自己中心的な考えである自分自身とは一体何者なのか、自分自身をどのように捉えればよいのかを知りたくて読んでみました。著者は心理学の教授です。
気になったところを抜き出しました。
−ウツとの上手な付き合い方−
反省する人ほど失敗に敏感。しかも長期的にその失敗を考えつづける(失敗を引きずる)。せっかく成功しても成功のほうはそっちのけで失敗にばかり気持ちが向かってしまう。どうしたらよいか。ウツ的な人はとにかくまじめにならない事。頑張らない事。すぐに諦める事。申告に反省しない事。失敗に目を向けない事。先憂後楽ではなく、先楽後楽でいく。
−人はみんな自己チュウ−
人は知る事により、考え方を変え、行動を変えることが出来ます。お互いの立場と考え方の違いを知る事が大事です。その事によって冷静に話し合う事が出来、協力し合う事が出来ます。長い夫婦生活の間には小さな不満が積み重なって山のようになり、気づいたときには取り返しがつかなくなっていたという例も少なくありません。
−可能性としての自分を生きる−
心理学者のマーカスは人は生きていくとき「現実の自分」についての評価で生きていくのではなく、「可能性としての自分」を評価して生きていくのだといっています。この可能性としての自分は現実の自分よりきっと良くなる。今より良くなると肯定的に自分を評価している自分です。そういう人がより健康的に生き生きと活動できる。将来を明るく考えている人は、現状はどうあれ「快」感情で生き、将来を悲観している人は例え現状が良くても「快」ではなくなってしまう。勝手な自己チュウもそれが過剰でなければ、人生を楽しく、前向きにする大きな力になると思う。人はいずれにしても自己チュウなのですから、それをあまり悪者にしないで一人一人の人生を前向きにしている力だと考えてしまいましょう。
というわけで、誰でも自己チュウなのだから気に病むことはないという結論を得ました。
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