思った以上に面白い本でした!
脳の仕組みをつらつらと科学的に書いてあるだけなんですが、なにせ読みやすく、書いてある内容が妙に面白いので、分厚い本でしたがあっという間に読んでしまいました。
脳科学にちょこっと興味はあるけれど、読みにくい本は疲れてしまうので、科学的に書いてあるけど読者の興味を駆り立ててくれる読みやすい本を探している方にお勧めします。
個人的に印象に残っているのはこちらの内容
・コップを見ていちいち「コップとはなにか」とあれこれ思考しない。日常のあらゆる事柄は思考のマンネリ化によって、人の気に止まらないようになっている。そうしないといちいち当たり前のことを気にしてしまって、ストレスになる。
・怒りや悲しみを感じるのは、人間の「怒り」や「悲しみ」を感じる神経が反応しているから。怒ってるのも悲しんでるのも、神経が反応してるせいだと思えばなんとなく気持ちが楽になる。(という発想を得る著者の感性に脱帽!)
脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!? (新潮文庫) (日本語) 文庫 – 2010/5/28
池谷 裕二
(著)
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本の長さ403ページ
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言語日本語
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出版社新潮社
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発売日2010/5/28
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寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
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ISBN-104101329214
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ISBN-13978-4101329215
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「脳」は幸せの鍵を握っている!恋愛、仕事、アルコールetc.「脳」のしくみを知れば知るほど毎日がきっと楽しくなる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
池谷/裕二
1970(昭和45)年、静岡県藤枝市生れ。’98(平成10)年、東京大学・大学院薬学系研究科で薬学博士号取得。2002年から約2年半のコロンビア大学・客員研究員を経て、東京大学・大学院薬学系研究科・准教授。科学技術振興機構・さきがけ研究員(併任)、東京大学・大学院総合文化研究科・連携准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1970(昭和45)年、静岡県藤枝市生れ。’98(平成10)年、東京大学・大学院薬学系研究科で薬学博士号取得。2002年から約2年半のコロンビア大学・客員研究員を経て、東京大学・大学院薬学系研究科・准教授。科学技術振興機構・さきがけ研究員(併任)、東京大学・大学院総合文化研究科・連携准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2010/5/28)
- 発売日 : 2010/5/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 403ページ
- ISBN-10 : 4101329214
- ISBN-13 : 978-4101329215
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
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雑誌連載の脳科学エッセイの書籍化
池谷祐二の脳科学のエッセイの読み方
池谷祐二は脳をテーマにしたエッセイをたくさん書いている脳科学者。
どの本もエッセイとしては面白いが、内容的にはほとんどオーバーラップしている。
脳のメカニズムについて、脳と人間の行動の関係(連携)について知りたいと言うことであれば、
・『自分では気づかない、ココロの盲点(完全版)』
・『進化しすぎた脳』
この2冊を読めば、池谷祐二の脳科学の内容をほぼカバーしたことになる。
脳科学の知見を学習に役立てたいということであれば、さらに
・『受験脳の作り方』 (タイトルは営業的に”受験”となっているが、学習一般について)
脳科学についてではないが、
『怖いくらい通じるカタカナ英語の法則』は英語発音についての名著。
活動している人間の脳を切り開くことはできないので、
脳に電極を刺したり、最近ではMRIで脳の活動を調べたりという実験が続けられているが、
まだまだ、その実態は解明できていない。AI人工知能の開発も、
人間の脳の仕組みを参考にするのではなくデイープラーニングというcomputingの方向に進んでいる。
池谷祐二が専門とする薬剤を使っての大脳生理学の世界では、
神経細胞・シナプス・ニューロンの働きが随分解明され始めたようだが、
このミクロの世界の説明と、人間の活動と脳の連携の説明は大きく乖離しているのが
脳科学の現状のようである。(脳のメカニズムの説明における中間部分の欠落)
池谷祐二が脳科学(業界)の神様と呼んでいるデイビッド・J・リンデンは、
その著書
『つぎはぎだらけの脳と心』
原題:The Accidental Mind : How Brain Evolution has given us
Love, Memory, Dreams and God (2007)
の中で、脳科学の”中間部分の欠落” を次のように述べている。
(記憶のメカニズムをミクロ・レベルに説明した後)
これで十分な説明に思えるが、中間部分がすっぽり抜けている。
海馬のシナプスの強度変化から、どうやって事実や出来事の記憶が生じるのか?
何気なく思い出している記憶はどうやって生じるのか?
シナプスの強度変化を阻害すると記憶障害が起きるので、
それが記憶に関係があることは分かっている。
しかし、シナプスの強度変化から記憶の発生に至るまでの間にどのような現象が起こるのか?
この中間部分が脳科学の大きな問題。
学習や記憶に限らず、複雑な認知、知覚の現象にも説明の中間部分の欠落が見られる。
脳科学本での、脳の仕組みに基づいたかのような人間の行動の説明は、
大半が推測、よく言えば仮説でしかないということであろう。
脳科学のエッセイ・一般書も行き過ぎると、
『利己的な遺伝子』を極大解釈した竹内久美子の『そんなバカな!』
のようなトンデモ本になってしまう。(知的ジョークとして読むにはいいが・・・)
それでも脳について知りたいのが人間のサガ。
みなさん、脳科学読書はほどほどに。
ーーー池谷祐二の主な著作リストーーー
2013 『自分では気づかない、ココロの盲点(完全版)』 2016ブルーバックス
池谷祐二さんによる脳科学エッセイの集大成の簡易版
2012 『脳には妙なクセがある』 (扶桑社新書 2013)
雑誌への連載の書籍化。
2009 『単純な脳、複雑な「私」』2013 ブルーバックス
高校生に向けた脳科学講義の第2弾
2006 『脳はなにかと言い訳する』 (新潮文庫 2010)
雑誌への連載の書籍化。
2004 『怖いくらい通じるカタカナ英語の法則』 2016 ブルーバックス
これは英語発音についての名著。
2004 『進化しすぎた脳』 朝日出版(ブルーバックス 2007)
高校生に向けた脳科学講義第1弾
脳のミクロレベルでの活動、神経細胞・ニューロン・シナプス
については、第2弾よりも詳しい。
2002 『受験脳の作り方』 (新潮文庫 2011)
脳のメカニズムを活用した学習法。
2002 『海馬 脳は疲れない』 (新潮文庫 2005)
糸井重里との対談
糸井重里のツッコミが秀逸。
2001 『記憶力を強くする』 ブルーバックス
池谷祐二の著作第1弾で、記述が冗漫。
学習の仕方の参考にしたいのであれば、
『受験脳の作り方』の方がはるかに整理されている。
池谷祐二の脳科学のエッセイの読み方
池谷祐二は脳をテーマにしたエッセイをたくさん書いている脳科学者。
どの本もエッセイとしては面白いが、内容的にはほとんどオーバーラップしている。
脳のメカニズムについて、脳と人間の行動の関係(連携)について知りたいと言うことであれば、
・『自分では気づかない、ココロの盲点(完全版)』
・『進化しすぎた脳』
この2冊を読めば、池谷祐二の脳科学の内容をほぼカバーしたことになる。
脳科学の知見を学習に役立てたいということであれば、さらに
・『受験脳の作り方』 (タイトルは営業的に”受験”となっているが、学習一般について)
脳科学についてではないが、
『怖いくらい通じるカタカナ英語の法則』は英語発音についての名著。
活動している人間の脳を切り開くことはできないので、
脳に電極を刺したり、最近ではMRIで脳の活動を調べたりという実験が続けられているが、
まだまだ、その実態は解明できていない。AI人工知能の開発も、
人間の脳の仕組みを参考にするのではなくデイープラーニングというcomputingの方向に進んでいる。
池谷祐二が専門とする薬剤を使っての大脳生理学の世界では、
神経細胞・シナプス・ニューロンの働きが随分解明され始めたようだが、
このミクロの世界の説明と、人間の活動と脳の連携の説明は大きく乖離しているのが
脳科学の現状のようである。(脳のメカニズムの説明における中間部分の欠落)
池谷祐二が脳科学(業界)の神様と呼んでいるデイビッド・J・リンデンは、
その著書
『つぎはぎだらけの脳と心』
原題:The Accidental Mind : How Brain Evolution has given us
Love, Memory, Dreams and God (2007)
の中で、脳科学の”中間部分の欠落” を次のように述べている。
(記憶のメカニズムをミクロ・レベルに説明した後)
これで十分な説明に思えるが、中間部分がすっぽり抜けている。
海馬のシナプスの強度変化から、どうやって事実や出来事の記憶が生じるのか?
何気なく思い出している記憶はどうやって生じるのか?
シナプスの強度変化を阻害すると記憶障害が起きるので、
それが記憶に関係があることは分かっている。
しかし、シナプスの強度変化から記憶の発生に至るまでの間にどのような現象が起こるのか?
この中間部分が脳科学の大きな問題。
学習や記憶に限らず、複雑な認知、知覚の現象にも説明の中間部分の欠落が見られる。
脳科学本での、脳の仕組みに基づいたかのような人間の行動の説明は、
大半が推測、よく言えば仮説でしかないということであろう。
脳科学のエッセイ・一般書も行き過ぎると、
『利己的な遺伝子』を極大解釈した竹内久美子の『そんなバカな!』
のようなトンデモ本になってしまう。(知的ジョークとして読むにはいいが・・・)
それでも脳について知りたいのが人間のサガ。
みなさん、脳科学読書はほどほどに。
ーーー池谷祐二の主な著作リストーーー
2013 『自分では気づかない、ココロの盲点(完全版)』 2016ブルーバックス
池谷祐二さんによる脳科学エッセイの集大成の簡易版
2012 『脳には妙なクセがある』 (扶桑社新書 2013)
雑誌への連載の書籍化。
2009 『単純な脳、複雑な「私」』2013 ブルーバックス
高校生に向けた脳科学講義の第2弾
2006 『脳はなにかと言い訳する』 (新潮文庫 2010)
雑誌への連載の書籍化。
2004 『怖いくらい通じるカタカナ英語の法則』 2016 ブルーバックス
これは英語発音についての名著。
2004 『進化しすぎた脳』 朝日出版(ブルーバックス 2007)
高校生に向けた脳科学講義第1弾
脳のミクロレベルでの活動、神経細胞・ニューロン・シナプス
については、第2弾よりも詳しい。
2002 『受験脳の作り方』 (新潮文庫 2011)
脳のメカニズムを活用した学習法。
2002 『海馬 脳は疲れない』 (新潮文庫 2005)
糸井重里との対談
糸井重里のツッコミが秀逸。
2001 『記憶力を強くする』 ブルーバックス
池谷祐二の著作第1弾で、記述が冗漫。
学習の仕方の参考にしたいのであれば、
『受験脳の作り方』の方がはるかに整理されている。
2013年1月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
脳科学者 池谷裕二氏のエッセイ集。これを読むと、脳がいかに、悪く言えばいいかげんで、良く言えば柔軟かということが分かります。人体に装着された単なる高性能コンピューターではない、そんな人間くささ(?)にあふれた脳が、なんだか「けなげなやつ」に思えてきます。なるほどねー、という話が多く、世の人々(と自分)の「意味わかんない」行動が、少しは理解できるかもしれません。
なお、これはエッセイ集なので、広く浅く書かれています。記憶力を高めて勉強に役立てる、という視点からは、『 記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス) 』とか、『 進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス) 』とかが参考になりました。
なお、これはエッセイ集なので、広く浅く書かれています。記憶力を高めて勉強に役立てる、という視点からは、『 記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス) 』とか、『 進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス) 』とかが参考になりました。