防衛大卒で、毎日新聞の記者というギャップ(?)に惹かれて読みました。
読み進むうちに様々なリサーチがまるで迫真の小説のようにリアルに思えてきて、一気に読了しました。
第2章「自衛隊が一番しに死に近づいた日(1999年3月23日 能登半島沖不審船事件)」などは、まるで麻生幾の小説を読んでいるような手に汗握るようなリアリティ!!
取材を受ける自衛官にすれば、著者は元身内ではあるが、毎日新聞社というマスコミのバイアスがかかっていると、警戒したであろう。
しかし、著者は、率直に素の自衛隊そのものを敬愛し、その将来を見据えていることが文章の端々からわかって、感動すら覚えるのだった。
現在の憲法を改正し、きちんと自衛隊を位置づけることこそ、曖昧で主観的な「法の解釈」を乗り越えることだとする著者の考えには、納得できるのである。
様々な考えの人に広く読んでもらいたい好著である。
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自衛隊のリアル 単行本 – 2015/8/27
瀧野 隆浩
(著)
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自衛隊員はこの状況をどう捉え苦悩しているのか。戦後の自衛隊はいかに変化してきたのか。防大卒の記者が、現在の危機を描き尽くす。
- 本の長さ214ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2015/8/27
- ISBN-104309247229
- ISBN-13978-4309247229
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
安保法制は自衛隊にいかなる「リスク」を強いるのか?「国民に愛されたい」と願い続けてきた、軍隊ならざる軍隊=自衛隊は、イラク派兵と震災をへて、いま重大な岐路に立たされている。死を受け入れる軍事組織になるのか、災害支援型の平和貢献部隊を目指すのか。その知られざる「リアル」に、現場を最も知る防大卒の記者が大胆に迫る。
著者について
毎日新聞編集委員。著書に『宮崎勤精神鑑定』(講談社)、『自衛隊指揮官』(講談社プラスアルファ文庫)、『出動せず』(ポプラ社)など。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
瀧野/隆浩
1960年生まれ。防衛大学校卒業。毎日新聞社会部編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1960年生まれ。防衛大学校卒業。毎日新聞社会部編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2015/8/27)
- 発売日 : 2015/8/27
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 214ページ
- ISBN-10 : 4309247229
- ISBN-13 : 978-4309247229
- Amazon 売れ筋ランキング: - 331,116位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
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中盤までは、防弾チョッキの準備すらなく、『少年マガジン』を腹に撒いて立ち入り検査に向かうしかなかった、1999年能登半島沖不審船事件について描かれる。
不審船(武装工作船)は突然停止し、野呂田芳成防衛庁長官は海上警備行動の発令を決断。
「みょうこう」をはじめとする各護衛艦は、海上自衛隊発足以来初のROE(交戦規定)準備に入った。
このあたりの緊迫した状況は本書内に譲る。
結果的に2隻の不審船(武装工作船)は、防空識別圏(ADIZ)を超えて行ったが、海上保安庁の能力を超えたものは海上自衛隊が対処するしかない。
2010年、巡視船としては世界最大級で、その大きさは海上自衛隊のはたかぜ型護衛艦を凌駕し、イージス艦こんごう型護衛艦と比肩し得るものとなっている「あきつしま」が民主党政権下で建造された。
自衛隊という“軍隊”が先頭に立つのではなく、警察権の範囲で海保が先ず対処すべしとの9条に基づく国防理念からなされたものであるが、本書では自衛隊が“軍隊”として強化していく姿を注視しており、そのような記載は省かれている。
このような視点は、著者が防衛大学校卒の新聞記者として、毎日新聞の枠内で最大限自衛隊の神髄に肩入れしたものからだろうか?
この事件を経た後、2001年3月にアメリカ海軍のSEALsをモデルにして、全自衛隊で初めて特殊部隊として海上自衛隊の特殊部隊である特別警備隊が創設される。
更に著者はその中でも、不審船事件でイージス艦みょうこうの航海長として、不審船を追跡し、特別警備隊の発足準備に携わり、即応部隊を率いる先任小隊長を務め、現場から外されそうになって退官し、独自の兵法訓練を実施している伊藤祐靖氏を中盤以降は主役とする。
ここで伊藤氏は防大のキツイ訓練を、目標がなく本気で勝とうとしない「厳しいことをみんなで頑張りました劇」と評する。
また自身も「苦しい時間を過ごしたあとの精神の成長を実感するためのもの」として。
これは『兵士』シリーズがある杉山隆男氏も「ガキの戦争ごっこじゃないか…」と記している、自衛隊の本質=何回やっても何も返ってこないバーチャルとも言える部分だ。
それが染みついた自衛隊だからこそ、以前は体力もない知力もない、それころ兵士としては箸にも棒にもかからない者でも皆で助け、訓練と称する仕事の時間を過ごしていた部分はある。
今でこそそのような隊員の存在はなくなっただろうが、当時は民間で働けない労働者の救済の職種でもあった。
そのような牧歌的な自衛隊でなく、実践を常に想定した“軍隊”としての自衛隊。
筆者は当然ながら後者が本来の姿だと思っているだろうし、それについての先鋭を中盤では描いているが、映画のように敵の捜索をし、部屋を安全を確かめた時の「クリア!」との大声がそこかしこから聞こえる状況を目の当たりにして、自分ができなかった生き生きとした訓練に羨望の眼差しを向けているのではないかとも思えてくる。
後半の東日本大震災の捜索場面では、「自分の時間を人のために」と尽くす、社会が見ているような災害救助隊としての姿も書かれるが、隊内のいじめや自死などの記載はない。
戦争下請け法が施行された今、日本社会に問うべきは「PTSDや身体に障がいを負った帰還兵を、地域で受け入れるのか?」であろう。
シベリア抑留兵や、拉致被害からの帰還者、残留孤児らに冷たい日本社会が、帰還兵だけを暖かく迎え入れるはずがない。
米陸軍元中佐のデーブ・グロスマンは著書「戦争における『人殺し』の心理学」で、まず 「人には、人を殺すことに強烈な抵抗感がある」と指摘する。
同書によると、第二次大戦で米軍兵士が敵に向かって撃てた発砲率は15~20%だった。その 後、敵を非人間視させる訓練法などにより、朝鮮戦争で55%、ベトナム戦争では90~95%に高まった。実際に撃った兵士が、後に命じた指揮官よりも重い トラウマ(心的外傷)に苦しむという。
今では米本土で無人攻撃機をリモコン操作をして爆撃をし、夕方には家族で食卓を囲むような兵士でも精神を病む。
著者は自衛官にこう語らせる。
自衛官は本当に、撃てるのか・・・退官した同期生に私は聞いてみた。
「やるさ。おれたちはこれまでずっとキツいことやってきた。」
政治が決めたことに従うのは当たり前だという。
そして、最後にこう言い添えた。「60年遅れで、自衛隊は米軍に追いつこうとするんだろうな。」
追いつくのは撃ち撃たれする関係だけではなく、帰還兵への蔑視や反戦など国民を二分するような激しい議論やクウキではないのか?
そしてそれは成熟した社会に向かうための必要不可欠な訓練ではなく、逆行する遠回りへの道ではないのかとしか思えぬ。
7月の参議院選迄には派兵せず、11月の南スーダンが法制化で初の派兵となる。
ヒノマルをかけた棺が、更なる暴力的なクキを生み出さないよう、「自衛官の命を守れ!」と抵抗していきたい。
不審船(武装工作船)は突然停止し、野呂田芳成防衛庁長官は海上警備行動の発令を決断。
「みょうこう」をはじめとする各護衛艦は、海上自衛隊発足以来初のROE(交戦規定)準備に入った。
このあたりの緊迫した状況は本書内に譲る。
結果的に2隻の不審船(武装工作船)は、防空識別圏(ADIZ)を超えて行ったが、海上保安庁の能力を超えたものは海上自衛隊が対処するしかない。
2010年、巡視船としては世界最大級で、その大きさは海上自衛隊のはたかぜ型護衛艦を凌駕し、イージス艦こんごう型護衛艦と比肩し得るものとなっている「あきつしま」が民主党政権下で建造された。
自衛隊という“軍隊”が先頭に立つのではなく、警察権の範囲で海保が先ず対処すべしとの9条に基づく国防理念からなされたものであるが、本書では自衛隊が“軍隊”として強化していく姿を注視しており、そのような記載は省かれている。
このような視点は、著者が防衛大学校卒の新聞記者として、毎日新聞の枠内で最大限自衛隊の神髄に肩入れしたものからだろうか?
この事件を経た後、2001年3月にアメリカ海軍のSEALsをモデルにして、全自衛隊で初めて特殊部隊として海上自衛隊の特殊部隊である特別警備隊が創設される。
更に著者はその中でも、不審船事件でイージス艦みょうこうの航海長として、不審船を追跡し、特別警備隊の発足準備に携わり、即応部隊を率いる先任小隊長を務め、現場から外されそうになって退官し、独自の兵法訓練を実施している伊藤祐靖氏を中盤以降は主役とする。
ここで伊藤氏は防大のキツイ訓練を、目標がなく本気で勝とうとしない「厳しいことをみんなで頑張りました劇」と評する。
また自身も「苦しい時間を過ごしたあとの精神の成長を実感するためのもの」として。
これは『兵士』シリーズがある杉山隆男氏も「ガキの戦争ごっこじゃないか…」と記している、自衛隊の本質=何回やっても何も返ってこないバーチャルとも言える部分だ。
それが染みついた自衛隊だからこそ、以前は体力もない知力もない、それころ兵士としては箸にも棒にもかからない者でも皆で助け、訓練と称する仕事の時間を過ごしていた部分はある。
今でこそそのような隊員の存在はなくなっただろうが、当時は民間で働けない労働者の救済の職種でもあった。
そのような牧歌的な自衛隊でなく、実践を常に想定した“軍隊”としての自衛隊。
筆者は当然ながら後者が本来の姿だと思っているだろうし、それについての先鋭を中盤では描いているが、映画のように敵の捜索をし、部屋を安全を確かめた時の「クリア!」との大声がそこかしこから聞こえる状況を目の当たりにして、自分ができなかった生き生きとした訓練に羨望の眼差しを向けているのではないかとも思えてくる。
後半の東日本大震災の捜索場面では、「自分の時間を人のために」と尽くす、社会が見ているような災害救助隊としての姿も書かれるが、隊内のいじめや自死などの記載はない。
戦争下請け法が施行された今、日本社会に問うべきは「PTSDや身体に障がいを負った帰還兵を、地域で受け入れるのか?」であろう。
シベリア抑留兵や、拉致被害からの帰還者、残留孤児らに冷たい日本社会が、帰還兵だけを暖かく迎え入れるはずがない。
米陸軍元中佐のデーブ・グロスマンは著書「戦争における『人殺し』の心理学」で、まず 「人には、人を殺すことに強烈な抵抗感がある」と指摘する。
同書によると、第二次大戦で米軍兵士が敵に向かって撃てた発砲率は15~20%だった。その 後、敵を非人間視させる訓練法などにより、朝鮮戦争で55%、ベトナム戦争では90~95%に高まった。実際に撃った兵士が、後に命じた指揮官よりも重い トラウマ(心的外傷)に苦しむという。
今では米本土で無人攻撃機をリモコン操作をして爆撃をし、夕方には家族で食卓を囲むような兵士でも精神を病む。
著者は自衛官にこう語らせる。
自衛官は本当に、撃てるのか・・・退官した同期生に私は聞いてみた。
「やるさ。おれたちはこれまでずっとキツいことやってきた。」
政治が決めたことに従うのは当たり前だという。
そして、最後にこう言い添えた。「60年遅れで、自衛隊は米軍に追いつこうとするんだろうな。」
追いつくのは撃ち撃たれする関係だけではなく、帰還兵への蔑視や反戦など国民を二分するような激しい議論やクウキではないのか?
そしてそれは成熟した社会に向かうための必要不可欠な訓練ではなく、逆行する遠回りへの道ではないのかとしか思えぬ。
7月の参議院選迄には派兵せず、11月の南スーダンが法制化で初の派兵となる。
ヒノマルをかけた棺が、更なる暴力的なクキを生み出さないよう、「自衛官の命を守れ!」と抵抗していきたい。
2018年5月26日に日本でレビュー済み
自衛隊のリアルであることは題名通りなんだろうけど、相当遅れているということと、この著者含め、世界の事情を全く追えていないということに、不安を覚えた。そのことがわかっただけでも良しとしよう。
2015年9月13日に日本でレビュー済み
手放しの自衛隊礼賛本でもなく誹謗中傷本でもない。
自衛隊がこれまで活動の中で経験してきた数々の「実戦」。
その実戦現場にいた自衛官や関係者へのインタビューによって
実戦に直面した際の自衛隊の現状(リアル)、
そして実戦に備えようとする自衛隊のリアルを
日本国民に伝えてくれる良書である。
巻末の章は現在(2015年9月時点)論議となっている安保関連法案について
筆者の考えが述べられている。
現実に則した冷静な論理展開がされており、現実離れしたヒステリックな主張はない。
読者が安保関連法案について考える際のよい材料となると感じた。
自衛隊がこれまで活動の中で経験してきた数々の「実戦」。
その実戦現場にいた自衛官や関係者へのインタビューによって
実戦に直面した際の自衛隊の現状(リアル)、
そして実戦に備えようとする自衛隊のリアルを
日本国民に伝えてくれる良書である。
巻末の章は現在(2015年9月時点)論議となっている安保関連法案について
筆者の考えが述べられている。
現実に則した冷静な論理展開がされており、現実離れしたヒステリックな主張はない。
読者が安保関連法案について考える際のよい材料となると感じた。
2015年11月4日に日本でレビュー済み
戦争に負けるということは大きな傷跡を国民に刻印し、実際お隣の朝鮮半島ではいまだ持って戦時体制で二つの国に分断されている状況である。にもかかわらず、日本は地政学的な運のよさが一番だったとは思うが、おそるべき速さで復興し、わずか10年ほどで戦前のGDPを回復させ個人所得では世界で1、2を争う経済大国になった。平和主義という軍事的にはある種の省エネ政策をとることができたおかげで、豊かさを手に入れることができたのだ。戦前世代がまだ元気な頃、軍隊が嫌悪されていたのは当然といえる。しかし大国間の力関係が変わり、多極化するうちに、それとあいまって日本の経済は斜陽となり、高齢化、少子化に、どんどんお金がいるというのに、自国防衛の「必要経費」がまいおりてきた、ちょっと不運な状況なのである。アメリカでは経済的徴兵といわれるような力技で戦争へ行く若者を募ったが、それもコストがかかるということで、戦争請負会社へ「委託」」する潮流になっている。日本では遅ればせながら、経済的徴兵制が、大学学費の値上げというかたちでふりかかってきており、しかし豊かな両親世代につつまれた少子化の中の子供たちは、経済難民をいとわずに、自衛隊入隊はいまいちすすんでないらしい。現状はどうかしらないが、貧相な人材が警察同様溢れかえっているのかもしれない。
とりあえず国家がねらっているのはなんらかの他国、特に中国からの挑発行動だろう。
場合によっては「戦死者」が出てくれたほうが、自衛隊の株もあがるかもしれない。
この本に出てくる事件が10年経てば陳腐な笑い話になるはず、、
平和ボケといわれて久しいが、そもそも戦争は抑止されるべきで、現状をしらない勇ましい評論家等に煽られ、殺されるのはこういう現場の、しかも若い連中なのである。
いつの時代でも無知な若者は権力に利用される。
本に出てくる「しょうがないな。」で出陣する勇ましさに、多くの国民がマインドコントロールされないことを祈る。
外交官のリアル。。なんて著作もほしいものだ。
とりあえず国家がねらっているのはなんらかの他国、特に中国からの挑発行動だろう。
場合によっては「戦死者」が出てくれたほうが、自衛隊の株もあがるかもしれない。
この本に出てくる事件が10年経てば陳腐な笑い話になるはず、、
平和ボケといわれて久しいが、そもそも戦争は抑止されるべきで、現状をしらない勇ましい評論家等に煽られ、殺されるのはこういう現場の、しかも若い連中なのである。
いつの時代でも無知な若者は権力に利用される。
本に出てくる「しょうがないな。」で出陣する勇ましさに、多くの国民がマインドコントロールされないことを祈る。
外交官のリアル。。なんて著作もほしいものだ。






