ハーマンスの対話的自己を知りたくて購入しました.
本書は自己同一性の提唱者であるエリクソンの自己同一性論からその限界を踏まえ,ミード,ジェームスの流れを組んだハーマンスの対話的自己論をわかりやすく紹介してくれています.
簡単に議論をまとめると
エリクソンは自己の同一性って守備一貫してるっていうけど,ホントにそうなの?
「私」って一言でいっても社会人,父,夫,男,趣味人とかいろんな立場や役割いろんな私がいるよね?
で,それぞれの立場同士でそんな首尾よく矛盾なくいってる?
そんな上手くまとまってないし,いろんな矛盾て自分の中にあるよね?
そんな矛盾も含めた自己論が必要なんじゃないの?
そして「私」っていうのは自分の中に閉じこもったあり方じゃなくて,良くも悪くもいろんな人に影響されてるよね?
そういった他者も自分の一部だよね?
っていうのがハーマンスの自己論の言わんとする所です.
この対話的自己論は自己同一性を拡張した理論というだけでなく,治療理論にもなっています.
自己は対話的に構成されていると捉えているので,その対話のあり方がどのように病理を生んでいるのか,対話の中で分析し治療に展開していくというものです.
興味のある方にはおすすめしたい1冊です.,
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