アイディアや発想は広告代理店のクリエイターなどを生業にする人たちの専売特許ではないし、彼等に自動的に備わっているものではない。
彼等だって「発想」のトレーニングを日々積んでいるし、この「発想力」についてはじつは誰にでも身につけることができるスキルなのだ。
本書ではその具体的な方法が紹介されている。どれも簡単で1日10分程度の時間を割けばできることばかり。
アイディアや発想が必要なのは何もビジネスの現場やクリエイティビティなシーンだけではない、
マンション管理組合の月に一度の会合で、学校のPTAで、どうしたら部活動のメンバーがもっと一生懸命練習をするようになるか、
などなど、ちょっと思い起こしてみても日常のあらゆる場面で求められることが多いことに驚くだろう。
“一度、自転車に乗れるようになると、乗れなかったときのヘタクソなこぎ方はできなくなる。どうがんばっても、
きちんと自転車に乗れてしまう。乗れると、楽しくなる。どんどんこぐ。どんどん進む。そんなふうにしてアイデアは出続ける。…発想力が身に付いてしまうと、発想せずにはいられない体になってしまう。” (p.24)
欄外に紹介されるオススメ本も興味深い。カオス状態だった自分の頭のなかがきれいに整理される、
同じ事象でも異なる切り口を探ることができるようになる。それを手にするのは、この本に書かれていることを実行に移した者のみだ。
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