近頃、ECコマースだ、AIだ、キャッシュレスだという言葉が毎日のようにネットニュースを飾り、中国では無人レストランが生まれた、日本でも無人コンビニができた、だからやがて労働力がいらなくなり仕事を奪われるのでは?なんて脅し文句で締めくくられることが多くなりましたが、そんなニュースに違和感を覚える人も少なくないのではないかと思います。
というのも、日本はもう何十年も前から世界一の自販機天国であり、無人販売が当たり前になっている社会だからです。なんせ全国で500万台を超える自動販売機がひしめき合い、24時間365日ほぼ休まずに立ち続けるわけです。飲料からタバコ、避妊具に雑誌、果ては切符の券売機や現金ATMにいたるまで、いたるところに自販機があり、今日の生活で自販機を使用せずに買い物をするのは困難であるといっても過言ではありません。
本書は、自動販売機の歴史を紐解きながら日本がいかにして自販機天国となっていったかを解説していますが、その過程で一時的に生まれては消えていったユニークな自販機やそれを活用したレストランや果てはスーパーマーケット等が結構あったことに気づかされますが、そこには機械を使って仕事を楽にできないか、もっと儲けられないかといった中小店舗の知恵がしのばれます。
本書を通じてわかるのは日本人には元来、新しい物好きで機械にさえ人格を与えて親しむ特異な性質があるという点です。それが自販機という一見無味乾燥で味気ない販売方式をユニークで生活に身近なもの、当たり前のものに進化させ親しんできたのです。
それだけにAIに仕事を奪われるとか、機械のほうが優れているなどという発想はあまりピンとこないばかりか、かえってそんな脅しをかけるAI信者に対してうさん臭さを感じるのではないでしょうか。
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自動販売機の文化史 (集英社新書) 新書 – 2003/3/14
日本は自動販売機大国で、自販機は大衆文化の重要な特徴である。自販機のルーツから発達・普及について、自販機が人にもたらした利点・弊害や経済への影響など、自販機文化に多角的に迫る。
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2003/3/14
- ISBN-104087201872
- ISBN-13978-4087201871
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
自動販売機の歴史は意外に古く、そのルーツは古代エジプトにまでさかのぼる。その後、一九世紀のイギリス、二〇世紀前半のアメリカで発展。日本にはすでに明治時代からあったが(日本人による第一号は1888年)、あまねく普及するのは二〇世紀後半のことである。今日の日本では全国津々浦々に普及し、その数は五五〇万台を超え、年間売上金額は七兆円に上る。世界一の「自動販売機大国」なのである。自動販売機はなぜ日本で発達したのか。自動販売機が人間や社会に与えた影響は何か。自動販売機の歴史と文化を豊富な図版を使って述べる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
鷲巣/力
1944年東京都生まれ。東京大学法学部卒業、東京大学新聞研究所中退。69年平凡社に入社し、書籍・事典・雑誌の編集に携わる。「太陽」編集長、85年より取締役を務め、92年退社。その後、雄鶏社取締役編集局長、スポーツニッポン新聞社専門委員をはじめ、東京大学新聞研究所、明治学院大学、跡見学園女子大学の非常勤講師や川崎市民セミナー講師としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1944年東京都生まれ。東京大学法学部卒業、東京大学新聞研究所中退。69年平凡社に入社し、書籍・事典・雑誌の編集に携わる。「太陽」編集長、85年より取締役を務め、92年退社。その後、雄鶏社取締役編集局長、スポーツニッポン新聞社専門委員をはじめ、東京大学新聞研究所、明治学院大学、跡見学園女子大学の非常勤講師や川崎市民セミナー講師としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2003/3/14)
- 発売日 : 2003/3/14
- 言語 : 日本語
- 新書 : 256ページ
- ISBN-10 : 4087201872
- ISBN-13 : 978-4087201871
- Amazon 売れ筋ランキング: - 479,139位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
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著者は雑誌『太陽』の編集長を務めたという人物。
本書は、タイトルのとおりに自動販売機の歴史をまとめたもの。古代エジプトにあったという話はともかくとして、19世紀以来、どのようにして自動販売機が発明され、広まってきたかという歴史は圧倒的である。
イギリス、アメリカ、日本を中心に、膨大な資料が紹介され、イラストも豊富に使われている。実に楽しい本だ。
また、自動販売機は、実は日本やアメリカといった少数の国にしか発達していない。その理由を考察している点も面白い。単に治安や対面販売といった側面でなく、文化を読み込んで解釈している点に価値がある。
さらには、自動販売機のマイナス面についても。
ただ、全体的に薄っぺらい印象。たくさん調べてまとめてみたという色合いが強い。
本書は、タイトルのとおりに自動販売機の歴史をまとめたもの。古代エジプトにあったという話はともかくとして、19世紀以来、どのようにして自動販売機が発明され、広まってきたかという歴史は圧倒的である。
イギリス、アメリカ、日本を中心に、膨大な資料が紹介され、イラストも豊富に使われている。実に楽しい本だ。
また、自動販売機は、実は日本やアメリカといった少数の国にしか発達していない。その理由を考察している点も面白い。単に治安や対面販売といった側面でなく、文化を読み込んで解釈している点に価値がある。
さらには、自動販売機のマイナス面についても。
ただ、全体的に薄っぺらい印象。たくさん調べてまとめてみたという色合いが強い。





