宙が詰まっていたとは考えたことも無かった。
しかもどんなに使い込んでもあの一見柔な紙は破れることがなかった。
本の中で何度も繰り返されたメッセージがある。
それは、人は言葉無しに自分の思いを伝えられない。という余りに当たり前すぎて日常から抜け落ちていた事実である。
思いを乗せて運ぶ言葉を扱う辞書はそれだけに大切である。
辞書編纂は大海に笹舟でこぎ出していくようなチャレンジなのだ、と編纂者たちは気を引き締め、たとえ一語たりとも疎かにしない。かれらの熱意は読者を共感者としなければならない。
編纂者たちが自らに課した戒めである。
私の本に対する予想は半分当たっていたけれど、半分は異なっていた。
読了して、やはり読んで好かったと思わずにいられなかった。
変人と受け止められている主人公の性格設定が好ましく、彼を取り巻く人々にも好感が持てた。
下宿先の春日のアパートは昭和の匂いが満載だ。下駄箱、上がり框、共同炊事場、なによりも真っ直ぐのびた廊下の色が懐かしい。
ギシギシ音のする廊下の左右にドアーがあり総ての部屋が本で満たされている。
古びた社屋の編集部にも同じ匂いが漂う。
正に辞書編纂はこの環境でなくてはならない。
主人公と仲間たちの熱意無くしては、そして多くの人々のパワーを得なければ、言葉の舟を作り上げることは不可能だったろう。
重い内容を、コミカルにときに爽やかに描いた作者に拍手したい。
辞書編纂を題材にしている、と知っていたからだ。
内容におおよその当たりがついているだけに、言葉と膨大な資料に埋もれて進行していくであろう内容が重たい、のではないかと危惧していたのだ。
かつて辞書にはお世話になった世代だ。
しかし、実際にこの本を読むまで、あの薄い紙の中に、小さな宇宙が詰まっていたとは考えたことも無かった。
しかもどんなに使い込んでもあの一見柔な紙は破れることがなかった。
本の中で何度も繰り返されたメッセージがある。
それは、人は言葉無しに自分の思いを伝えられない。という余りに当たり前すぎて日常から抜け落ちていた事実である。
思いを乗せて運ぶ言葉を扱う辞書はそれだけに大切である。
辞書編纂は大海に笹舟でこぎ出していくようなチャレンジなのだ、と編纂者たちは気を引き締め、たとえ一語たりとも疎かにしない。かれらの熱意は読者を共感者としなければならない。
編纂者たちが自らに課した戒めである。
私の本に対する予想は半分当たっていたけれど、半分は異なっていた。
読了して、やはり読んで好かったと思わずにいられなかった。
変人と受け止められている主人公の性格設定が好ましく、彼を取り巻く人々にも好感が持てた。
下宿先の春日のアパートは昭和の匂いが満載だ。下駄箱、上がり框、共同炊事場、なによりも真っ直ぐのびた廊下の色が懐かしい。
ギシギシ音のする廊下の左右にドアーがあり総ての部屋が本で満たされている。
古びた社屋の編集部にも同じ匂いが漂う。
正に辞書編纂はこの環境でなくてはならない。
主人公と仲間たちの熱意無くしては、そして多くの人々のパワーを得なければ、言葉の舟を作り上げることは不可能だったろう。
重い内容を、コミカルにときに爽やかに描いた作者に拍手したい。