りんごと砂糖と水で1週間かけて酵母液を作りそれからまた5日かけて中種作り、そしてようやくパンの生地を練ったら今度は2日かけてゆっくり冷蔵庫で低温発酵。口に入るまで2週間かかります。
本書はパンのこね方、発酵の環境の作り方、ベンチタイムの仕方など詳しく説明がされていて、それに沿ってきちんとやったらとりあえずは食べられるパンが焼けます。”とりあえず”というのは本の良し悪しとは別にパン作りは失敗する要素があちこちにある。そして完璧なパンを焼くにもあらゆる要素が完璧に揃う必要があるからです。天然酵母パン作り1年生のわたしでもとりあえずは食べられるものが焼けるということです。
レシピは強力粉で起こした中種とライ麦粉で起こした中種の2種類の中種で展開するものとなっています。ハード系のパンが多めで、大人のご褒美のようなやや甘いパンが少し、子供が喜ぶようなスイーツ系はありません。
使う粉は”はるゆたかブレンド”と書かれています。わたしはこの粉を使って作っていますが、これ以外でもちゃんとできるのかは実験していません。
他の天然酵母の本と作り方が違う点はまず酵母液を仕込む時にボトルの口までしっかり水を入れてしまうこと。そして中種作りの時も暖かいところに少し置いてそのあとはただ”蓋をする”と書かれていますが、本当にぐっと蓋をしてしまうと酸素が入らず、アルコールっぽくなってしまうのではないでしょうか。他書と比較するとこれが不安になったのでわたしは少しだけスクリューを緩めて蓋をしています。
良書だと思いますが、ひとつ惜しかったのはせっかく初心者でも作れるように丁寧に書かれているのですから、中種かけつぎの間隔なども書かれていたらよかったと思います。
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