この本では、自家製レーズン酵母を使ったレシピを紹介しています。
自家製酵母のパンを手軽にホームベーカリーで作れないか、
試行錯誤をくりかえし、スイッチひとつでできあがる手軽さを追求して、
自家製レーズン酵母を使ったレシピを完成させました。
幾度となく失敗して、ようやく美味しいパンが焼き上がったときには
ほんとうに嬉しくて、じっくりと味わいました。
そして、これまでイーストで作っていたパンと同じアレンジもできるのが
楽しくて、たくさんのレシピが次々と生まれていきました。
ホームベーカリーで自家製酵母パンを作るために、まず気をつけるのは、
強い酵母を作ることです。
レーズンからは、とても力強いお利口な酵母が生まれます。
刻々と変化していく酵母の様子も分かりやすく、見ていて楽しいものです。
誰もが気軽にパン作りを始められるよう、そして続けられるようにと考えたら
分かりやすくて単純な配合になっていました。
最近のホームベーカリーは性能がよくなり、様々なメニューが用意されています。
この本では、ホシノ天然酵母コースの付いた機種を使用して
自家製レーズン酵母のパンを作ります。
発酵時間の長い天然酵母コースならば、
自家製酵母のパンもふっくらと焼き上げられます。
よりふんわりするコツも紹介していますので参考にしてみてください。
酵母からゆっくり育てあげて、愛情たっぷり込めて作ったパンは、
やはり美味しい。噛みしめるほどに味わいが増してきます。
皆さんもぜひ自家製酵母のパンを、作って(=育てて)味わってみてください。
上田まり子
著者について
1968年生まれ。日本女子大学家政学部卒。パン作りは1997年から独学で始め、辻調製パン通信講座を修了。自宅でパン教室を主宰している。
著書に「上田まり子のMKホームベーカリーレシピ」「卵・乳製品ゼロのホームベーカリーレシピ」(ともにPARCO出版)、「上田まり子の焼きたてパンLESSON」「野菜と雑穀と豆のパン」(ともに白夜書房)、「ホシノ天然酵母のホームベーカリー・パンレシピ」(マーブルトロン)がある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
上田/まり子
1968年生まれ。日本女子大学家政学部卒。パン作りは1997年から独学で始め、辻調製パン通信講座を修了。自宅でパン教室を主宰している。金融機関のSE職や大学コンピュータセンター研究員の経験をもとに、パソコンサロンも開いている。合資会社わかば工房代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)