何年も前、テレビなどで見た東田君の様子からしてこの本の著者は母親と判断していました。
今回久しぶりに再読し、東田君の出ている動画を見たりして、やはり著者は母親だと感じます。
動画で見る、成人したと思われる東田君は、とても綺麗な歯をしていました。
母親がきっちり手入れをしているのでしょう。あらゆる面で母親が尽くし、また、東田君もそれに応えてくれてる感じがしました。「永遠の、幼子と若い母親」みたいな。
私も頑張ってはいたつもりです。子供が幼ないうちからABAやTEACCHといったメジャーな療育の勉強に励み、各種専門家の先生方のカウンセリングを受け、もちろん医療機関とも繋がりました。
でも、それでも、子供は挨拶ひとつ発語する事もなく、身体ばかり大きくなって、思春期に入り衝動性が増し、警察の助けを借りなくてはならないほど暴れる事も出てきたのです。10年以上通い続けた専門家から後出しで「こうゆうケースの子もいる、親の努力不足ではない」なんてなぐさめにもならぬ言葉をもらい、どんだけ落胆した事か。
現実に向き合い、これから自分がやれる事を探している中、私がどんだけ努力してきたか何も知らない人から「自閉症について理解すると楽になるよ」とこの本を手渡されました。
この本を貸してきたママはすごくこの本の内容に惹かれたのだろうし、お子さんが東田君と似たタイプなのかもしれない。
けれどこの本に共感できない人もいるし、自閉症といっても東田君とは全然違うタイプの子もいる。
親御さん始め、自閉症の人達に関わる方々がこの本を読み、自閉症児について理解しきった気持ちになるのは危ないです。
いや、この本について断言するのは、まだ早いのですね。
私は今後も東田親子に注目し続けます。高齢などの理由で母親が息子をフォロー出来なくなった時、東田君がどうなるのか見届けたいのです。唯一無二の理解者を失っても東田君は落ち着き続けて執筆を続けていくのか、それともイッキに荒れるのか。
母親が東田君をフォロー出来なくなってから、この本は真価を発揮します。
自閉症の僕が跳びはねる理由 (角川文庫) (日本語) 文庫 – 2016/6/17
東田 直樹
(著)
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本の長さ192ページ
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言語日本語
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出版社KADOKAWA
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発売日2016/6/17
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ISBN-104044001502
-
ISBN-13978-4044001506
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
僕は跳びはねている時、気持ちは空に向かっています。空に吸い込まれてしまいたい思いが、僕の心を揺さぶるのです―。人との会話が困難で、気持ちを伝えることができない自閉症者の心の声を、著者が13歳の時に記した本書。障害を個性に変えて生きる純粋でひたむきな言葉は、当事者や家族だけでなく、海をも越えて人々に希望と感動をもたらした。世界的ベストセラーとなった話題作、待望の文庫化!
著者について
●東田 直樹:1992年8月千葉生まれ。作家。重度の自閉症。パソコンおよび文字盤ポインティングにより援助なしでのコミュニケーションが可能。理解されにくかった自閉症者の内面を綴った作品『自閉症の僕が跳びはねる理由』(エスコアール)が話題になり、2013年には英語版がデイヴィッド・ミッチェルの翻訳で刊行。その後20か国以上で翻訳され世界的なベストセラーに。エッセイに『跳びはねる思考』『自閉症の僕の七転び八起き』、詩集『ありがとうは僕の耳にこだまする』等。全国各地で講演会を開催している。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
東田/直樹
1992年8月千葉県生まれ。会話のできない重度の自閉症でありながら、パソコンおよび文字盤ポインティングによりコミュニケーションが可能。13歳の時に執筆した『自閉症の僕が跳びはねる理由』(エスコアール)で、理解されにくかった自閉症者の内面を平易な言葉で伝え、注目を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1992年8月千葉県生まれ。会話のできない重度の自閉症でありながら、パソコンおよび文字盤ポインティングによりコミュニケーションが可能。13歳の時に執筆した『自閉症の僕が跳びはねる理由』(エスコアール)で、理解されにくかった自閉症者の内面を平易な言葉で伝え、注目を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社より

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カスタマーレビュー
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トップレビュー
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2018年10月9日に日本でレビュー済み
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195人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2017年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最後まで、心を動かされたまま読みきった。障害者が書いたから評価される…そんな作品では全くない。もちろん、自閉症である著者でなければ書けない本だが、哀れみや「福祉」の観点で評価されているわけではないことが読めばわかる。本の虫を自負しているが、本を読んで初めて、心に突き刺さった。全く自分の知らない世界を、これほどリアルに突きつけられた気持ちをどう表現すべきなのかわからない。感動、驚き、共感といった言葉では追いつかない気がする。自閉症に関心のある人だけでなく、多くの人に手にとってほしい。
2017年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初にテレビで作者のことを知りました。自閉症としては重たいほうかなと感じました。症状の重さと知的感覚・能力は比例しないことはなんとなく理解はしていました。私たちにとって理解しようのない行動パターンや意味不明な言語は、好んで表現しているとは限らないと知っただけでも意義がありました。この本を読んで疑問に思う人がいても、反発があったとしてもそれはその人にとっては正しいと思います。人はみな同じ考えを持っているわけでも、同じ能力を備えているわけでもありません。
だからこそ他人を理解しようと努力し、他人の意見を聞き、理解を深めていくのだと思います。
日ごろの作者の思いを理解できたことがこの本を読んだ大きな収穫です。そのことをどのようにとらえ、何を目標に置いて前に進むかは十人十色なのでしょう。
だからこそ他人を理解しようと努力し、他人の意見を聞き、理解を深めていくのだと思います。
日ごろの作者の思いを理解できたことがこの本を読んだ大きな収穫です。そのことをどのようにとらえ、何を目標に置いて前に進むかは十人十色なのでしょう。
2014年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
長文になりますが以下ご了承ください
8月中旬、突然主人がこの本を予約していました。
実際に届いたのは9月の中旬で、1か月近く経ってようやく手元に届いたのでした。
しかしながら、私はさっぱり主人の気持ちが分かりませんでした。
届いた本の表紙を見て「病気を持つ方が自費出版したものなのかな?」と思った程度で、
その本を手に取ろうとすら思いませんでした。
しかしながら、その数日後、たまたまNHKでこの本を取り上げた番組をみました。
気づけば、番組をみながら、ずっと泣いている自分がいました。
わが家には4歳になる息子がおり、生後半年まで健康体だったのですが、
ある病気にかかり、その治療中薬の副作用で脳死状態となりました。
命はとりとめましたが、脳に酸素が行かず、
歩くことも、喋る事も将来は不可能だと言われました。
今は歩くことは出来ていますが、発語はできません。
奇声も上げますし、飛び跳ねますし、かみつく事もしょっちゅうです。
正直、こういった状況に疲れ果てておりました。
命は助かったものの、死んでくれたほうが楽かもしれない と
何度も思う事もありました。そして、そんな自分を責めていました。
朝夕、沢山の親御さんの前を通って、息子を施設の保育園に送っていますが、
健常なお子さんを見る事の辛さ(息子も病気にならなければ、普通に
喋っていたのに。。。歩いていたのに・・という思い)と、
他の親御さんが息子に対して向ける「変な子」という視線に耐えられない日々でした
そんな中、東田さんの番組を見て、自分の息子と重なるものがありました
(自閉症ではないものの)
障害を背負った息子の、母親になった自分だけが辛いのだ と思っていましたが、
それは大きな間違いだった という事に気づかされました。
あの番組を見て、著書を拝読して以来、息子に対しての態度も
変わりました。
親である私が、息子に対して、1個人として接していなかったこと、
腫れ物に触るような気持ちでいたこと、
そんな自分を、とても恥ずかしく思いました。
今後、喋る事の出来ない、自己表現の出来ない息子と歩む人生で、
東田さんの本が大きな影響を与えてくれたことは、間違いありません。
テレビで東田さんが話していた事で、一番印象的だった言葉は
「周りの人の刺すような視線が辛い」
というものでした。
飛び跳ねたり、大声をあげたり、奇声をあげる我が息子ですが、
周りからの冷たい視線はよく感じます。
それが嫌で、私は引きこもっていました。
でも、その視線が当人にとっても辛い物である とは考えもしませんでした。
勿論、東田さんの心情と、息子の心情が同一であるとは思いませんが、
周囲の冷たい視線が辛いのは、私の息子もそうなのかもしれない・・・と一瞬思いました。
自分だけが辛いなんて、何を馬鹿な事思っていたんだろう
と思わされた一言でした。
A横道にそれる内容ばかりで申し訳ありません。
AMAZONのレビューに書く内容ではない と思いましたが、
率直な気持ちを書かせて頂きたいと思い、
恥ずかしながら載せさせていただきました。
ここに一人、東田さんの存在で、出された本によって、それが普及することで、
救われた気持ちを抱いた人間が存在する事をお知らせしたかったのです。
この方の著書が日本内で、世界中で、障害のあるなしに問わず
多くの方に読んでもらえる事を心の底から望んでいます。
8月中旬、突然主人がこの本を予約していました。
実際に届いたのは9月の中旬で、1か月近く経ってようやく手元に届いたのでした。
しかしながら、私はさっぱり主人の気持ちが分かりませんでした。
届いた本の表紙を見て「病気を持つ方が自費出版したものなのかな?」と思った程度で、
その本を手に取ろうとすら思いませんでした。
しかしながら、その数日後、たまたまNHKでこの本を取り上げた番組をみました。
気づけば、番組をみながら、ずっと泣いている自分がいました。
わが家には4歳になる息子がおり、生後半年まで健康体だったのですが、
ある病気にかかり、その治療中薬の副作用で脳死状態となりました。
命はとりとめましたが、脳に酸素が行かず、
歩くことも、喋る事も将来は不可能だと言われました。
今は歩くことは出来ていますが、発語はできません。
奇声も上げますし、飛び跳ねますし、かみつく事もしょっちゅうです。
正直、こういった状況に疲れ果てておりました。
命は助かったものの、死んでくれたほうが楽かもしれない と
何度も思う事もありました。そして、そんな自分を責めていました。
朝夕、沢山の親御さんの前を通って、息子を施設の保育園に送っていますが、
健常なお子さんを見る事の辛さ(息子も病気にならなければ、普通に
喋っていたのに。。。歩いていたのに・・という思い)と、
他の親御さんが息子に対して向ける「変な子」という視線に耐えられない日々でした
そんな中、東田さんの番組を見て、自分の息子と重なるものがありました
(自閉症ではないものの)
障害を背負った息子の、母親になった自分だけが辛いのだ と思っていましたが、
それは大きな間違いだった という事に気づかされました。
あの番組を見て、著書を拝読して以来、息子に対しての態度も
変わりました。
親である私が、息子に対して、1個人として接していなかったこと、
腫れ物に触るような気持ちでいたこと、
そんな自分を、とても恥ずかしく思いました。
今後、喋る事の出来ない、自己表現の出来ない息子と歩む人生で、
東田さんの本が大きな影響を与えてくれたことは、間違いありません。
テレビで東田さんが話していた事で、一番印象的だった言葉は
「周りの人の刺すような視線が辛い」
というものでした。
飛び跳ねたり、大声をあげたり、奇声をあげる我が息子ですが、
周りからの冷たい視線はよく感じます。
それが嫌で、私は引きこもっていました。
でも、その視線が当人にとっても辛い物である とは考えもしませんでした。
勿論、東田さんの心情と、息子の心情が同一であるとは思いませんが、
周囲の冷たい視線が辛いのは、私の息子もそうなのかもしれない・・・と一瞬思いました。
自分だけが辛いなんて、何を馬鹿な事思っていたんだろう
と思わされた一言でした。
A横道にそれる内容ばかりで申し訳ありません。
AMAZONのレビューに書く内容ではない と思いましたが、
率直な気持ちを書かせて頂きたいと思い、
恥ずかしながら載せさせていただきました。
ここに一人、東田さんの存在で、出された本によって、それが普及することで、
救われた気持ちを抱いた人間が存在する事をお知らせしたかったのです。
この方の著書が日本内で、世界中で、障害のあるなしに問わず
多くの方に読んでもらえる事を心の底から望んでいます。
2018年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
普段、図書館で本を借りることが多いのですが、どうしても感謝の気持ちを表したく本を購入しました。
家族の事をもっとわかることができ、今後の助けになりました。
愛しい存在が、ますます愛しく感じられました。
様々な自閉症の本を読み、不安になってしまったご家族などにもお勧めです。
しかし、何より私自身の心が洗われ、涙が沢山流れました。
何気なく生きている世界の、真の美しさ、やさしさ、有難さを見せていただいたような、
まるでデトックスされた気持ちです。
そして直樹さんがここまでの文章を書けるよう支え続けている、お母様やご家族様、周りの方々の、
その愛と忍耐にも感動、敬服しております。
感動がうまく言葉にならず恐縮なのですが、人生で1番、人に薦めたい本です!!
家族の事をもっとわかることができ、今後の助けになりました。
愛しい存在が、ますます愛しく感じられました。
様々な自閉症の本を読み、不安になってしまったご家族などにもお勧めです。
しかし、何より私自身の心が洗われ、涙が沢山流れました。
何気なく生きている世界の、真の美しさ、やさしさ、有難さを見せていただいたような、
まるでデトックスされた気持ちです。
そして直樹さんがここまでの文章を書けるよう支え続けている、お母様やご家族様、周りの方々の、
その愛と忍耐にも感動、敬服しております。
感動がうまく言葉にならず恐縮なのですが、人生で1番、人に薦めたい本です!!
2018年2月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
英語版”The reason I jump"を読んだ英国人の友人が、「自閉症の人が、こんなに素晴らしい能力を持っているなんて、想像したこともなかった」と言って、紹介してくれました。私は日本語版を読みました。自閉症の人の心と体内で起きていること、それによって本人がどれだけ苦しんでいるのか、そして同時に周囲の人にどれだけ心を配っているのかを、初めて知りました。ショートストーリーにはウィットとユーモアを感じました。「自閉症についてどう思ういますか?」には胸がつまされました。とても良い本です。自閉症の人、障害に苦しむ人が、少しでも楽な気持ちで生きていける世界を作りたいものです。
他の国からのトップレビュー

Lily
5つ星のうち5.0
Good book
2019年7月30日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
It's nice to know how how an autistic person thinks.

Katie
5つ星のうち5.0
Five Stars
2017年1月18日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
This book is very good.