以下に自分が折り目をつけた箇所を抜粋・要約してみたが、こう読み返してみると、いま現在の自分に求められることは「自分の特性や思考・行動パターンのみならず、その場におかれた状況までをも客観的に見直せる目を養うこと」「自分にとって大切なもの、優先事項、注力エリアを見極め、それを主体的に行うことを軸としてぶれないこと」「コミュニケーションに十分すぎるということは存在しないことを肝に銘じてコミュニケーションを取ること」の3つに集約できるだろうか。
Chapter 2 自分をマネジメントする
仕事の仕方において最初に知っておくべきことは、自分が得意とする「理解の仕方」と「学び方」。自分が「読んで理解する人間」か「聞いて理解する人間」か、二人の大統領の対照的な逸話が心に残る。確かに自分のポジションが上がるにつれ情報を処理する時間がどんどん限られてくる。そんな中で自分の情報処理能力を最大限に引き上げるために、最も効果的なブリーフィング方法をしっておくことはとても重要なんだろう。同様に、自分が「人に話して学ぶ」タイプなのか「書いて学ぶ」タイプなのか、仕事は「単独で力を発揮する」のか「人と組んで力を発揮する」のかまで理解しておくべき。(自分は、常に数字を見ないと気が済まないものの、おそらく「聞いて理解し、人に話して学ぶ人間」なんだろうと思う。)
Chapter 5 身体・感情・知性・精神のレベルを底上げする
困難な状況下、「事実」と自分の「解釈」をきちんと区別し、自分で語る内容を変えることで前向きな感情を育むことができる。一つの事実を様々な視点から理解するエクササイズを通して、「自分の物語」つまり感情をコントロールすることができる。このエクササイズに有用な「3つのレンズ」とは:
「逆のレンズ」=「敵対している相手は何と言うだろうか。それのどこが正しいのか」
「長いレンズ」=「自分は半年後に、このことをどのように考えているだろうか」
「広いレンズ」=「この件がどうなるにせよ、自分は何を学び、どのように成長できるだろうか」
Chapter 7 「膨大な仕事」に飲まれない最良のアプローチ
それは重要な目標をすばやく実現するには、ペースダウンして自体を掌握する必要がある。すべての人を満足させようとするのをやめて、最も重要な仕事に注力する、即ち自分の目標やアイデアを積極的に打ち出し、周囲の期待をコントロール、実効的に対応・遂行する。すべての人に時間を割こうとすると、自分を本当に必要とする人たちをおざなりにしてしまう。依頼を断っても、意外にも周囲の反応は悪くならないものである。
Chapter 9 自分を成長させ続ける「7つの質問」
1) 「どれくらいの頻度でビジョンを伝えているか?」:ビジョンが語られないとついていきようがない。そして組織は「方向性」がわかると動き出す。何度も話し合ったつもりでも、部下の要求水準をクリアするほどには詳細は伝わってないもの。
2) 「部下たちに行動を起こすきっかけとなるようなフィードバックをタイミングよく与えているか?」そして「耳が痛いとは言え聞かなければならない話をしてくれる配下の社員が5-6人いるか?」:部下は心の底からフィードバックを欲しがっている。適宜問題の所在を気付かせ、年度末に不意打ちを食らわせることを避ける。一方で「下からの評価」はしつこく聞かなければ分からない。
3) 「後継者候補を少なくとも一人、あるいは数人選んでいるか?」:後継者候補の目星がついていないとすると、おそらく仕事の任せ方も不十分になっていると思った方がよい。さらに悪いことに、仕事の任せ方が不十分であると、能力開発の機会が与えられないとして彼らは新天地を求めて去ってしまう。任せなければ組織は沈んでいく。
4) 「プレッシャーがかかると、自分はどのような行動に出るか。その行動は、部下たちにどのようなシグナルを送っているか?」:リーダーとして円熟していく過程では、一歩引いて我が身を見つめ、何がプレッシャーの原因なのかを分析する癖を身につけること、このような状況下における自分お言動について認識すること、そして価値観と一致した行動を心がけるように自らを律することが必要。
5) 「自分のリーダーシップのスタイルは、本当の自分をきちんと反映しているか?」
自分を成長させる極意―――ハーバード・ビジネス・レビューベスト10選 (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2016/1/16
ピーター・F・ドラッカー
(著),
クレイトン・M・クリステンセン
(著),
ハーバード・ビジネス・レビュー編集部
(編集),
DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部
(翻訳)
&
1
その他
ハーバード・ビジネス・レビュー編集部
(編集)
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本の長さ312ページ
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言語日本語
-
出版社ダイヤモンド社
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発売日2016/1/16
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ISBN-104478068305
-
ISBN-13978-4478068304
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
本物の「プロフェッショナル」になるには?全方位的に目標を攻略する。「物差し」と「理論のレンズ」を使う。「弱み」を克服するより、「強み」を伸ばす。つねに「その場にあるもの」で間に合わせる。こうして、「自分で使える時間」を大幅に増やす。各国で共通して「能力」を引き上げた方法。世界中のプロフェッショナルに愛読されている『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌が厳選した、自分を最も成長させられる方法!
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ドラッカー,ピーター・F.
ビジネス界に多大な影響を及ぼした思想家。東西冷戦の終結、転換期の到来、社会の高齢化をいちはやく知らせるとともに、「分権化」「目標管理」「経営戦略」「民営化」「顧客第一」「情報化」「知識労働者」「ABC会計」「ベンチマーキング」「コア・コンピタンス」など、主なマネジメントの理念と手法を考察し、発展させた
クリステンセン,クレイトン・M.
ハーバード・ビジネススクール教授。専門は経営管理論。発表した論文は、50年以上の歴史をもつマッキンゼー賞受賞5回を含め、数多くの賞を受けている。2011年~2013年「Thinkers50」(世界のビジネス思想家トップ50)1位(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ビジネス界に多大な影響を及ぼした思想家。東西冷戦の終結、転換期の到来、社会の高齢化をいちはやく知らせるとともに、「分権化」「目標管理」「経営戦略」「民営化」「顧客第一」「情報化」「知識労働者」「ABC会計」「ベンチマーキング」「コア・コンピタンス」など、主なマネジメントの理念と手法を考察し、発展させた
クリステンセン,クレイトン・M.
ハーバード・ビジネススクール教授。専門は経営管理論。発表した論文は、50年以上の歴史をもつマッキンゼー賞受賞5回を含め、数多くの賞を受けている。2011年~2013年「Thinkers50」(世界のビジネス思想家トップ50)1位(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2016/1/16)
- 発売日 : 2016/1/16
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 312ページ
- ISBN-10 : 4478068305
- ISBN-13 : 978-4478068304
-
Amazon 売れ筋ランキング:
- 199,777位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 752位総務・人事・労務管理
- - 4,746位ビジネス実用本
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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2016年12月12日に日本でレビュー済み
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殿堂入り
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プロジェクト成功のための、成功のポイントをまとめた論文集です。プロジェクト実行意思決定、メンバーの選定、モチベーションやチームワークの向上、スケジュールなどの管理手法を紹介した論文が、8本載っています。
所謂「プロジェクト管理」の(基本的な)技法を説明したものではなく、ポイントをついて、今までの手法等の問題点とそれを解決するための、新しい方法やツールを紹介したものとなってました。
どのようなプロジェクトでも、対応できるような内容になっていました。が、部署・部門をまたがった製品開発や、大規模な(設備)投資等が例になっているような印象でした。
1つ1つの論文が若干短めで、「もう少し詳しく説明して!」という印象を強く受けました。例もわりと、「さらっと」書いてあります。
勘がよければ、あるいは、経験が豊富なら、この論文から、「ひらめき!?」が得られるような気がしますが・・・??
所謂「プロジェクト管理」の(基本的な)技法を説明したものではなく、ポイントをついて、今までの手法等の問題点とそれを解決するための、新しい方法やツールを紹介したものとなってました。
どのようなプロジェクトでも、対応できるような内容になっていました。が、部署・部門をまたがった製品開発や、大規模な(設備)投資等が例になっているような印象でした。
1つ1つの論文が若干短めで、「もう少し詳しく説明して!」という印象を強く受けました。例もわりと、「さらっと」書いてあります。
勘がよければ、あるいは、経験が豊富なら、この論文から、「ひらめき!?」が得られるような気がしますが・・・??
2005年8月6日に日本でレビュー済み
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個人的なテーマであったので、プロジェクト関係の本を探していたところ、ぴったりの名前だったので購入した。
正直言って、内容は期待はずれたった。まず、それぞれの論文が何を言わんとしているのかよくわからない。また、それらに提示してある事例や視点、ポイントもあまりに実際のプロジェクトの問題とかけ離れており、読み終わった後、「プロジェクトを成功させ」られる気にはならない。おそらく、私のような実務者を対象に書いた本ではないのだろう。
正直言って、内容は期待はずれたった。まず、それぞれの論文が何を言わんとしているのかよくわからない。また、それらに提示してある事例や視点、ポイントもあまりに実際のプロジェクトの問題とかけ離れており、読み終わった後、「プロジェクトを成功させ」られる気にはならない。おそらく、私のような実務者を対象に書いた本ではないのだろう。
2017年11月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本を今、読んでいるところです、いろんな事がかいているようですが、参考にしてみたいと思います。
これからもいろんな本をみていきたいと思います。ありがとうございます。
これからもいろんな本をみていきたいと思います。ありがとうございます。